old reliable tea

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ストレートティーについて考えるブログ

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何の香りかはっきり断定できないフレーバーティーは、熱湯でいれれば80%くらいはうまくいく!かも 「ルピシア ローズ・ダージリン」

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今回登場するお茶
ルピシア ローズダージリン

 

 

そもそも「バラの味」ってどんな味?

突然ですが、みなさんは「バラ(薔薇ですね)の香り・味」と言われて、それをりんごや桃、パイナップルのようにはっきりと思い浮かべることはできますでしょうか?

 

「バラのジャム」や「マドレーヌみたいなバラのお菓子」などは世に存在し、かつ食べたことがあるかと思いますが、バラの香りはしましたでしょうか。

 

ちょっと微妙ではないですか?

 

「イメージはできるけど、バラかと言われると…」ということがほとんどじゃないでしょうか?

 

まあ、でもお菓子とかケーキの場合バラかどうかはさておき、バニラっぽい味とか白あんみたいな味でおいしければよいでしょう。

 

バラをイメージしました、と書いてあったら「もしかして、このレシピを考案した人の中でのバラはこんなイメージなのかな」

「このレシピを学んだ地域ではバラがたくさん咲いてて、それが印象に残ったのかな」

とも、考えられなくはないですよね。

 

具体的に「バラはこうだ!」とは言えないかもしれませんが。

 

しかし…紅茶はどうでしょうか?

 

実は紅茶製品にもバラの香りのついたものはそこそこあるんですが、やはりふつうのお菓子やケーキのように「順当においしくはない」のが悩みどころ。

 

なぜならば、紅茶には苦み・渋みがあるからです。

 

つまり、おそらく多くの人が味わったことがない、もしくは多くの人が抱くイメージとは異なるバラの味になってしまう可能性が高い、といえます

 

バラと言われて苦みを思い浮かべる人は少ないでしょうし…。

 

まあ、ずっと商品としてあるわけですから、好きな人もたくさんおりましょう。

 

香りもいいですし。

 

しかし、人は予想外のことが起こるとつい拒絶したり、過剰に反応してしまったりするもの

 

「うわっ、変な味!」「なんだコイツ!」と思っても、ちょっと時間を空けて冷静になったらそんなに酷評するほどではなかった、ということは人間関係でも食品でもありますよね。

 

よって、今回はそのお話をしようかと思う次第であります。

 

そういえば余談ですが、バスでオヤジとかおばちゃんが声を荒げてしまうのも、予想外のことに驚いたり遅れることに不安を抱いたりしているからだそうですね…。

 

乗り換えしないと目的地に行けない時に最初のバスが遅刻したりすると、気が気じゃないですもんね。

 

まあ、それはいいんですが、お茶はあくまで嗜好品というか娯楽なので、(私は生産者じゃないですが…)それで気分が悪くなる人がいるかもしれないと思うと、なんだか寂しい気持ちになってしまいます。

 

なので「そういうものなんだ」と知った上で飲むならきっと問題はないと思うんですが、知らずに飲むといろいろ不都合が生じるかもしれないぞというお話を。

 

今回はルピシア ローズ・ダージリンです。

 

ダージリンはいれ方よりも茶葉が好みかどうかだ!というのはフレーバーティーになっても変わらない

ほとんどのダージリンどう頑張っても苦くなってしまうのは、もはや仕方がないことであります。

 

それはどれくらいかといいますと、「ごはんに砂糖をかけたら甘くなる」のと同じくらい仕方がないです。

 

なので、ダージリンはいれ方ではある程度しか味を操作することができず、茶葉が好みかどうかが非常に重要になってくるんですが、そんな中でルピシアにて「ローズ・ダージリンなる紅茶を見つけました。

 

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www.lupicia.com

 

バラの香りのついたフレーバーティーでして、苦みのあるダージリンにフレーバーとは…一体どうなるんだ?という感じがしますね。

 

ちなみに、紅茶はバラの香り成分と共通したものが何種類も含まれていて、特にダージリンに多いそうです。

 

しかし、そんなバラと共通点のある高いダージリンをイメージ…とかではなく、ふつうにいい香りが着いた紅茶であります(共通の香り成分があっても紅茶にバラっぽさはほぼないので注意)。

 

説明によると

 

優美なローズの芳香がダージリン風味に自然に溶けこんでいきます。ふんだんに散りばめられたローズの花びらが目にも美しい紅茶。

 

とのこと。

 

まあ、若干虫除けスプレーにも含まれていそうな香りでもありまして、好みが分かれそうな感じではありますが決して悪い香りではないかと。

 

蜜に酸味のある花みたいな。

 

しかし、香りがよいのはいいんですが、これはあくまで、苦いダージリン

 

価格も決して高くはない(普通かちょっと安いくらい)ことから察する通り、このローズ・ダージリンに使われている茶葉は結構苦く、どのいれ方でも一定以上の苦み・渋みが出てきてしまうのです。

 

セカンドフラッシュなのかもしれませんが、かなりファーストフラッシュ寄りの味でした。

 

そのため「これはちょっと難しいかな…」と思いつつもいろいろ試したところ、いれ方としては

 

 

が一番飲みやすくなりました。 

 

タイトル通りなんですが、「袋を開けた際に何の香りかはっきり断定できない・香りが好きでも嫌いでもない時は、熱湯でいれれば8割くらいはうまくいく(もちろんただの熱湯ではなくエビアンと軟水の混合)」というのを最近感じていまして、それを試してみました。

 

「紅茶のいれ方について、ひと言で言うなら?」に対する現時点での答えというか。

 

まあ、相変わらずいれた後の茶は何の香りかはよく分からないものの「こんな香りの花があったな」といった香りにはなりました。

 

ちょっと飲みやすく。

 

が。

 

が、ですよ。

 

その甘い香りのすぐ後に結構ぎりっとした渋みが来まして、大雨が降ったかと思えばすぐ晴れる雷雨の日のように、急に味が大きく変わるのであります。

 

ここが一番好みが分かれるところでありましょう。

 

お茶の渋みが好きな人ならばいいかもしれませんが、袋を開けた際の香りやローズ系が好きな人には厳しいものがあるかと…。

 

ちなみに、これは水出し紅茶にしても同じことでありまして、低温でもしっかり渋いところは「いかにもダージリンだな」という感じがしますね。

 

むしろ水出しでは香りがそこまでせず、渋みばかりが目立つためあまりおすすめできそうにありません。

 

まあ、このローズ・ダージリンは極端な例というかとりわけバラ系のフレーバーティーの中でも渋く、もしかしたら他の紅茶はそうでもないのかもしれませんがぜひ知っておいてもらいたいな、と。

 

初めて飲んだ人はきっと驚くでしょうから…。

 

まとめ

 

  • やっぱりダージリンはフレーバー、ノンフレーバード問わず、茶葉で味のほとんどが決まってしまう(いれ方でそんなに味が変わらない)

 

ローズ・ダージリンのいれ方は

 

  • エビアン:軟水=3:7の熱湯で、200〜250mlにつき茶葉3g。抽出時間は5分程度(おそらく、これが一番バランスがいいはず…)
  • 他のいれ方は非推奨

 

ですね。

 

私も「ローズ」というと結構甘そうなイメージというかポジティブなイメージがありますが、このローズ・ダージリンは名前に反して(?)ポップなフレーバーティー好きの人よりも、お茶の渋みが好きな人向けの紅茶と言えそうです。

 

私はあまり紅茶の渋みをおいしいとは思えない人間ですが、意外と紅茶の渋みが好きな方はいるみたいですね。

 

そういった方には好かれるのかもしれません。

 

ということで、「何の香りかはっきり断定できない・好きでも嫌いでもない」時は、エビアンと混ぜた熱湯でいれてみてください。

 

8割くらいの紅茶は「好きか嫌いかをジャッジできるライン」まで飲みやすくすることが可能です。

 

そこそこ人気だそうなので、ローズ・ダージリンおいしくいれられなくて困っている人を見かけたら「エビアンがいいよ!」とスマートに助け舟を出せる紅茶男子や紅茶女子になりたい方は、ぜひ。

 

 他のダージリンについての記事はこちらを

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続・フレーバー麦茶は果たして紅茶と同じ作り方でおいしく作れるのか? 「ルピシア うめ麦茶」

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今回登場するお茶
ルピシア うめ麦茶(メイン)
ルピシア パイナップル麦茶

今回紹介するいれ方
・常温の水出し
 

 

 


ルピシアのパイナップル麦茶がとてもすばらしい味だったため、今度は最も人気が高いらしい「うめ麦茶」を試してみることに。

 

前回同様エビアンがよい働きを見せてくれるものかどうか。

 

パイナップル麦茶は「誰がどう嗅いでもパイナップル」でしたが、うめ麦茶はどんな感じなんでしょうか…?

