old reliable tea

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ストレートティーについて考えるブログ

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お茶はやっぱり「丸ごと」だよね、というお話

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カテキンがガン細胞を抑制!という話なんかはありますが、実際は何が有効に働いているかよく分からないそうです。

 

だからといって飲むのは待った!という話ではなくて、むしろ「よく分からないから丸ごと取ろう!」というお話を。

 

微量栄養素が重要

サプリメントなんかでもそうらしいんですが、体によいことが判明している物に関しては、やはり原料を丸ごと摂るのがよいそうです。

 

というのも、栄養ってそれ単体だけで摂っても効果が微妙なものって結構あるみたいなんですよ。

 

健康に非常に効果があるそうですが、それが本当にカテキンの作用なのか、微量栄養素との相乗効果なのかはまだはっきりしていないそうです。

 

なので、緑茶を飲んだら「血圧が下がった」とか「何かの数値が改善した」のは本当だけど、緑茶の主要成分を抽出して、しかも量を倍にしたサプリメントを作ったのに、そこまでの効果が見られなかった、というケースもあるそうです。

 

私もいろんなサプリ(ルテインとかアスタキサンチンとか)飲みましたけど、効いた実感があるのは亜鉛くらいですかね。

 

以前「抹茶や緑茶は便利な乾燥野菜である!」みたいな記事を書きましたが、そいつを体感したいならば茶葉ごと頂くのがいいみたいですね。

 

1食3gくらいを丸ごと

ここで以前紹介した団茶の話になるんですが、現在の遊牧民の生活について書かれた記事に「団茶を薄く薄く淹れて飲んでいる」とありました。

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globe.asahi.com

スーテーツァイ(塩入りミルクティー)の淹れ方

水4カップに団茶大さじ1を入れて煮出し、牛乳1カップと塩少々を加えて沸かす。

 

大きい茶葉だと前後しますが、BOPとかダストだと大さじ1は大体3〜4gになります(ティーメジャーも一杯で同じくらいになるので、茶葉を測るときは大さじを使ってもいいかもしれませんね)。

 

で、これを3食毎に頂くと(1リットルが1人前なんですかね?)。

 

こんな少量で栄養源と言えるくらい効果があるんですね。

 

本当かどうかは分かりませんが普通の抽出だと茶葉の栄養の20%くらいしか取れないそうなので、少量であっても茶葉ごと毎日、長い期間取るというのが大事なんでしょうね。

 

本当はもっと取った方がいいのかもしれませんが、「とりあえず1食毎に茶葉を3g食べるチャレンジ」なんかをしてみるのもおもしろいかもしれませんね。

 

千里の道も一歩から。

 

ちなみに私は飲まない日もありますが、1日15gくらいは茶葉を消費しているので、茶を沸かした後は何らかの形で食べるのがいいかなーと最近考えてみたり。

 

日本人の10〜20倍の栄養を摂っている、かも

ここで「いや、お茶結構飲んじゃない?」みたいに思う人もいるかもしれませんが、1955〜1957年の日本人の茶の年間消費量は680g、イギリス人は4420gとのことです。

 

平成10年の消費量が760gで、平成30年の茶の購入量がその70%くらいまで低下しているため、現在の年間消費量はそれよりも少ないでしょうね。

 

ちなみに1994年の別のデータですが、

  • 日本一茶を飲んでいる静岡市は年間2500g(金額としては13500円)
  • 茶への支出で10000円を超えているのは静岡、松江、熊本の3都市だけらしい
  • 東京は年間1300g(金額としては8800円)
  • 大阪は年間1000g(金額としては4600円)

 

ということですが、紅茶離れが著しいといわれている現在のイギリスでも年間2600g消費されているそうです。

(まあ、若い人は紅茶を飲まないらしいので、飲む人と飲まない人の差が激しいんですかね?イギリスは高血圧や肥満問題があるそうですし…)

 

つまり、日本人のお茶離れが!と言われていますが、そもそもお茶離れっていうほどお茶飲んでなかった…のかもしれないですね。

 

最も飲んでいる静岡市ですら過去のイギリスの半分とは。

 

推奨量の1日8〜10杯でだいたい15〜20gくらい、週5日飲むとすれば、みなさんの飲んでいる茶の年間消費量は、推奨量の2ヶ月ちょいくらいとも言えそうですね。

 

目安になるかもしれません。

 

ちなみに団茶の件でも、アレを何人で消費するか家庭によって違うんでしょうけど、仮に日本人の平均茶摂取量760gの20%とすると、150gくらい。

 

で、スーテーツァイは毎食3g、1日丸ごと9gを1年とすると、飲まない日が多少あったとしても2000g〜3000gくらいは摂取していることになりますかね。

 

つまり、単純計算しても日本人の10〜20倍は茶の栄養を摂っていることになるので、なるほど確かに健康効果は高そうです。

 

冒頭のように言われると「そんな1食に3gで効果あるかなぁ?」と思いますけど、「少なくとも我々の10倍以上は茶の栄養を摂ってる!」と言われると、何だかあり得るような気がしてきますね。

 

まとめ

  • 栄養は単体だけで摂っても効果がないものもあるため、丸ごと取れば間違いない

  • 茶を栄養として利用している人々は、1食毎に約3g、1日10gくらい取っている
  • 数値上は、みんなが1年で飲むお茶の量は推奨量の2ヶ月ぶんくらいである
  • ただ、推奨量より少なくても病気になりにくい体にはなれるようなので、1ヶ月あたり200g(週に20〜30杯くらい)は取った方がよさそう

 

とのことでした。

 

「茶を全部取るとカフェインがきつそう」と思う方もいるかと思いますが、80℃より上の温度で2分以上いれるとカフェインのほとんどが出るという研究があります。

 

なので、異常が出たら調整してほしいんですが、液体を飲んだら結局カフェインを全て取っているのと同じだそうです。

 

むしろ覚醒作用を穏やかにしてくれるテアニンも丸々取れるので、茶葉ごと食べた方がカフェインのツラさは少なくなるかもしれません。

 

ちなみに、受験生には抹茶がよいという話もあります。

 

テアニンが脳の働きを助け、カフェインの作用を穏やか+ゆっくり長く効くようにしてくれると(コーヒーはよく目が覚めるけど、すぐに効いてすぐに消えるため効果が短いらしい)。

 

また、少ない量で栄養も取れるし、ビタミン類も豊富(Cはちょっと少なめだけど)で、後から栄養を添加された糖分たっぷりのエナジードリンクなんかを飲まずともよいとのことです。

(実はお茶業界では、受験生や学生はとりあえず抹茶飲んどけ、というのは常識だったようです)

 

参考までに。