砂糖もクリームも使わずに香りのよいキャラメルティーを簡単に作る方法 「ルピシア キャラメル&ラム」
今回登場するお茶
・ルピシア キャラメル&ラム(メイン)
・ロンネフェルト アイリッシュモルト
今回紹介するいれ方
・エビアンと軟水を使った水出し
・軟水のみの水出し
- よく言えば丁度よく、悪く言えば香りが弱めのルイボスティー(でもおいしいからOK)
- どうやら、エビアンと軟水の水出し茶はフレーバールイボスティーにも有用である模様
- まとめ
- 余談:注意!内容量によって値段が倍になるぞ!!
私はあまり作ったことはないですが、世にはミルクティーの他に「キャラメルティー」なる飲み物があります。
文字通りキャラメルのような香りや味がするお茶であります。
が、実は砂糖やミルクがなくても作ることができる、というのはご存知でしょうか?
砂糖やミルクがなくても作れる、ということは当然カロリーもゼロでありますし、もちろん生クリームや調理器具等を買い足す必要もありません。
「完成品をどこかに飲みにいく!」というのでもないです。
ただ本家キャラメルティーと同じくらいの予算で、ある2つの物を購入していただければOKであります。
その「2つの物」とは…?
よく言えば丁度よく、悪く言えば香りが弱めのルイボスティー(でもおいしいからOK)
だいたい1000円かからないくらいで、3リットルくらいは作れます。
もしかしたらみなさんの考えるキャラメルティーとは若干違うのかもしれませんが、前述の通り砂糖や生クリームなしでこのおいしさを実現しているので、キャラメルの香りが好きなら一度買ってみても損はないかと。
本題に入りましょう。
今回紹介するのはルピシアの「キャラメル&ラム」という商品でありまして、名前の通りの香りがついた「フレーバールイボスティー」となっています。
その香りはちょっと塩気の入ったような、しっかりバターの使われたキャラメルのような感じでありまして、甘ったるくて安いキャラメルとは全然違う系統の味であります。
また、ラムと書いてありますがラム酒の入ったキャラメルの香りではなく、ラムレーズンという意味なのかな?という感じ。
まぁ、ラムレーズンと書くと、どうしてもレーズンのイメージに引っ張られて変に甘い味を期待されてしまうのかもしれませんね。
が、さほど大人の味?という感じではなく、甘みよりも塩気の方が合いそうな、バターっぽい味であります。
で、その香りのせいなのか名前のせいなのか、ミルクティーにするのがよさげな情報が出てきますが、ミルクを入れる(=熱湯で抽出する)のはあまりよくないです。
なぜかといいますと、キャラメル&ラムは2〜3時間水出しで抽出しただけで2煎目は液に香りが移らないくらい、よく言えば丁度いい、悪く言えばさほどしつこくない香りだからです。
ティーバッグからはまだ香りがするんですが、2煎目は水出しでも熱湯でも香りがほとんどしないお茶になってしまいました。
つまり、
- 香りの質は最高!であるが、1煎目で全て出てしまうくらいなので、熱湯では香りが飛び、ミルクティーではミルクに負ける
ということが言えます。
でも、これくらいの弱さでいいんです。
なぜなら、本当にごく自然なキャラメルティーになりますので。
バニラエッセンスも熱でちょっと香りを飛ばした方が丁度いいように、これ以上香りが強かったらおそらく「香料くさい」となっていたのではないでしょうか?
分からないですが…。
ちなみに、熱湯で香りが飛んでしまってよろしくない紅茶は、有名どころだとロンネフェルトのアイリッシュモルトもありますね。
結構あるんですよ、こういうの。
どうやら、エビアンと軟水の水出し茶はフレーバールイボスティーにも有用である模様
ということで、このフレーバールイボスティーを作る際は「水出し紅茶ならぬ、水出しルイボスティー」にするのがおすすめです。
今回このキャラメルティーを発見したのは、ノンフレーバードの紅茶、フレーバー紅茶、フレーバー麦茶をとてもおいしく作ることのできる「(私が勝手に命名した)1:1法」なるものがあるわけですが、「この方法が果たしてフレーバールイボスティーにも使えるのか」を確かめようとしたおかげ、なのであります。
偉そうですいません。
この紅茶の香りを驚くほど引き立たせてくれるエビアンならば、おそらく、よい香りのするフレーバールイボスティーもきっとおいしくしてくれるだろう、と思いまして。
その具体的なやり方はといいますと
の2通りです。
前者は上記で書いたように香りがものすごく、口を閉じたまま鼻から息を吐いたり、言葉を発したりする度によいキャラメルの香りがします。
これが本当にスバラシイです。
反面、ルイボスティーと分かる味はほとんどしません。
後者は、前者よりも香りが大人しくなる代わりにルイボスの味がそこそこして、私の知り合いの間でも「どちらがうまいか?」は意見が分かれるところでした。
まとまりのある、よいお茶という感じですね。
まあ、「香りがよければ何でも構わんよ!」という方はエビアンと軟水を、「せっかくのルイボスなのに、お茶感がないのは何だか…」という方は軟水100%がいいかもしれません。
本当にどちらもおいしいので、可能ならばお試しいただければ。
エビアンと軟水のミックスの抽出時間は、同じく紅茶ではないフレーバー麦茶を参照しており、2時間、3時間、6時間、12時間とやってみましたところ
- 2時間:おいしい
- 3時間:2時間より香りがやや濃い気がする
- 6時間:3時間とあまり変わらず、ややルイボスティー味が濃くなった。3時間よりやや香りが弱くなった気も?
