「今日はあんまり野菜食べなかったなー」という日はぜひ、緑茶を
茶道学大系に「緑茶は1年以上でも保存ができる便利な乾燥野菜」という話があったのでご紹介を。
最もビタミンCを含む野菜の赤ピーマンより多い
質にもよるんですが、実は緑茶(抹茶、玉露、煎茶、番茶)はかなりビタミンCが豊富な飲み物で、煎茶は100g中に250mg含まれているとのこと。
まあ、お茶をそのまま食べるわけにはいかないですが、100g中の量は煎茶が250mg、赤ピーマンは170mgだそう。
しかも質のいい茶葉で新鮮な製品の時は更に多く、400〜500mgも含まれるとのこと。
ちなみに玉露は110mg、抹茶は60mg、番茶150mgだそうで、煎茶が1番みたいですね。
さすがですな。
ですが、大体普通の煎茶で12〜3g茶葉を使って1ℓだと150mlあたり4~6mgくらいになるそう。
1日100mgあたり取れば良さそうなので、野菜にプラスして、オヤツや運動前にちょっといいお茶を10杯くらい飲むといいかもしれませんね。
「野菜を食べなくてもいい!」とまではいかなくても、ちょっと野菜が足りない時の水溶性ビタミンの補給にはよさそう。
それにしてもイメージとは裏腹にピーマンは緑色でも100g中約80mgと、ビタミンCが多いんですね。
たくさん食べるようにします。
古い緑茶はビタミンCが少なくなるので注意
新鮮な製品の緑茶はビタミンCが多いものの、常温で1年置いておくとほとんどが失われてしまうので早めに飲み切るのがよいそうです。
それでも相変わらず体にはいいですが、ビタミンもしっかり取りたいならば、ですね。
100g1000円以上とか、加工地と近い場所のお店で買うのがよろしいかと。
抹茶は野菜の代わりになるかも
本書ではやけに抹茶の話題が濃いんですが、緑茶は古くから抹茶のように挽いた形態で飲用されていたため、抹茶の科学的研究は緑茶の化学の基礎として大変重要だそう。
で、現代のような煎茶や玉露のような製法は江戸時代に日本で作られたため比較的新しいとのこと。
この抹茶が野菜代わりに有効な例が、中国奥地のほとんど野菜が手に入らない地域で飲まれている「磚茶(たんちゃ)もしくは団茶」と呼ばれるお茶です。
これは並級煎茶を蒸してから挽いて固めたお茶で、これを崩してミルクなんかで煮ながら毎日飲んでいるせいでなかなか健康な模様。
抹茶もそうなんですが、この丸ごと食べたり飲んだりするのが非常に体に良いそうで、水溶性・脂溶性のビタミン、食物繊維を余さず取れる素晴らしい飲料だそう。
昆虫食とか卵もそうらしいんですが、1つの生命を生かすだけの栄養があるので丸ごと食べるのがベストとのこと。
「肉ばかり食べると栄養が偏るのは内臓とか血、骨を食べないからだヨ!」みたいな話もあるので、なるほどなと。
ちなみにビタミンCが熱に弱いという話があるそうですが、どうやら野菜の場合は茹で汁にビタミン類が出てしまうだけで、熱湯で淹れること自体に問題はないそう。
ということで、またまた「野菜を食べなくてもいい!」とまではいかなくても、意識的に抹茶や挽いたお茶を取るようにするといいかもしれませんね。
おそらく中国奥地の人々は運動量や加工食品を食べていないというのも健康に影響しているので、磚茶だけのおかげではないでしょうが、体にいいことは間違いないはずです。
抹茶も空気に触れやすいせいかビタミンCの減少が結構多いようなので、抹茶で栄養も取りつつビタミンCは煎茶でというのもいいと思いますね。
ちなみに紅茶(と烏龍茶)はビタミン類がほぼ0だそうです…
いくつかの栄養素の含有量がまとめられていましたが、勝っていた要素がタンニンとナイアシン(ビタミンB3)だけでした。
まぁ一般的数値ですし、もしかしたら測定に使ったお茶は「煎茶はg1000円のまあまあいいやつだけど、紅茶は20個入り100円のティーバッグ」とかかもしれませんが…
まとめ
・ビタミンを取るためにちょくちょく新鮮な煎茶を飲もう
・お茶の栄養を余さず取りたいなら抹茶か挽いたお茶がオススメ
・抹茶は体にいいがやっぱり野菜もしっかり食べよう
ということで、野菜はちょっと食べ過ぎても問題ないくらいで、むしろ常に不足しがちだと思いますので、いつもの食事に抹茶をプラスするというのはどうでしょうか?
抹茶何杯かで晩ご飯の野菜の小鉢1品用意する手間が省けるかもしれませんし、そうすると洗い物も減るかもしれません。
また、私は出掛ける時に作った紅茶を忘れることがありますが、抹茶の粉があれば水筒とかボトルを持ち歩く+蛇口さえあればいつでもお茶が飲めます。
コンビニとかスーパーに寄るとたいてい飲み物1本だけでは済まないですからねー。
1日を通して10杯(粉の量によるがおよそ1.5ℓ)くらい飲むのがいいそうなので意識してみてください。