 

パイナップルはこちらをどうぞ。

 

tanabu.hatenablog.com

 

毎度おなじみの「麦茶はコーヒーに近い味がする」問題

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まずはうめ麦茶の紹介をさらっと。

 

袋の裏によると

 

爽やかな青梅で香ばしい国産の六条大麦を香り付け。清涼感あふれる風味です。

 

とのこと。

 

www.lupicia.com

 

なんだかとてもおいしそうな説明ではありますが、実際青梅は生で食べるには結構キツいものがありますので、青梅とはちょっと違いますかね。

 

熟して若干黄色みがかった梅からする桃のような香りではなく、梅酒っぽいような、甘そうな香りです(ウチの親によると、昔売ってた梅ガムの香りに似ているそう)。

 

まあ、香り自体は結構甘そうなのでお茶としてはおいしそうな気はしますが、これは麦茶なので「香ばしさ」がありますからねぇ。

 

「香ばしさ」があるというのは、つまり、麦茶という飲み物はどちらかといえば紅茶よりもコーヒーっぽいテイストであるわけですよ。

 

パイナップル麦茶も、パイナップルの香りが前面に出ている状態ではナイスでしたが、茶の味が濃く出るいれ方では微妙でしたからね。

 

では、どうなったかといいますと…

 

他の紅茶やルイボスティーに有効ないれ方は全部ダメ!

結論から申しますと、他の紅茶やルイボスティーに適したいれ方、つまり

 

  • エビアン:軟水か水道水=3:7の熱湯
  • エビアン:軟水か水道水=1:1の水出し
  • エビアン100%の水出し
  • 軟水か水道水100%の水出し

 

では、残念ながらうまくはいきませんでした。

 

香りが物足りないというか、梅の後にしばらく味のしない時間帯があり、その後麦茶の香ばしさがくる感じですかね。

 

梅→落とし穴→麦茶みたいな。

 

多少の差異こそあっても、どのいれ方も似たような出来になってしまいまして、うめ麦茶の袋に書いてある通りの

 

  • 冷蔵庫で1〜2時間浸出
  • 熱湯で2〜3分

 

はあまり適していないと言えそうです。

 

では、どうすることもできないのか?というとそうではなく、

 

  • 軟水:エビアン=1:1の「常温」の水出しがそこそこ…

 

でした。

 

やはりエビアンを使うのがポイントでありまして、軟水だけだと袋からするような梅の香りはあまりせず「梅だ!」と思った直後に麦茶に全てをかき消されるような感じ。

 

かといって、エビアンだけだと香りも味もなぜか非常に薄くなります。

 

酸っぱくない穀物酢…みたいな?

 

なので、常温の軟水で麦茶の味を程々に出しつつ、エビアンでほんのり梅の香りの後味を補ってあげるという感じですね(いや、実際どんな原理でおいしくなっているかは分からないんですが…)。

 

とりあえず、他のフレーバーティーやフレーバー麦茶と違って「香りではなく麦茶味を活かす」のがよさそうですかね。

 

おいしいか?と言われると「どうかな…」という感じではありますが、「うめ麦茶」という名にまったく偽りのない味にはなるかと思います。

 

まあ、この辺は「青梅が好きかどうか」もありますからね。

 

私はやっぱり赤シソが入った梅が好きですけども。

 

ただ、エビアンと軟水の常温の水出しは他の作り方よりは明らかにしっかりした味になるので、ぜひお試しいただければ。

 

結構人気だそうなので、ハンディクーラーに入れて常温で放っておいたり、水筒にティーバッグを突っ込んでおいて適当に時間を置いて飲んだりしている人が多いのかもしれませんが、どうやらそれで半分は正解なようであります。

 

が、エビアンを入れるともう少し梅の香りが強く麦茶感の弱い、ちょうどよい濃さのものが作れます。

 

(そもそも青梅が苦手な人は買わないかもしれませんが)もしも、「袋に書いてある通りに冷蔵庫で置いたり熱湯でいれたりしたけど、おいしくなかった!」という方は、常温でエビアンを混ぜながら作っていただくとよいかもしれません。

 

ということでした。

 

まとめ

 

  • うめ麦茶は、梅酢やシソ漬けのような香りではなく梅酒っぽい(人によってはラッキョウ酢っぽく感じられるかも)

 

いれ方は

 

  • エビアン:軟水か水道水=1:1の水出しでティーバッグ1包に500ml、抽出時間は常温で2〜3時間程度
  • それ以外のいれ方は非推奨(まずは上記のいれ方を試すのがおすすめ)

 

でした。

 

総評して、好みによるところが非常に大きいフレーバー麦茶という感じですね。

 

言い換えるならば、興味がない人にも「おやっ」と思わせるというよりは「梅が好きなら飲んでみては?」という商品でしょうか。

 

爽やかと取るか、不思議な組み合わせと取るか…。

 

あまり万人におすすめ!とはできない感じですかねー。

 

実際、私も最初にエビアンと軟水の水出し(冷蔵庫)を飲んだ時は「ハズレか…?」と思ってしまいました。

 

「おそらく一番味が濃いであろうエビアンと軟水の水出し(常温)」も個人的にはそんなにおいしいとは思わないので、ハズレとも言えなくはないですが…。

 

まぁ、390円でお茶が飲めること自体がありがたいことなので、麦茶が好きな人は一度お試しいただいてもよろしいのではないでしょうか。

 

パイナップル麦茶よりもうめ麦茶の方が「明らかに麦茶感は強い」ので、パイナップル麦茶が甘すぎる人はどうぞ。

 

また、「うめ」が好きな歌人や風流人になりたい人も、ぜひ。

 

 

紅茶以外のフレーバーティーの記事はこちらをどうぞ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美味しいミルクティーのレシピは「リフレッシュ用」か「おやつ用」かによって変わるぞ!

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今回登場するお茶
・ヘラディブ イングリッシュブレックファースト(メイン)
トワイニング イングリッシュブレックファースト(メイン)
日東紅茶 デイリークラブ

 

 

砂糖やミルクなしでは、紅茶は味わうほどのうまみはない?

今回はミルクティーのお話でありますが、私はミルクティーがあまり好きではありません。

 

理由は2つありまして、「私自身が乳糖に適性がないから」「紅茶の味がよく分からなくなるから」です。

 

前者は個人的な理由ですが、ミルクティーの本場であるイギリスのミルクに近いとされる特濃牛乳は、さほど乳糖が入っていないせいか辛うじて飲むことができます。

 

が、次の「茶の味がよく分からなくなってしまう点」は私が一番ミルクティーの好きになれないポイントでありまして、やはり水出し紅茶やエビアンを入れた紅茶の方がおいしいために、どうしても比べてしまいます。

 

こんなにおいしいのに、砂糖とかミルクで同じような味の無個性な物にしてしまうのか…みたいな。

 

もはや、それは砂糖好きなのでは?とちょっと思ってしまいます。

 

ということで、ミルクティーの話は一度書いて削除してしまいました。

 

なんですが、もしかしたら、ちゃんと作れば紅茶自体にもっと興味を持ってもらえる入り口になるんじゃないかなー?と最近思い始めたのであります。

 

どういうことかといいますと、前にスタバの話を書いたんですが、それを基に

 

  • やっぱりラテと違って紅茶は原型との味の差が激しすぎる…
  • だからみんな紅茶に砂糖とかミルクをたくさん入れて飲むのでは?

 

と思うのと同時に

 

  • じゃあ、紅茶の面影を残している、ちゃんと紅茶の味がするミルクティーを作ったら紅茶自体を好きになってもらえるのでは?

 

とも思ったのであります。

 

が、残念ながら現在の紅茶は、せっかく興味を持ってくれた人を挫くような構図が出来てしまっています。

 

なぜなら「おいしいいれ方」で調べて出てくる作り方が、ミルクや砂糖を入れる前提の作り方だからです。

 

さらに、ちょっと上記と矛盾する考えかもしれませんが、心のどこかで「ミルクティーが好きはストレートの紅茶なんか飲みたがらないだろうし、関心もないだろうな…」とも思っていたんですよ。

 

あれはジュースやん…みたいな。

 

ただ、いざ自分が同じように興味が限定されているか?と言われればちょっと違うかな、と。

 

FFなんかそうですね。

 

最初は原作とかはよく知らなかったんですけど、それぞれの作品からいろいろなキャラクターが出てくるゲームがありまして、それを機に「FF4の原作やってみたいな」みたいに興味を持ったり。

 

ちなみにこれはオフライン…というか私の周囲ではそこそこ確認できていることであります。

 

ミルクティーが主流なのは、紅茶のおいしいいれ方が間違っている可能性がある

そもそも問題なのですが

 

  • おいしいいれ方で作った紅茶が合わない→いや、それってそもそもおいしいいれ方ではないのでは?

