old reliable tea

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ストレートティーについて考えるブログ

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1000円以下で買えるおいしいダージリンは果たしてあるのか?

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ダージリンと名がつく紅茶って山ほどあるけど、安くて美味しいオススメのってどれ?という非常に根深い問題があります。

 

ダージリンは何故かとても種類が多く、同じメーカーからもクラシック、オリジナル、トラディショナル…みたいに様々出ており、買って飲んでみるまで味がどう違うのかよく分からないのが痛いところ。

 

まあ、高いの買っときゃいいんだろうなくらいはみなさん思いつくはずですが、2000円だけど1万に匹敵するワイン!みたいなのって紅茶にはないの?と思ったことはありませんでしょうか。

 

私もテイラーズオブハロゲイトとかのダージリンがおいしいという話は何度か書いていますが、2000円だったり3000円だったりしますし、そもそもAmazonにあったりなかったりするので、安くて普段使いにいいダージリンのお話を、水出し用と熱湯用一つずつ。

 

水出し用ならば「TWININGS DarjerinExtra」

どこにでも見かけるダージリンですが、実はこれ、非常にコスパがいいです(明るいパープルって高いチーズケーキみたいでなんか美味しそう)。

 

 

この値段にダージリンらしさを求めるのは違うかもしれませんが、トワイニングダージリンエクストラ(以下TDE表記)は味が濃く、同価格帯〜1500円くらいまでであれば、これよりおいしいのを探すのは難しいと思います。

 

熱湯でいれるとわりと普通の紅茶という感じですが、水出しで作ると、お高めのダージリンを熱湯でいれたもの(を冷ましたもの)に近いような味になります。

 

つまり、2000円とか3000円、ヘタヲすると4000円くらいのダージリンに近い味をワンコインで味わえるということですね。

 

もちろん、世にある全てのダージリンを飲んだわけではありませんし、「そんなにうまいものがこんなに安いわけがないだろう」と思うかもしれませんが、多くの有名どころのダージリンは渋みや苦みをウリにしているものも多く、苦渋味がダメな人は本当にダメなんですよ。

 

例えば、酒が嫌いな人は、ムール貝のバター炒めとかアサリのパスタに入れた少量の日本酒を嗅ぎ当てるじゃないですか。

 

私もパスタソースを作った時にほんの20ccくらい日本酒を入れましたが、知り合いに「酒くさい」と言われて驚いたことがあります。

 

なので、高いダージリンは薄めに作って、と書いてあるものが多いです。

 

まあ、TDEがめちゃウマい!というよりは、高いダージリンもそんなに劇的に味が良いわけではないので、安くて似たような味がする方がいいんじゃない?というか。

 

ただ、本当にヘタをすると、人によっては4000円のダージリンより500円のTDEの方がうまい、なんてこともあると思います。

 

ちなみに、分かりにくい例えですけど、紅茶というものはカップに注ぎ、液をすすってゴクリと飲み、最後に渋みがくるわけですが、多くのダージリンは、TDEをすすってから飲み込むまでの一連の香りを抜いたような味気なさの後に渋みがくるような感じでしょうか。

 

 

 

 

 

このようにトワイニングからもいろいろなダージリンが出てますが、TDEが一番かと。

 

熱湯用ならば「アーマッドティー ダージリン

こちらは過去に書いたことがありますが、簡単に言いますと「本当は安いけど、高価だと告げて出しても8割くらいの人が信じてしまいそうなダージリンです。

 

 

TDEが「高いダージリンに似たような紅茶」とするならば、アーマッドティーは「高そうな味がする紅茶」でしょうか。

 

具体的にどのダージリンに似てるとかではないんですが、肉とか魚でも「うまい、これは高そう!」みたいな、明らかに舌や脳に伝わる情報量が多い食品ってあるじゃないですか。

 

コシヒカリとか。

 

あんな感じです。

 

また後味にも特徴がありまして、赤紫蘇(梅漬けに使うやつ)のような香りにほんのちょっとの渋みがあるという感じで、飲んだだけで「あっ、なにか違うな」と気付いてもらえるはずです。

 

渋みがおいしさに役立っている、ダージリンどころか紅茶全体を見渡してもかなり珍しい茶葉です。

 

注意点としては、「液が酸化しきっておらず渋みがあまり強くない+熱々で香りが一番立っている」状態、つまり沸騰直後の熱湯で作りたてだとおいしいんですが、少しでも冷めると急においしくなくなるように思えます。

 

その際はいっそ開き直って、薄めのアイスティーにするといいかもしれません。

 

まあ、安いんで試すにはうってつけかと。

 

上2つほどおすすめ!ってわけでもないですが…「ハムステッドティー 有機ダージリン

冒頭の写真にあるハムステッドティーです(お店の値札にはハンプステッドとも書いてありました)。

 

成城石井や輸入食品店には意外と置いてあるようで、アーマッドほど渋くなければトワイニングほど香りが強くないので、かなりあっさりしています。

 

分かりにくいかもしれませんが、安くて薄いダージリンを「渋みは出さず、香りを少し強めにした」みたいな、痒い所に手が届いたような飲みやすい紅茶です。

 

ハムステッドティーは両者ほどおすすめ!というわけではないんですが、上記2つは好きな人にとっては非常にナイスではあるものの、若干特徴が強いような感じがあります。

 

特徴が強いというのはどういうことかというと、薄くいれてお菓子と一緒に食べたりミルクティーにしたりするには向かないということなので、まあ、そんなに無理!ということはないと思いますが、慎重な方はハムステッドティーがいいかもしれませんね。

 

ということでした。

 

やたらと種類が多いダージリンですが、この3つをぜひお試しくださいませ。

 

それぞれのお茶のいれ方&まとめ

 

  • TDE:水道水200ccに対して茶葉3g(大さじスプーンすりきり1杯)、冷蔵庫で36〜48時間

 

ダージリンは何故かエビアンを入れても大して味が変わらないor薄くなる(ぼやけるとも)ので、ただの水道水か軟水で作るのがおすすめです。

 

もしエビアンで作りたい場合はエビアン100%がおすすめ。

 

  • アーマッドティー:沸騰させた水道水250cc〜300ccに対して茶葉3g、3分

 

こちらもエビアンを使わず水道水で。

 

また、人によっては濃いので、初めての場合はこれより少々薄めで試していただくのもおすすめ。

 

  • ハンプステッドティー:水道水:沸騰させた水道水=3:7で250ccあたり茶葉3g、5分〜7分

 

上述の通り、絶対に飲んでほしい!というわけではないですが、もし見かけて試したい場合はどうぞ。

 

参考までに。