本格的でおいしいダージリンが飲みたければ900円で十分かも 「アーマッドティー ダージリン」
今回登場するお茶
・アーマッドティー ダージリン
今回紹介するいれ方
・沸騰直後の軟水を使った熱湯
紅茶は値段に比例しない。ならばちゃんとしたダージリンは一体どこにある?
いかがお過ごしでしょうか。
有名な紅茶と言えばダージリンですが、ちゃんとした紅茶はどれだ!どれを買えばいいんだ!?と思ったことはありませんでしょうか。
でしたら、これ幸いとばかりに安く買えておいしい、よいダージリンを紹介しようと思う次第であります。
なぜ、みなさんによいダージリンを知っておいてもらいたいかと言いますと、紅茶は値段に比例しないことが多いからです。
というのも、(味を数値化するのは難しいですが)豚肉とか鶏肉はいつものに+100円、トータル300円増しくらい出すといい肉が買えたりしますが、紅茶は100円足したところでさして変わらない物が多いような感じがします。
「あ、聞いたことないメーカーだし安いから大したことないんだろうな」と思って買った紅茶が妙においしかったり、「こんな大通りに店を構えて、しかも10年以上もやってるんだからうまいんだろうな」と思って買った紅茶が安い番茶みたいだったり。
つまり、高いの買っときゃ安心!とはならないわけですね。
しかも散々迷った挙句、安くもなく高くもない中くらいのを買ったけど、後で調べたら、その隣にあったちょっと安いやつの方が実は評価が高かった、みたいなのってかなり盛り下がるじゃないですか。
そういう経験はないですか?
私は中学の時に9000円くらいで買った「冷風扇」で似たような失敗をしたことがあります。
冷風扇は使い始めは扇風機より若干涼しいものの、放出された水分は部屋に留まるので、除湿機能がついたものか除湿機、エアコンのドライを併用しないとどんどん部屋の湿度が上がっていきます。
つまり、「おかしい、使う前より暑いぞ」となるわけですね。
で、換気して湿度が変わらない・減らないくらいしか風が入ってこないから困っているのに「湿度が上がるので、定期的な換気が必要です」と、それってどれだけ頑張っても窓を開ける以上に涼しくなることはないという意味じゃないですか…。
さらに「普段は扇風機としてもお使いいただけます!」とも書いてありましたが、なら1/3くらいで安く買える扇風機の方がいいですよ。
ということで、かなりピンポイントというか、目的意識がないと扱えないな…という感じ。
まだ携帯電話を買ってもらう前の中学3年生の夏でしたので、満足に調べられなかったとはいえ…(お年玉と小遣いのほとんどが消えてしまったのはかなり痛かったです)。
まあ、紅茶においてはそこまででもないかもしれませんが、ダージリンはどれも「さわやかな渋み」「コクがある」といった説明ばかりで済まされており、判断がつかないのがツラいところ。
なんせ、その説明は全ての紅茶に当てはまってしまいますからね。
なので「普段あまり紅茶は飲まないけど、試しに・あるいは初めてだけど飲んでみようかな」という方が、よく知らずに買って失敗した!とならぬよう、また何を買えばいいか迷った際の参考となるようここに記しておきたいと思います。
本当は安いけど、高価だと告げて出しても8割くらいの人が信じてしまいそうなダージリン
アーマッドティー自体は比較的色々なところで目にする紅茶なので、「見たことはあるな」という人も結構多いのではないでしょうか。
このお茶、実はイギリスで「GREAT TASTE AWARDS 2018」という賞を受賞しているそうで、「受賞=美味しい」ではないケースもあるとは思いますが、この味ならば選ばれて当然!といった具合です。
(記事を初めて書いたのが2018年なので)
肝心の味は、「本当は安いけど、高価だと告げて出しても8割くらいの人が信じてしまいそうなダージリン」ですね。
だいたい100gで1000円しないくらいですが、同じ価格帯どころか多くのダージリンから見ても上位に入るおいしさです。
よく売っているジャンナッツやリプトン、トワイニングよりもこちらのダージリンの方が美味しいので、何を買おうか迷っているならまずはアーマッドティーを選ぶのがいいと思います。
「安いけど高い紅茶みたいな味がする」というを別の言い方をすれば、「これからプロ野球選手を目指す小学生に何日間かプロの生活を体験させて、いろいろ考えてもらう」みたいな感じですかね。
高いダージリンはこういう系統の味だぞ、みたいな体験ができるというか。
まあ、この辺は人の好みにもよりますし、フォションのダージリンみたいに全く別方向のうまさがある紅茶もチラホラありますが、それぞれのメーカーがアピールしているお高めのダージリンはアーマッドと似た感じのものが多い気がしますね。
今回のダージリンは正統派のいれ方で
次に淹れ方なんですが、アーマッドティーは沸騰直後の熱湯で作るのがおすすめです。
今回はシンプルルールを使うと逆に微妙になってしまうので、正統派の熱湯で。。
沸騰熱湯の熱湯ですと、赤シソのような、いかにもポリフェノールの多そうな香りがした後にちょっと渋みがきて…という感じで、たいてい紅茶において渋みはマイナスに働きますが、アーマッドの場合は渋みの一歩手前みたいなちょうどいい具合です。
ただ、ちょっとでも冷めると急にまとまりがなくなるというか、シソ風味が負けて渋みが濃く、強く感じられるようになりますので、早めに飲みきるのがベストかと。
よって、アーマッドティーのおすすめのいれ方は
- 沸騰させた熱湯250〜300ccに対しティーメジャー1杯か3g(1リットルにメジャー4杯くらい)
- 抽出時間は3分、濃くしたい場合は時間を増やすのではなく、茶葉に対する水の量を増やすのがおすすめ
です。
と、ごく普通のいれ方で大丈夫ですが、注意点があるとすれば「本当にしっかり熱湯させた熱湯を使うこと」ですかね。
なぜかといいますと、笛鳴きやかんがピーっというくらい沸かさないと、赤シソのようなうまさが出にくく、ぼんやりしてしまうからです。
ウチの両親もそろそろ沸騰してきたなと思うとやかんが鳴る前に火から下ろしていましたが、アーマッドティーの場合はしっかり沸騰させるのがおすすめ。
「あっ、やかんがガラガラいってきたな」くらいのお湯だと、アーマッドティーの味を出すには温度が足りなくなってしまうのかもしれませんね。
それから、たまに「お湯を沸騰させすぎると空気が抜ける」とか書いてありますが、沸騰させた状態ではほとんど酸素はないので気にしなくてOKです。
むしろ酸素が多いとタンニンの酸化が進んで苦くなってしまうそう。
まあ、いずれも笛吹きやかんを使えば何ら問題はないかと。
まとめ
という感じでした。
本当にポイントらしいポイントがない、シンプルにおいしい紅茶であります。
ダージリンを買おうと思ったら・どれを選べばいいか迷ったら、ぜひアーマッドティーもお試しくださいませ。
ちなみに、どうやら200g入りもあるようなので、もし気に入りましたらそちらの方がお得ですね。