 

というのがあります。

 

数年前の話なんですけど、知り合いに紅茶を飲ませてみて一番多かったのは

 

  • 紅茶ってちゃんと作るとここまで味がするんだ

 

という意見でありました。

 

中には「いつも牛乳飲んでるけどここまでの味はしないから、ミルクティーがおいしいのはきっと紅茶のおかげだね!」という人もいまして。

 

つまり、みんな紅茶花伝とか飲んでるけど、意外と普通の紅茶も好きなんだなというのを感じたのであります。

 

しかも使った紅茶は、当時はまだそんなに紅茶を買いまくってたわけではなかったので、普通のティーバッグのセイロンティーでした。

 

飲んでもらった層は下は20歳、上は60歳までの20人とやや少ないのかもしれませんが、「甘くないのは紅茶じゃない」と言ったのは2人だけだったので、そこそこ好成績かなと。

 

ということで今回はそんな、ちゃーんと紅茶の味がするミルクティーの作り方のお話を。

 

興味を抱いてくれた人を挫かぬよう、そして「ちょっと紅茶飲んでみようかな」と興味を持ってくれるように…。

 

まあ、これだけたくさんロイヤルミルクティーの作り方が溢れているのにまだおいしいミルクティーの作り方を探している人がたくさんいるということは「おいしいミルクティーの最適解=砂糖だと思っている人ばかりではない」のかもしれませんね。

 

砂糖が好きならそのまま食えばいいわけで、わざわざミルクティーにする必要もないわけですし。

 

長くなりましたが、本編に。

 

ミルクティーには大きく分けて「食中」「間食」の2種類がある

これは厳密に定義されたものとかではないんですけど、ミルクティーは2種類あるようです。

 

それは

 

  • 食事中や食後のリフレッシュとして飲むもの(脇役)
  • おやつ(主役)

 

でして、それぞれの違いを軽く説明しますと、前者は

 

  • ふつうにいれた茶に少量のミルクを加えたもの。全体的に薄めで、食事中やアフタヌーンティーに飲まれる。黒烏龍茶のような立ち位置。16〜19世紀イギリスの茶好きが好んだやり方

 

後者は

 

  • かなり濃くいれた茶に濃いミルクを入れて作るもの。味が濃いためミルクティー自体がおやつになる

 

という感じ。

(最もメジャーな砂糖を入れて作るミルクティーはほとんど茶の味がしないので除外。調べるとたくさん出てきますし)

 

本当かどうかは分かりませんが、イギリスの本当の茶好きは前者のミルクティーを好むそう。

 

ただ、やってみてもらえれば分かるんですが、「そのまま飲むと苦くておいしくないからミルクで薄める」といった感じの味でありまして、実際のところ、私の知り合いの間ではあまり評判は芳しくありませんでした。

 

しっかりいれた渋くない紅茶を先に飲ませたからかもしれませんが。

 

また、このミルクティー出来上がりにあまり紅茶の味が目立ってはいけないそう(あくまで料理やお菓子を引き立てるものだそう)なので、あえて高い紅茶を使う理由が見当たらないやり方とも言えるかもしれません。

 

続いて後者は説明の通り、食事やおやつのお供としては主張が強すぎるくらいに味の濃いミルクティーであります。

 

こちらは前者のミルクティーと違って茶の味が重要になるので種類やメーカー、茶葉による味の変化を楽しむことができます。

 

ちなみに、世のアッサムの95%がミルクティーにされているようですが、この濃いミルクティーをアッサムやウバ、ディンブラで作ると物足りなさや香りのなさが露呈してしまい、あまりおいしくありません。

 

言い方は悪いですが、まあ、安い茶葉だからですかね…?

 

よって、紅茶とミルクだけで作るなら別の茶葉がおすすめ。

 

これは後述します。

 

で、そのいれ方を見てみますと

 

  • 食事中に飲むミルクティー:普通にいれた紅茶に特濃の牛乳(イギリスのミルクに近いらしい)を注ぐ。割合は紅茶150mlにミルク5〜15ml程度である模様

 

  • おやつミルクティー:茶葉2倍でいれた紅茶に特濃の牛乳を注ぐ。割合は紅茶:ミルク=2:1

 

です。

 

いれ方を詳しく見ていきましょう。

 

「食事中に飲むミルクティー

前者の食事中に飲むミルクティーのいれ方は

 

  • 軟水か水道水100%の沸騰直後の熱湯で、箱や缶の通りの茶葉とお湯の量でいれる
  • その後ミルクを足して飲む

 

と、やることは非常にシンプルであります。

 

ま、あくまで料理やお菓子を引き立てる、口をサッパリさせるために飲む物だそうなので、そのつもりで。

 

もちろん、食事中のみならず食後のリフレッシュでも大丈夫かと。

 

「おやつミルクティー

後者のミルクティー

 

  • こちらも軟水か水道水100%の沸騰直後の熱湯を使う。茶葉の量はお湯に対して2倍、抽出時間はティーバッグ・リーフ共に5分(薄い場合はそれ以上でも)
  • 紅茶:ミルクの割合は2:1で、ミルクは先に注ぐ

 

です。

 

例えば、日東紅茶のデイリークラブで900mlのミルクティーを作るとするならば

 

  • 熱湯は600ml、ミルクは300ml
  • ティーバッグは150mlにつき1包なので8包(結構濃くなるので、最終的な個数より1包少なくてもいいかも)
  • 抽出時間は4〜5分(ある程度置くと抽出スピードが落ちてくるのでちょっと長くてもOK)

 

という感じですね。

 

お湯600mlと書いてますが茶葉がお湯を吸って湯量が不足すると問題が生じるかもしれませんので、ティーバッグ込みで650〜700mlくらいがよいかと。

 

日東紅茶ちゃんとポットにタオルなんかを巻いて保温してやればそこそこの味はしますので、試してみてはいかがでしょう。

 

甘さも結構ありますからね。

 

ちなみに、日東紅茶がまずいと言われるのはマグカップで作るからお湯が多すぎることと、お湯の温度が下がってうまく味が出ないことが原因かと思われます。

 

そしてミルクは先にいれるメリット、最後にいれるメリットそれぞれあるのでこちらを参考に。

 

では、次は茶葉について、見ていきましょう。

 

ミルクティーにはイングリッシュブレックファーストが超おすすめ

ミルクティーにおすすめの茶葉はアッサムやウバなどいろいろ出てきますが、群を抜いてイングリッシュブレックファーストがおすすめです。

 

なぜかといいますと、(人による感性の違いはありますが)ミルクの甘さを引き立てる味はセイロン系の紅茶の香りだから、です。

 

まあ、「セイロンでもおいしいけど、セイロンをベースにさらにアレンジを加えたイングリッシュブレックファーストはもっとおいしいよ!」というか。

 

セイロンはディンブラとかウバ、キャンディといろいろありまして、どの種類が多いからおいしい!とかはよく分からないんですが(書いていないので)、イングリッシュブレックファーストと名前が付く商品は、なぜかとてもミルクティーに合う味がします。

 

セイロン茶葉単体だと微妙なのにブレンドされると急においしくなる謎。

 

また、イングリッシュブレックファーストはどういうわけか熱湯で5分程度いれても大して渋くならないものが結構ありまして特に今回紹介するものは砂糖が入ってないココアパウダーみたいな味がするので、普通に飲んでもほんのり甘くておいしいです。

 

むしろ渋くならないんで、砂糖を入れると茶葉の味が消されて違和感があるかもしれませんね。

 

そんなイングリッシュブレックファーストのおすすめは2つあります。

 

ヘラディブ イングリッシュブレックファースト

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味・価格・(ティーバッグなので)利便性と全てが素晴らしい紅茶
です。

 

ティーバッグを開封していなくても箱を開けただけでかなり紅茶の香りがします。

 

これはイングリッシュブレックファーストどころか、多くの紅茶から見ても数少ない特性である上に25P入って148円という、驚きの価格なのです(さらにお得な100P入りもあります)。

 

もちろん、5分(袋に3〜5分と書いてある)置いても、またそれを常温まで冷ましても全く渋みが出ないのでストレートでもほんのり甘くておいしいです。

 

唯一の欠点は「やまや(world  liquor  systemの方)」にしか売っていないことくらいですね。

 

 

www.yamaya.jp

 

「紅茶の香り、紅茶の香りって言うけど、実際紅茶ってそんなにいい香りがするの?」と思ったことがある人はぜひ、一度購入してみることをおすすめいたします。

 

ちなみにこの紅茶、何年か前はイギリスの国旗が書いた青色の箱でして、私の旅行のお供として大変重宝しておりました(味はあまり変わってないような気がする)。

 

寝る前にホテルの冷蔵庫に突っ込んでおけば飲み物を買う必要もないですし、そのまま飲んでも十分においしく、水出し、お湯出し、ミルクティー全てに使える万能紅茶でした。

 

TWINIGS イングリッシュブレックファースト

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こちらも甘さがあり、200g入って800円程度で買えるので非常に優秀であります。