- 12時間:さらにルイボスティー味が濃く出てしまい、そこそこ違和感のある味に
といった具合になりました。
つまり、このキャラメルのスバラシイ香りは3時間あれば十分に抽出され、それ以降は長く置いてもルイボスティーの味が濃くなるだけでバランスが悪化していく、といえましょう。
ルピシアのサイトには軟水で8〜10時間と書いていますが、ちょっと微妙ですかねぇ…。
おいしいキャラメルとは認識できなくなる、といいますか(あくまで私見ですが…)。
まあ、まずは3時間程度で試していただいて、必要性を感じたら、それから時間を伸ばしていただくのがよろしいかと思われます。
まとめ
ルピシアのキャラメル&ラムは
- 甘ったるい安いキャラメルではなく、バター等を使ってちゃんと作ったキャラメルのような香り・味がする
- 香りの質は最高!であるが、それを活かしたければ、熱湯やミルクティーにするのはNG
キャラメル&ラムのいれ方は
- 塩気の合いそうなキャラメルの香りは、エビアン:軟水=1:1の水出し紅茶で茶葉2.5gにつき150ml、抽出時間は冷蔵庫で3時間
- キャラメルの効いたルイボスティーは、軟水100%の水出し紅茶で茶葉2.5gにつき150ml、抽出時間は3時間(こちらはルイボス味が多少濃くなっても問題ないので、もうちょっと置いてもいいのかも)
という感じでした。
ルイボスティーも緑茶や紅茶とは違う植物なので、同じくチャノキでない麦茶(フレーバー麦茶ですが)のいれ方を参考にしたらおいしいものが作れました。
実験は楽しかったですねー。
余談:注意!内容量によって値段が倍になるぞ!!
最初は「ちょっと高いかな…?」と思ったんですが、まあ、ここまで香りがよくて、ちょっとお高めのラムレーズンキャラメルアイスを食べた直後のような状態になるので「プチ贅沢」みたいな感じだったんですが(しかもゼロカロリーですし)、どうやらバラ売りのリーフだと50g730円で買える模様であります。
茶葉も2.5gとなっていますが、これは私が知らずにティーバッグ(2.5g×10包で790円)を買ってしまったからでありますので、紅茶と同じバラの茶葉で作るならば大さじスプーンすりきり1杯3gに180〜200mlで十分ではないかと。
100g1500円程度、とすると同コスト帯から見てもかなり破格でありまして、これよりおいしいフレーバーティーを探すのはかなり難しいものがありましょう。
また、ルイボスティーだからこその利点もたくさんありまして、カフェインやタンニンが入っていないので利尿作用もなく、就寝前に飲んでも全く問題はないそう。
フレーバー系の常として砂糖も入ってませんしね。
それに3時間あれば十分においしくなるので紅茶のように48時間待つ必要もなく、夕食後にセットしておけば就寝前か風呂には間に合うのもありがたいですねー。
「熱湯」や「熱湯を急冷したアイスティー」はすぐ出来ますけど、それでおいしくなる紅茶はかなり少ないですし、仕方なく微妙な物を飲むか毎回同じ物を飲むかみたいな、「思い立ったらすぐ」ということが紅茶では両立できていませんでした。
今すぐ飲みたいからといって、水出しでおいしく作れる紅茶を熱湯で作るのはもったいないですからねぇ。
ということで、キャラメルティーと紹介しておいてアレなんですが、「おいしくいれた紅茶のメリットは頂いて、デメリットはルイボスティーの機能性や利便性が肩替わりしてくれた、非常によい商品」ともいえますな。
本当に素晴らしい。
ちなみに、私の知り合いの60過ぎの方(紅茶好き)も
- ミルクティーみたいな甘めのものが好きだが、積極的に砂糖をたくさん摂りたいわけではない
- 市販のミルクティーは甘すぎて500ml飲み切るのが大変(&あまりおいしくない)
- 昼以降にカフェインを摂ると夜の寝つきが悪くなる
- あんまり時間かかるのはよくない(学校の先生なので、結構忙しい)
ということを話していたんですが、このフレーバールイボスティーがあれば喜んでくれるかもしれませんなぁ。
妊婦の方や病気等の影響で紅茶や緑茶、コーヒーが飲めない方にはもちろん、キャラメルが好きな方やおいしいお茶(飲み口はお茶ではないですが)が飲みたい方、とあらゆる人におすすめできそうなルイボスティーでした。
か、革命なのでは…?