フレーバー麦茶は果たして紅茶と同じいれ方でおいしくできるのか? 「ルピシア パイナップル麦茶」
今回登場するお茶
・パイナップル麦茶
今回紹介するいれ方
・エビアンと軟水を使った水出し
フレーバー麦茶は麦茶か?フレーバーティーか?
たびたび利用しているルピシアですが、その中でパイナップル麦茶なるものを発見しました。
パイナップル自体は甘く酸っぱいですが、それに麦茶とは…?
麦茶は味の構成からすると薄めたコーヒーとかなり近いらしいんですが、果たしてパイナップルを加えるとどうなるものか?と思い買ってみました。
目的はズバリ、
- 使う水によってフレーバー麦茶の味は変わるものなのか?(そして、そもそもおいしいのか)
の一点であります。
フツーの麦茶が飲みたいだけならただの麦茶を水に突っ込んでおけばいいわけですし、そもそもこれを買う必要はないので、やはりポイントは「パイナップル」。
10包390円とお安く、かつパイナップルの香りが着いた飲み物自体がそう多くはないので、もしこれでおいしく作れるならばとても素晴らしい商品であります。
想像するのが難しいですが、パイナップルと麦茶の組み合わせが意外とイケるかもしれません。
いやいや、そもそもパイナップルと麦茶のコンビはおいしくない可能性もありますね。
さて、どう出るかな?
結論:やはりエビアンと軟水のミックスは素晴らしい
まず、実験をする際の条件としては
です。
麦茶製品自体を初めて買うので、まずは袋の通りに。
結果どうだったかといいますと
- 軟水:直球で麦茶!の後にわずかに甘い感じ。麦茶以外の味はとても薄い。
- 硬水:軟水ほど麦茶の香りはしないが、パイナップルっぽさが何となく分かる。軟水よりも若干甘いが、今回作った中では最も味が薄くなった。
- 硬水(エビアン)と軟水:飲んだ後、喋ったり息を吐いたりするとかなり甘い香りが上がってくる。パイナップルの甘さと香りが思ったより強いせいで、麦茶の後味が気になるほど。
といった感じで、やっぱりエビアンと軟水のミックスが優勝。
このやり方はフレーバー麦茶にもどうやら通用するようですね。
特に香りの残り方が段違いでありまして、飲んだ後に息を吐くとその差は歴然であります。
スッキリしていて飲みやすい等と書かれていますが、エビアンと軟水を混ぜたものは正直な話「甘ったるいくらい」です。
麦茶の香ばしさ以外(香ばしさはあまり噛み合っていない気がする)の味、例えばミネラルによる甘さなんかがパイナップルの香りと合っているのか、値段不相応によい香料を使っているのかは不明ですが、フレーバー系の中ではかなりおいしいかと。
なんで、適当に水道水で入れたり常温で放置したりしておくのは非常にもったいない麦茶であります。
また、いろいろやってみたところ、袋に書いてある分量よりやや少なめの400mlで作るとかなりイイ感じで、パイナップルの香りが強力になります。
というか、普通に推奨されている水道水でいれると全然おいしくないので注意。
普通の麦茶だと思ったけど、何これ?みたいな…。
「普通の麦茶でよかったな、パイナップル邪魔だな」と言われかねない薄さでありますので、「買ったはいいけど…」という人も意外と多いのかもしれません。
そんな方はぜひエビアンをお使いください。
また、2時間冷蔵庫に置いただけでも結構パイナップル感が出ていたので、水出しであるにも関わらず即座に作れるのは魅力的ですね。
おかげで実験も捗りました。
まとめ
- ルピシア パイナップル麦茶はエビアン:軟水か水道水=1:1で作るとめっちゃ甘くなる
- エビアン:軟水か水道水=1:1の水出しで、水500ml(オススメは400ml)につきティーバッグ1包、抽出時間は冷蔵庫で2時間程度
- 軟水や常温、熱湯で作るのはかなり非推奨(麦茶すぎるため)
という感じでしょうか。
普通に作るか、エビアンと軟水を混ぜて作るかで大きく評価が変わる商品だと思いますので、ぜひエビアンをお使いくださいませ。
しかし、エビアンには香りを固定する能力か何かがあるんでしょうか?(笑)
一応茶が香りをよく吸うのはカテキンによる作用だそうなんですが、何らかの形で香りをうまく使えるカテキンが生成されている…とかなんでしょうかね?
本当にエビアンには驚かされるばかりで、毎回同じような味になるので再現性もバッチリであります。
そして、今回実験して分かったのは、「緑茶」、「コーヒー」をはじめ「麦茶」も、広く浸透しているいれ方はおいしいいれ方としてさほど間違っていなさそう、ということです。
なぜなら、水道水を入れて放っておいたら麦茶の香ばしい味は結構出てましたから。
水出し茶も同様に、適当に作ってもそんなに悪くはなりませんでした。
今回のパイナップル麦茶も「2時間でOK」と袋に書いていた通りにやっておいしくなりましたが、紅茶の水出しは一般的に調べて出てくる4時間とか8時間ではかなり味は薄くなります。
まあ、サイトやメーカーによって時間は違いますが、大体短くて4時間、長くても8時間くらいですか。
この作り方でおいしい!と感じる人がどのくらいいるのか、かなり気になるところですね。
つまり、何が言いたいかといいますと、「紅茶だけは」おいしいいれ方と普及しているいれ方に結構なギャップがあるので、作る際はご注意くださいませ、ということでした。
本当に…。
8/15 追記
フレーバー麦茶があまりにも早く味がお出になられるので、長時間置いたものはどうなるのか?と思い、よい香りであったエビアンと軟水のミックスを12時間置いて検証してみました。
2時間でも十分に出たため、さらに香りが濃くなってうまくなるのか?(1回目の抽出が終わった後もまだよい香りが残っているため)
はたまた、香りは早々に出てしまい、後は麦茶の味が濃くなるのみなのか?
どうなるものかと。
で、結果どうだったかといいますと
- 麦茶味がとても濃くなり、パイナップルの香りは最後に何となく分かる程度まで弱体化
と、なってしまいました。
正直、あまりおいしくはなかった軟水の水出し麦茶に近いような味に。
何というか、長時間抽出した麦茶って案外苦いというか渋みがあるな?という感じだったので、それが悪さをしてパイナップルの香りを邪魔しているのかもしれません。
やはり袋の通り2時間で作るのがよろしいようですな。