 

紅茶単体の甘さ、香りの強さはヘラディブの方が上のように感じられ、彼が猛威を奮い過ぎている感じはしますが…。

 

 

www.kaldi.co.jp

 

こちらもストレート、ミルクティーの両方にできますが、ヘラディブほど甘い香りはしないので水出しにはそこまで向かない印象があります。

 

よって、イングリッシュブレックファーストの魅力である「手早く飲みやすい紅茶が作れること」を活かすのがよさそうです。

 

こんなに安くても十分においしく作れるのですよ。

 

ちなみに安くてうまい!ということは、「イングリッシュブレックファーストは800円くらいでもおいしいな!じゃあ、1500円出せばもっとおいしくなるのでは…?」とはならない点にも注意。

 

「何だか分からないが好きな味だ」となることはありますが…。

 

ということでした。

 

まとめ

 

  • ミルクティーには「食事中や食後にリフレッシュとして飲むミルクティー」「単体でも十分おやつになるミルクティー」の2種類がある

 

それぞれのいれ方は

 

  • 食事中に飲むミルクティー:普通にいれた紅茶に特濃の牛乳を注ぐ。割合は紅茶150mlにミルク5〜15ml程度

 

  • おやつミルクティー:茶葉2倍でいれた紅茶に特濃の牛乳を注ぐ。割合は紅茶:ミルク=2:1

 

  • 前者は特に茶葉の指定等はなし

 

 

イングリッシュブレックファーストストレートティー)のおいしいいれ方は

 

  • ヘラディブ:軟水か水道水100%の沸騰直後の熱湯で、200〜250mlにつきティーバッグ1包(1リットルに4〜5包のイメージ)。抽出時間は5分。

 

  • TWINIGS:沸騰させてからやかんごと10分放置した、ちょっと冷めたお湯を使う(およそ90℃。ポットに移してから10分放置すると、コジーやタオルを巻いた状態でも80〜75℃程度まで冷めるのでやかんのまま)。200mlにつき3gか大さじスプーンすりきり1杯。抽出時間は基本的に5分。

 

でした。

 

砂糖入りミルクティーを紅茶の香りだと思うと普通に紅茶を飲むよりも裏切られた感が何倍にも増すと思うので、ぜひちゃんとした紅茶の香りを味わってみてくださいませ。

 

そして、ミルクティーは2種類あって目的によって変更するべきだ!と覚えておいてもらえばよろしいかと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ルピシア ピッコロ」を使えばいちごオーレさえもノンカロリーで作ってしまえるみたいですよ 

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今回登場するお茶
ルピシア ピッコロ(メイン)
ルピシア ヤミー(メイン)
ルピシア キャラメル&ラム

今回紹介するいれ方
エビアンを使った水出し

 

 


「やっぱり甘い物が欲しい!」

「でもカロリーが!糖分が!」

という方はいると思いますが、キャラメルティーに引き続き、今度は「いちごオーレ」もしくは「いちごミルク」を自宅で簡単に、しかもカロリーなしで作る方法を。

 

運動した後に甘い物が飲みたくなることもよくありますが、いちごオーレを半分以上飲んだらその消費カロリーも水の泡ですからねぇ…。

 

おそろしい。

 

お茶、とくにルイボスティーは名前・説明からは味を想像できない!

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今回紹介するのはルピシアのフレーバールイボスティー「ピッコロ」でありまして、やはり名前や商品説明からは味を想像できないお茶です。

 

www.lupicia.com

 

ルピシアのサイトには

 

華やかなベリー、アプリコットとハニーが甘くやさしく香る、お子様と一緒に楽しめるルイボスです。ミルクを加えても美味。

ルイボスにベリー、アプリコット、ハニーの香りをブレンドしました。濃厚で甘くフルーティーな香りはルイボスと相性ぴったり。
ノンカフェイン商品の中でも絶大な人気を誇る、ルピシアを代表するロングセラーのお茶です。
“カフェインがなく、お子様にもおすすめのお茶”という由来で「PICCOLO(イタリア語で小さいという意味)」と名付けられました。小さく可愛らしい黄色のあられがキュートにお茶を彩ります。
カフェインを気にされる方へのギフトに特におすすめです。

 

とあります。

 

が、超簡単に言えば「いちごオーレ」です。

 

まあ、砂糖や乳製品は入りようがないので飲み口等は全然違いますが、結構いちごオーレっぽいです。

 

正直ベリー、アプリコット、ハニーは全く分かりませんが、うまいんで全然OK。

 

説明をみても「香りが想像つかないな?」と感じる方はいるかもしれませんが、確かにロングセラーになってもおかしくないような香りのよさと味であります。

 

なんか、街を歩いているとすごくいい香りがする女性とか外国人とかいるじゃないですか。

 

何の香りかはよく分からないけど、すごくいい香りでつい振り返ってしまった!みたいな。

 

あんなイメージ。

 

ただ、後述しますが、熱湯でいれると若干クセがあるというか、チャイっぽい部分が出てきて(そんなにチャイは飲まないんですが、スパイスっぽいといいますか)違和感がありました。

 

もちろん普通に熱湯でいれても大抵の紅茶よりはおいしくなるんですが、ちょっと損をしていますよ!と教えたくなってしまうような感じがあります。

 

また、キャラメルティー同様、ティーバッグだと25g790円ですが、リーフだと50g730円なので、購入の際はご注意ください。

 

値段がおよそ2倍になるわけですからね…。

 

と、ピッコロはこんな感じ。

 

ふつうに紹介されているいれ方だと、よさを味わいきれていないよ!というお話でした。

 

ただ、ひとつ注意点があります。

 

それは何かといいますと、同じくフレーバールイボスティーの「ヤミー」という遠そうで近い存在がいることです(「ヤミーさん」)。

 

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www.lupicia.com

 

ヤミーは、ピッコロと同じくルピシアの人気フレーバールイボスティーだそうでありまして、

 

フレッシュなストロベリーとリッチなバニラをイメージし、ルイボスに香りづけ。包み込まれるようなやさしい飲み口に癒されます。ミルクを加えるとさらにまろやかに。

 

とのこと。

 

こちらは、ピッコロよりいくらか味が想像しやすそうですね。

 

しかしですよ。

 

これがなぜ注意が必要かといいますと、ヤミーの袋を開けた時にする香り通りの味がするルイボスティーは、なんと「ヤミーではなくピッコロだから」、です。

 

そう。

 

両者の関係をまとめると、ピッコロは

 

  • 袋を開けた時の香りは「いちごオーレと言われれば、そんな気もするような、しないような…」という香り
  • ただ、お茶の味はもろにいちごオーレ

 

でして、ヤミーは

 

  • 袋を開けた時の香りはもろにいちごオーレ
  • ただ、お茶の味はうっすらバニラの香りがするいちごティー(いちごオーレとは結構遠い)

 

といった感じなんですよ。

 

お分かりいただけたでしょうか(笑)

 

つまり、ヤミーを開けて「いい香り!」と感じて、さらにその香り通りのおいしいお茶を飲もうと思ったら、ヤミーではなくピッコロを飲まないといけない、ということになります。

 

「店頭ではヤミーをかがせるけど、いざ試飲の際はピッコロを出す」と全く違和感がないといいますか。

 

なかなか。

 

まあ、もちろんこれは私がそう感じただけ…と言われればそれまでなんですが、簡単に言ってしまえば、「ヤミーは香りがよかったけど、もう一味欲しかったな」という人にはピッコロをおすすめしたいという感じですね。

 

香りのよい茶は、紅茶・ルイボス問わず「エビアンと軟水」で

ということで、ここからはいれ方のお話を。

 

ピッコロとヤミーのどちらも香りが非常によいため、エビアンと軟水を混ぜていただくのがおすすめです。

 

なぜかといえば、軟水や水道水だといい香りがしているのに途中で潔く消えてしまい、ちょっと物足りない味になってしまうからです。

 

物足りないというか、十分においしいんですけど、もっとおいしくする方法があるぞ、という感じですね。

 

息を吐いたり喋ったりすると香りが喉の奥から上がってくるようなお茶が作りたければ、混ぜるのがよかろう、と。

 

そんな、おいしいフレーバールイボスティーのいれ方は

 

  • ヤミー、ピッコロ共に、エビアン:軟水か水道水=1:1の水出しで、ティーバッグならば1包につき150ml、ばらの茶葉ならば3gか大さじスプーンすりきり1杯につき200ml。抽出時間は冷蔵庫で3時間
  • 香りが程よい強さ、そしてホットは合わないので熱湯でいれるのは非推奨

 

です。

 

3時間で揚げるためルイボスの香りがそこまで強くなく、水が若干少なくて香りが濃くなったとしてもさほど問題ないので、水は大体で計ってもいいですが、多くはしないことをおすすめします。

 

つまり、「150mlだって?うーん、170ml入っちゃったけど、まぁいっか」みたいなのはあんまりよくないということですね。

 

まあ、20mlくらいならセーフか…。

 

また、キャラメルティー同様6時間以上置くとルイボス風味が濃く出てしまっていちごオーレどころではないので、置きすぎも注意くださいませ。

 

という感じ。

 

まあ、通例通り「香りがよいお茶はエビアンと軟水でいれておけば問題なし」ということでした。

 

そして、袋を開けた時に「あっ、この香り結構好きかも!」と思ったら基本水出しで、熱湯はNGと覚えておいてもらえればよろしいかと。

 

まとめ

 

  • ピッコロ、ヤミー共によい香りのするフレーバールイボスティーであり、両者いれる前と後の印象がそこそこ変わる

 

フレーバールイボスティーのいれ方は

 

  • エビアン:軟水か水道水=1:1の水出しで、ティーバッグならば1包につき150ml、ばらの茶葉ならば3gか大さじスプーンすりきり1杯につき200ml。抽出時間は冷蔵庫で3時間

 

でした。

 

今回ピッコロの味のよさには本当に驚かされましたが、最初に買った時はもっと驚かされました。

 

なぜなら、届いた日はピッコロ、その次の日はヤミーを飲んだんですが、袋を開けた時点で「あれ、名前だけ違って中身同じなのか?」と勘違いするくらいには、両者は近い香りだからであります。

 

まあ、ヤミーの香りのするルイボスティーがピッコロで作れるわけですからね。

 

並べて嗅ぐと何となく分かりますが、日を跨ぐと正答率はかなり怪しいくらいです。

 

ということで、おいしいフレーバールイボスティー作りのご参考までに。

 

 キャラメルティーはこちらから

 

tanabu.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

砂糖もクリームも使わずに香りのよいキャラメルティーを簡単に作る方法 「ルピシア キャラメル&ラム」

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今回登場するお茶
ルピシア キャラメル&ラム(メイン)
・ロンネフェルト アイリッシュモルト

今回紹介するいれ方
エビアンと軟水を使った水出し
・軟水のみの水出し


 

 


私はあまり作ったことはないですが、世にはミルクティーの他に「キャラメルティー」なる飲み物があります。

 

文字通りキャラメルのような香りや味がするお茶であります。

 

が、実は砂糖やミルクがなくても作ることができる、というのはご存知でしょうか?

 

砂糖やミルクがなくても作れる、ということは当然カロリーもゼロでありますし、もちろん生クリームや調理器具等を買い足す必要もありません。

 

「完成品をどこかに飲みにいく!」というのでもないです。

 

ただ本家キャラメルティーと同じくらいの予算で、ある2つの物を購入していただければOKであります。

 

その「2つの物」とは…?

 

 

 

よく言えば丁度よく、悪く言えば香りが弱めのルイボスティー(でもおいしいからOK)

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それはエビアン」と「ルピシア キャラメル&ラム」です。

 

だいたい1000円かからないくらいで、3リットルくらいは作れます。

 

もしかしたらみなさんの考えるキャラメルティーとは若干違うのかもしれませんが、前述の通り砂糖や生クリームなしでこのおいしさを実現しているので、キャラメルの香りが好きなら一度買ってみても損はないかと。

 

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本題に入りましょう。

 

今回紹介するのはルピシアの「キャラメル&ラム」という商品でありまして、名前の通りの香りがついた「フレーバールイボスティー」となっています。

 

その香りはちょっと塩気の入ったような、しっかりバターの使われたキャラメルのような感じでありまして、甘ったるくて安いキャラメルとは全然違う系統の味であります。

 

また、ラムと書いてありますがラム酒の入ったキャラメルの香りではなく、ラムレーズンという意味なのかな?という感じ。

 

まぁ、ラムレーズンと書くと、どうしてもレーズンのイメージに引っ張られて変に甘い味を期待されてしまうのかもしれませんね。

 

が、さほど大人の味?という感じではなく、甘みよりも塩気の方が合いそうな、バターっぽい味であります。

 

で、その香りのせいなのか名前のせいなのか、ミルクティーにするのがよさげな情報が出てきますが、ミルクを入れる(=熱湯で抽出する)のはあまりよくないです。

 

なぜかといいますと、キャラメル&ラムは2〜3時間水出しで抽出しただけで2煎目は液に香りが移らないくらい、よく言えば丁度いい、悪く言えばさほどしつこくない香りだからです。

 

ティーバッグからはまだ香りがするんですが、2煎目は水出しでも熱湯でも香りがほとんどしないお茶になってしまいました。

 

つまり、

 

  • 香りの質は最高!であるが、1煎目で全て出てしまうくらいなので、熱湯では香りが飛び、ミルクティーではミルクに負ける

 

ということが言えます。

 

でも、これくらいの弱さでいいんです

 

なぜなら、本当にごく自然なキャラメルティーになりますので。

 

バニラエッセンスも熱でちょっと香りを飛ばした方が丁度いいように、これ以上香りが強かったらおそらく「香料くさい」となっていたのではないでしょうか?

 

分からないですが…。

 

ちなみに、熱湯で香りが飛んでしまってよろしくない紅茶は、有名どころだとロンネフェルトのアイリッシュモルトもありますね。

 

結構あるんですよ、こういうの。

 

どうやら、エビアンと軟水の水出し茶はフレーバールイボスティーにも有用である模様

ということで、このフレーバールイボスティーを作る際は「水出し紅茶ならぬ、水出しルイボスティーにするのがおすすめです。

 

今回このキャラメルティーを発見したのは、ノンフレーバードの紅茶、フレーバー紅茶、フレーバー麦茶をとてもおいしく作ることのできる「(私が勝手に命名した)1:1法」なるものがあるわけですが、「この方法が果たしてフレーバールイボスティーにも使えるのか」を確かめようとしたおかげ、なのであります。

 

偉そうですいません。

 

この紅茶の香りを驚くほど引き立たせてくれるエビアンならば、おそらく、よい香りのするフレーバールイボスティーもきっとおいしくしてくれるだろう、と思いまして。

 

その具体的なやり方はといいますと

 

  • バターが効いたようなキャラメルティー!はエビアン:軟水=1:1の水出し紅茶、抽出時間は3時間
  • キャラメルの効いたルイボスティー!は軟水100%の水出し紅茶、抽出時間は3時間

 

の2通りです。

 

前者は上記で書いたように香りがものすごく、口を閉じたまま鼻から息を吐いたり、言葉を発したりする度によいキャラメルの香りがします。

 

これが本当にスバラシイです。

 

反面、ルイボスティーと分かる味はほとんどしません。

 

後者は、前者よりも香りが大人しくなる代わりにルイボスの味がそこそこして、私の知り合いの間でも「どちらがうまいか?」は意見が分かれるところでした。

 

まとまりのある、よいお茶という感じですね。

 

まあ、「香りがよければ何でも構わんよ!」という方はエビアンと軟水を、「せっかくのルイボスなのに、お茶感がないのは何だか…」という方は軟水100%がいいかもしれません。

 

本当にどちらもおいしいので、可能ならばお試しいただければ。

 

エビアンと軟水のミックスの抽出時間は、同じく紅茶ではないフレーバー麦茶を参照しており、2時間、3時間、6時間、12時間とやってみましたところ

 

  • 2時間:おいしい
  • 3時間:2時間より香りがやや濃い気がする
  • 6時間:3時間とあまり変わらず、ややルイボスティー味が濃くなった。3時間よりやや香りが弱くなった気も?
  • 12時間:さらにルイボスティー味が濃く出てしまい、そこそこ違和感のある味に

 

といった具合になりました。

 

つまり、このキャラメルのスバラシイ香りは3時間あれば十分に抽出され、それ以降は長く置いてもルイボスティーの味が濃くなるだけでバランスが悪化していくといえましょう。

 

ルピシアのサイトには軟水で8〜10時間と書いていますが、ちょっと微妙ですかねぇ…。

 

おいしいキャラメルとは認識できなくなる、といいますか(あくまで私見ですが…)。

 

まあ、まずは3時間程度で試していただいて、必要性を感じたら、それから時間を伸ばしていただくのがよろしいかと思われます。

 

まとめ

ルピシアのキャラメル&ラムは

 

  • 甘ったるい安いキャラメルではなく、バター等を使ってちゃんと作ったキャラメルのような香り・味がする
  • 香りの質は最高!であるが、それを活かしたければ、熱湯やミルクティーにするのはNG

 

キャラメル&ラムのいれ方は

 

  • 塩気の合いそうなキャラメルの香りは、エビアン:軟水=1:1の水出し紅茶で茶葉2.5gにつき150ml、抽出時間は冷蔵庫で3時間
  • キャラメルの効いたルイボスティーは、軟水100%の水出し紅茶で茶葉2.5gにつき150ml、抽出時間は3時間(こちらはルイボス味が多少濃くなっても問題ないので、もうちょっと置いてもいいのかも)

 

という感じでした。

 

ルイボスティーも緑茶や紅茶とは違う植物なので、同じくチャノキでない麦茶(フレーバー麦茶ですが)のいれ方を参考にしたらおいしいものが作れました。

 

実験は楽しかったですねー。

 

余談:注意!内容量によって値段が倍になるぞ!!

最初は「ちょっと高いかな…?」と思ったんですが、まあ、ここまで香りがよくて、ちょっとお高めのラムレーズンキャラメルアイスを食べた直後のような状態になるので「プチ贅沢」みたいな感じだったんですが(しかもゼロカロリーですし)、どうやらバラ売りのリーフだと50g730円で買える模様であります。

 

茶葉も2.5gとなっていますが、これは私が知らずにティーバッグ(2.5g×10包で790円)を買ってしまったからでありますので、紅茶と同じバラの茶葉で作るならば大さじスプーンすりきり1杯3gに180〜200mlで十分ではないかと。

 

100g1500円程度、とすると同コスト帯から見てもかなり破格でありまして、これよりおいしいフレーバーティーを探すのはかなり難しいものがありましょう。

 

また、ルイボスティーだからこその利点もたくさんありまして、カフェインやタンニンが入っていないので利尿作用もなく、就寝前に飲んでも全く問題はないそう。

 

フレーバー系の常として砂糖も入ってませんしね。

 

それに3時間あれば十分においしくなるので紅茶のように48時間待つ必要もなく、夕食後にセットしておけば就寝前か風呂には間に合うのもありがたいですねー。

 

「熱湯」や「熱湯を急冷したアイスティー」はすぐ出来ますけど、それでおいしくなる紅茶はかなり少ないですし、仕方なく微妙な物を飲むか毎回同じ物を飲むかみたいな、「思い立ったらすぐ」ということが紅茶では両立できていませんでした。

 

今すぐ飲みたいからといって、水出しでおいしく作れる紅茶を熱湯で作るのはもったいないですからねぇ。

 

ということで、キャラメルティーと紹介しておいてアレなんですが、「おいしくいれた紅茶のメリットは頂いて、デメリットはルイボスティーの機能性や利便性が肩替わりしてくれた、非常によい商品」ともいえますな。

 

本当に素晴らしい。

 

ちなみに、私の知り合いの60過ぎの方(紅茶好き)も

 

  • ミルクティーみたいな甘めのものが好きだが、積極的に砂糖をたくさん摂りたいわけではない
  • 市販のミルクティーは甘すぎて500ml飲み切るのが大変(&あまりおいしくない)
  • 昼以降にカフェインを摂ると夜の寝つきが悪くなる
  • あんまり時間かかるのはよくない(学校の先生なので、結構忙しい)

 

ということを話していたんですが、このフレーバールイボスティーがあれば喜んでくれるかもしれませんなぁ。

 

妊婦の方や病気等の影響で紅茶や緑茶、コーヒーが飲めない方にはもちろん、キャラメルが好きな方やおいしいお茶(飲み口はお茶ではないですが)が飲みたい方、とあらゆる人におすすめできそうなルイボスティーでした。

 

か、革命なのでは…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沸かしたお湯を10分放置してから使うとよいダージリンティーが作れますよ!

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今回登場するお茶
・テイラーズオブハロゲイト ダージリン(メイン)
・アーマッドティー ダージリン
・TWININGS DarjeeringExtra
メルローズ クイーンズダージリン

今回紹介するいれ方
・沸かしてから10分放置したお湯を使った熱湯(メイン)
・軟水のみの水出し

 

 

 

みんなのダージリンのいれ方は正しい。しかし茶葉のチョイスが…

テイラーズオブハロゲイトのお話に入る前にダージリンについての所見を少し。

 

よくダージリンは「濃厚な味」「芳醇な香り」と書かれていますが、みなさんは「本当にその通りだ!」と感じたことはありますでしょうか?

 

「感じてるよ!紅茶うまいよ!」という方もいるとは思いますが、おそらく多くの方はそうじゃないのではないのでしょうか。

 

私一人だけ…?

 

ちなみに、なぜダージリンという紅茶がこうも微妙なのかといいますと、ダージリンは茶葉で味のほとんどが決まってしまうから、であります。

 

もっと言うなら、いれ方は合ってるけど茶葉のチョイスをミスってる!という感じでしょうか。

 

なぜかというと、実験していて度々、ダージリンは世に普及したいれ方で作った方がおいしい数少ない紅茶なんだなぁ感じるからです。

 

つまり、おいしいダージリンはほとんどが水道水100%がベストですので、ダージリンのいれ方としてはこれが適しているのだろう、と。

 

紅茶は大抵エビアンを入れると香りが良くなったり、諸々の有益な物質がたくさん出てくれたりしますので、紅茶において水道水100%がおいしいことは結構稀です。

 

ところが、ダージリンエビアンを入れてもおいしくなるどころか、なぜか味がボヤけてしまう唯一の品種なのであります。

 

何の茶葉だっけ?となることがままあるというか。

 

俗に渋いと言われている他の紅茶、例えばアッサムやルフナなんかは、いれ方を変えるだけで値段に3倍くらい差があってもおかしくないくらい味が変わる商品もあります。

 

硬水のミネラルが茶のカテキンやタンニンと結びつくことによって渋みを抑え、甘みや飲みやすさを作り出してくれるわけですが、そのせいでダージリンはうまみを損なっているのかもしれません。

 

他の紅茶ではよく働くポイントが、ダージリンのみマイナスに働いている、みたいな?

 

この辺は分かりませんが…。

 

まあ、まとめますと、ダージリンはむしろ多くの人は正しいいれ方をしていますゆえ、後はおいしい茶葉を見つければよいだけ!というのが本記事の役割でございます。

 

それでは見ていきましょう。

 

おいしいダージリン=2000円あれば十分ですよー

全てのダージリンを飲んだわけではないですが、普通に手に入るものやランキングでおすすめとして紹介されているものは大体上記に当てはまる感じがします。

 

「ランキング1位の紅茶を飲んだけど微妙だった」→「きっと紅茶は理解するのに高尚な舌が必要なんだわ…」みたいなことを言われたことがありますが…。

 

うーん。

 

茶葉のせい。

 

ここで「いれ方は分かった。でも結局、おいしいダージリンが飲みたければ、50g1万とか2万するものを買わないといけないのか…?」というとそうではなく、2000円あれば買えるおいしいダージリンがあります。

 

2000円というとかなり割高な気はしますが、標準的な作り方であればカップ1杯あたり100円もしません。

 

しかし、「いきなりハードルが高いな」「おいしいのは飲みたいが、もっと安いやつがいい」という方はこちらをどうぞ。

 

 

芳醇な香りの、非常に貴重なダージリン「テイラーズオブハロゲイト」

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その紅茶はテイラーズオブハロゲイトというメーカーのダージリンであります。

 

これはタイトル通り、沸かしたお湯を10分放置してから使うと香りのよい素晴らしいダージリンを作ることができます。

 

その素晴らしい味と香りは、適当に沸騰直後のお湯を使って放っておいても、薄いだし汁のような不思議なうまさを醸し出すほど。

 

ここからしてもう普通のダージリン(どころか多くの紅茶)とは違います。

 

うまさを隠しきれていない感がかなりあります。

 

しかしこれでは終わりません。

 

沸かした熱湯で適当に放っておいてもうまいテイラーズオブハロゲイトですが、10分放置した熱湯でいれたものは赤シソのような香りが強くなり、渋そうで渋くない非常によい塩梅になります。

 

「おお…!」となるのは必至。

 

通常、沸かした水道水で作った紅茶は作りたてはまだしも、ちょっとでも温度が下がるとガツンと渋くなり、ほんの数分だけしかそのうまさを味わうことができません。

 

しかし、このテイラーズオブハロゲイトのダージリンは同じようにしても味が落ちることはありません。

 

かなり冷やしてようやく「多少渋みはあるんだな」程度。

 

まあ、好みはあると思いますが、ここまで香りがすると「ダージリンは芳醇な香り」というのも何となく分かるかと。

 

パッケージの水色に惹かれて買っただけなのに、こんなすばらしい茶葉とは。

 

テイラーズオブハロゲイトの具体的ないれ方

そんなテイラーズオブハロゲイトダージリンのいれ方はといいますと、 

 

  • 普通にやかんでお湯を沸かす(少ないと冷めやすいんで、多めがおすすめ)
  • 湧いたらやかんを10分放置
  • 250mlあたり茶葉3gで7〜10分抽出

 

です。

 

もちろんこれは他のダージリンでも使えるやり方でありまして、おいしさはやはり茶葉によるところが大きいので保証はできないものの、ただ熱湯で作るよりは大分飲みやすくなるかと思います。

 

まあ、渋さも人によるところが結構あるので、抽出時間は5分程度から始めてみるのがいいかもしれませんね。

 

しかし、試してもらえれば香りの濃さに驚くことでしょう。

 

ちなみに、テイラーズオブハロゲイトは10分放置したお湯でいれるのがベストですが、上記に書いた通り、適当に作っても同価格帯や倍の値段のダージリンよりもやっぱりおいしいです。

 

その際のレシピは

 

  • 水道水100%の熱湯を作る。大体湯200mlあたりに茶葉3gくらい
  • 抽出時間は5〜7分

 

です。

 

ポイントはどちらも規定(というか一般的な茶のレシピ)よりも茶葉を少なめにすることです。

 

まあ、本当の本当に人によるのですが、結構草っぽいというかダージリンの独特な香りが好みかもありますので、ちょっと薄めからスタートするのがよさげ。

 

誰かを唸らせるということは、誰かにとってはくどい可能性もありますゆえ…。

 

いれ方では味を調整するのは至難なので、季節に気をつけて買おう!

ということでまとめ…に入る前にちょっとお話を。

 

今回はテイラーズオブハロゲイトでしたが、このダージリンセカンドフラッシュになります。

 

ダージリン春摘み、夏摘み、秋摘みとありまして、それぞれの特徴を簡単にまとめますと

 

  • 春摘み:甘さ、青草臭の少ない緑茶っぽい。もしくは香りが薄くて苦いジャスミン
  • 夏摘み:赤シソのような香りがしたり、みたらし団子のタレのような香りがしたりする。たまに飲むのが苦しいくらい渋いのもある
  • 秋摘み:口の中に香りが長く残る番茶

 

という感じでして、いれ方によって何とかできるような茶葉は非常に少ない印象です。

 

よって、「熱湯で普通に作ったらめっちゃ苦くて微妙だったけど、水出しにしたら同じ茶葉と思えないくらい味が変わった!」なんてことはほとんどないんじゃないかと…。

 

あるとしたら、ごく一部のセカンドフラッシュでしょうかね。

 

また、共通してミルクティーに最も向かない茶種達であります。

 

他の春、秋の紅茶はある意味個性が強いとも言えるので、それ以外の味が存在すると非常に違和感が強くなる…といいますか。

 

決して「買わない方がよい」と言いたいわけではなくて、「紅茶といえばやっぱりダージリン!」「紅茶好きなら誰も何一度は口にしてみたいと言われる…」みたいのはちょっと違うのでは?と。

 

我々一般人が普通に買える範囲のダージリンには、当てはまらないかな?

 

ただ、私も現在の収入が20倍くらいになったら食事のお供に春摘みや秋摘みを買う可能性もありますが…。

 

今回のテイラーズオブハロゲイトのダージリンは125g2000円(1800円の時もあったため定価は不明)ですが、春摘みは微妙なものでも50g1500円とかします。

 

なので、手軽に春摘みをテストしたい方はこちらをどうぞ。

 

 

 

 まとめ

 

 

  • ダージリンは熱湯で10分放置したお湯でいれると飲みやすくなる

 

テイラーズオブハロゲイトのダージリンのいれ方は

 

  • 沸騰させて、やかんのまま10分放置(あまり暑い日は15分くらい)した軟水か沸騰させた水道水を使う。200~250mlにつき茶葉3g、抽出時間は7~10分

 

  • 水出し紅茶にする場合は、軟水か水道水を使い200mlにつき茶葉3g、冷蔵庫に48時間

 

ということでした。

 

まあ、10分放置とは言っても要は90℃くらいまで冷めた?であろうお湯を使おうということなので、10分放置した温度を測って、次からは水道水を足してその温度を作る…といったやり方もいいかもしれませんね。

 

私は10分放置する方が楽で好きですが…。

 

スマートに紅茶をいれる英国紳士、淑女になりたい方は、ぜひ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いくら探してもおいしいアールグレイにたどり着けないのは一体なぜ? 「ルピシア ナツコイ」

 

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今回登場するお茶
ルピシア ナツコイ

今回紹介するいれ方
・軟水のみの水出し
エビアンと軟水を使った水出し

 

 


大抵の紅茶は使う水によって味が変わり、片方がおいしく片方がイマイチ…ということがほとんどでありまして、その理由は「とても苦くなるから」「香りが薄くなるから」でありますが、何とも不思議なことにどちらでも(軟水を使っても硬水を使っても)アリな紅茶を発見してしまいました。

 

どちらでも…というのは、苦くても香りが活かされていてもよろしい味になるということでして、単純にどちらのいれ方でもそれぞれ違ったうまさがある、ということであります。

 

うまさがあるというか、様々な側面を見せてくれるというか。

 

で、なぜそんなことが起きるかといいますと、今回紹介するその紅茶はちょっと若いレモンやライム、ベルガモットのような香りであり、苦みがあっても何ら不自然ではない香りと味だからです。

 

もちろんそれらの果物は苦みがなくてもおいしいので、苦くても、苦くなくてもOKなんだ、と。

 

そんな、「お茶にとっては短所になりうる苦み」さえもうまく活かしてくれる紅茶は何か?といいますとルピシア ナツコイ」であります。

 

人によって苦くもあり、また良き思い出でもある「恋」のように苦くも爽やかにもなる、名前の通りの不思議な紅茶となっています。

 

つまり、ベルガモット強めのよいアールグレイである(アールグレイじゃないけど)

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ナツコイはレモンピールとピーチピールの入ったフレーバーティーでありまして、「夏」「恋」というワードが入っていることから比較的味を想像しやすいというか、そこまで大きくイメージと違うことは少ないかと思われます。

 

「甘酸っぱい夏の恋」なんて言ったりするので、だいたいレモンやナツミカンを思い浮かべるのではないでしょうか。

 

それで合っております。

 

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ナツコイ:レモンをぎゅっと搾ったような果汁感あふれる香りを紅茶にブレンド。アイスティーも引き立つすっきりと爽やかな風味は、せつなくも甘酸っぱい夏の恋のよう。

 

まあ、香り自体はレモンというよりスプライト、ライムのような若いレモンのような感じでありまして、この香りが紅茶に着いたらうまいだろうなぁと素直に思える香りで、自分がそこそこ近いなと思ったのがベルガモットマーマレードですかね。

 

(貴様の好みなぞ知らん!と言われるかもしれませんが)私が紅茶を飲み始めて間もない頃に思い描いていた理想のアールグレイはこんな味だったかもしれません。

 

柑橘系の中では特にベルガモットやレモン感が強く、かなりおいしい方だと思われます。

 

まあ、生のベルガモットを食べたことはないんですが(苦くて食えたものじゃないそう)、レモン強めのアールグレイみたいな認識だとよろしいのではないでしょうか。

 

期間限定なのでたくさん作るのは不可能なのかもしれませんが、これをアールグレイとして販売していれば大分紅茶へのイメージも向上したんじゃなかろうか…?とも思えるくらいによい香りであります。

 

おいしいアールグレイにはアールグレイという名前が付いていないのだ

ということで、タイトルの「なぜおいしいアールグレイが見つからないのか!」に答えを出すならば、「おいしいアールグレイにはアールグレイという名前が付いてないから」ですかね。

 

ベルガモットは入っていないっぽいですが、(マーマレードを食べた感じだと)おそらくベルガモットそのものを使ってもこんな味にはならないような気がします。

 

ちなみに、これと似たようなことは料理なんかでも確認されていることでして、例を挙げるならば、岩手に「くずまきワイン」というおいしいワインがあるんですが、そこの2000円くらいの白ワインにりんご果汁が入っているものがあったんですね(買ってから気付いたんですが)。

 

 

www.kuzumakiwine.com

 

 

(私はワインは全然詳しくないので分かりませんが)ツウからしたらりんご果汁を入れるのは邪道なのかもしれませんが、そのワインが以前にAmazonか何かで6000円くらいで買った白ワインにちょっと近いものがありまして、「高いワインの味は、ぶどうにほんのちょっとのりんごを足した感じかぁ」と驚き、感心した記憶があります。

 

ぶどう自体でもそうですよね。

 

単に甘いだけの普通のぶどうだったら「まあ、ぶどうだよね」で終わりですが、よく噛むと次第にパイナップルのような香りもするし、オレンジのような甘さもある、みたいな複雑な味のぶどうだったら「また食べたい!」となりますよね。

 

何というか、いろいろな果物の香りを使ってベルガモットの香りを作ったら、予想より遥かに素晴らしいものができました!と言われても納得できるお味であります。

 

価格・味等から総評してアールグレイ系統の決定版になるかも

冒頭でも述べましたように、たいていの紅茶は苦くなるとおいしくなくなるわけですが、ナツコイはほろ苦いレモン味か爽やかなレモン味を選べます。

 

  • ほろ苦い!:軟水か水道水100%で茶葉3gあたり200ml(600mlに茶葉3杯)
  • 爽やか!:エビアン:軟水か水道水=1:1で、3gあたり150〜180ml(600mlに茶葉3杯半〜4杯くらい)

 

です。

 

前者はやや苦いので、600mlに3杯程度とやや薄めがいいかもしれませんね。

 

「ナツコイ」というとどうしても昔のことを思い出してしまうかと思いますが、「苦い思い出ではあるがよい経験になった」ならば苦く、「本当に楽しかったことを懐かしんだり、これから思い出を作ろう!」という場合は爽やかにして飲む…などしていただければよいのではないでしょうか。

 

ちなみに、ミルクティーなんかでもそうですが、ご年配の方は紅茶やミルクティーを出すと思い出等を語ってくれることが多いような気がしますね。

 

私は結構そういう話を聞くのは好きなんですよ。

 

「高校生の頃、熱を出した時にクラスメイトの女の子が作ってくれたミルクティーはおいしかったなぁ…いちごのジャムが入ってたかな」とか「あの頃は紅茶っていうと高級品でね。初めて紅茶を飲んだ時はこんなにうまいものがあるのか!って驚いたわね」みたいな、普通に聞いたらおそらく答えてくれなさそうなことでも、紅茶があると結構上手いこといくような気がします(笑)

 

我々って、やはり50〜60年前に起こったこととか生まれる前のことってよく知らないですし、変に知ったかぶりをするのも何だか気持ち悪いじゃないですか。

 

しかも頑張って合わせようとすると、無理をしているのが顔に出て不信感につながるそうです(話すことがない!次何言おう?に意識が向いてしまって、会話に集中できなくなるそう)。

 

そんな時は「アドバイス・シーキング」という、相手にアドバイスを求める・教えてくださいというスタンスでいくと仲良くなれるというテクニックがあるそうなんですが、これ使えますよね?

 

 

daigoblog.jp

 

 

なぜかというと、紅茶を出すことによって、相手は自分の過去や感情を語っているわけじゃないですか。

 

つまり、関心や興味があることを自らカミングアウトしてくれている、ということですよね?

 

まさか「こんなにうまいものがあるなんて!」と言いつつ興味はまったくない、なんてことはないですよね…?

 

そして極めつけは「夏」「恋」ですよ。

 

とくに「恋」は世のほとんどの人が共通で持っている関心でありましょう。

 

異性以外でも、例えば紅茶や車、ネコなんかが大好きな人もある意味「恋」と言っていいわけじゃないですか。

 

人と仲良くなりたければ早い段階で深い話題を共有しよう!みたいな話もあるので、もうちょっとカスタマイズして使いやすくすれば、紅茶によって円滑なコミニュケーションを取ることも可能かもしれませんね。

 

というか、私はスラスラした会話が苦手なほうなので、紅茶を導入部にできると相手と対等に自信を持って会話ができるようになるかもしれません。

 

話が逸れましたが、名前は「ナツコイ」でもいいと思うんですが、素敵な恋を思い出したいとかあの頃に戻りたい!みたいな方だけでなく、紅茶を嗜む多くの人におすすめできます。

 

アールグレイは何を買おう?」と迷った人にはとりあえずおすすめ!としたいくらいに、よいフレーバーティーでありました。

 

まとめ

 

  • ナツコイはレモン、ベルガモットのような香りで、ほろ苦いいれ方、香りが前面に出た爽やかな味が作れる。両方ともおいしい
  • アールグレイ○○とかでもよさそうなくらい、柑橘の香りがする

 

紅茶のいれ方は

 

  • ほろ苦いナツコイは、軟水か水道水100%の水出し紅茶で、茶葉3gあたり200ml(600mlに茶葉3杯)、冷蔵庫で48時間(24時間だと薄く、72時間は濃すぎる)
  • ベルガモットティーのような爽やかなナツコイは、エビアン:軟水か水道水=1:1の水出し紅茶で、茶葉3gあたり150〜180ml(600mlに茶葉3杯半〜4杯)、冷蔵庫で48時間(こちらも同じく)
  • 熱湯で作っても悪くはないが、水出しが圧倒的であるためもったいない

 

という感じでした。

 

過去にアールグレイの記事なんかも書いていますが、その中に追加でおすすめとしてもよさそうな味であります。

 

というか、多くのアールグレイはあんまり柑橘が効いていないというか、皮を絞った汁を渋くした茶に入れたような感じがするので、純粋にフルーツが好きな人からするとかなり違和感があるかと思われます。

 

ベルガモットの方がレモンやライムより明らかに苦いはずなのに、そのベルガモットの香りと茶の苦みが共存できていないというのは、ベルガモットは紅茶の香り着けとしてベストではないのかもしれません…。

 

まあ、茶は苦くないといけない!という人は昔からいるので、そういう方には今の紅茶はいいんでしょうけど、せっかくおいしい紅茶もたくさんありますからね。

 

 

長き旅の終わり

そういえば、苦いといえばルピシアで一番人気であるらしい白桃煎茶、白桃烏龍茶も飲んでみたんですが、白桃の香りは液には全く乗っておらず、そこそこいい煎茶という感じでした(烏龍はより茶の味も香りも薄め。桃系のフレーバーは難しいのか?)。

 

普通に売っている甘めの緑茶「やぶきた」よりも苦みが効いた味で、(もしかしたらやぶきたなのかもしれませんが)この白桃煎茶が好まれているというのは緑茶業界にとってはそこそこいいことなんじゃないでしょうか?

 

なぜなら、大量生産でない緑茶の味に近いものが評価されているわけですからね。

 

やっぱりみんな煎茶が好きなんだね!みたいな。

 

いい緑茶を求めている人は意外と多いのかもしれません。

 

また、フレーバーティーの話をするとルピシアを評価している人はお茶初心者で、フォートナム&メイソンやマリアージュフレールこそが…」みたいな意見がたまにありますが、決してそんなことはないと思いますねー。

 

なぜなら、ノンフレーバードで言えば50g540円とか790円、つまり100g1500円だとかなり微妙なランクになりまして、その価格帯でおいしいのはフォションのモーニングくらいだからです。

 

やはり、お茶の香りを追求するなら1800円くらいは必要かと…。

 

なので、ルピシアの茶葉の質が取り立てて悪いとか、まだ味の分からない初心者向け等ではなく、ただ値段相応なだけなんだと思いますよ。

 

それにルピシアの紅茶をまずく作れる条件は、たいていの紅茶をまずく作る条件と完全に一致しますんで、同じ作り方をしたら大抵どっこいどっこいであります。

 

ルピシアの紅茶をおいしく作れる条件も然り。

 

まあ、沸騰直後の熱湯でいれても渋くなりにくいフォートナム&メイソンやマリアージュフレールの方が、相対的においしいと感じるのかもしれません。

 

でもフォートナム&メイソンのアールグレイよりナツコイの方が絶対おいしいと思いますけどねぇ…。

 

ちなみに、今までルピシアでおいしかったものは

 

  • パラダイス
  • アラビアンナイト(他に比べるとちょっと惜しい)
  • オルヅォ チョコラータ(ちょっといいパン屋さんのチョココロネの中身みたい)
  • パイナップル麦茶
  • ナツコイ
  • ファルファローネ
  • カシス&ブルーベリー
  • 甜茶 ローズヒップ
  • 黄金桂…など

 

微妙だったものは

 

 

でしょうか。

 

結構買ってますねー笑

 

おいしかった紅茶は今年の5〜8月までのカタログにあるものを無造作に選んでいただけですが、なかなかアタリが多かった気がしますね。

 

偶然か、カタログのものはハズレなしなのか分かりませんが。

 

また、微妙とは書きましたが、決して「飲めたもんじゃない」とかではなく、同価格帯商品との違いがよく分からない・特筆して買う理由がないという感じで、おいしさやその茶葉の個性を追求する私のスタイルとは合致しないというか。

 

やっぱりおいしかった茶葉と比べてしまうのもあります。

 

まあ、オータムナル津軽りんご、白桃(紅茶)の3つはもうちょっと頑張ってほしかった感じもしますが…。

 

「これが好きな人もいるかもな」とすら思えなかったというか…。

 

とまあ、いろいろ申しましたが結論、ルピシアにも普通においしい紅茶はありますよ!そんなに心配しなくていいよ!ということでいかがでしょうか。

 

「紅茶初心者」とか「真の紅茶通は…」みたいなのは気にしなくてもよいかと。

 

ただ、ルピシアをはじめ紅茶をおいしく作ることができるのは大自然が我々に与えて下さったエビアン」の活躍あってのことなので、買い忘れることのなきよう…。

 

 

 

 

いつか採水地の、エヴィアン=レ=バンにお参りに行きたいですね。

 

「おいしい紅茶を作る条件:水編」については、どうやら、一応の終着点につくことができたようです。

 

 

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