手軽に紅茶を作りたいときに「世界一おいしいアイスティー」が使える気がしたので、いろいろ実験してみたり
- 実験1:世界一おいしいアイスティーは軟水と硬水の比率を変えるとおいしくなるのか?
- 結論:世界一おいしいアイスティーは「水の比率」よりも「茶葉の種類」の方が大事かも
- 実験2:世界一おいしいアイスティーってお湯の量を減らして作っても大丈夫なの?
- 結論:そこそこの味で作りやすい分量は「水30%、茶葉200%」、かも
- 本日のまとめ
最近微妙に忙しいこともあって、職場に紅茶を持っていこうと思ったが水出し茶を準備するのを忘れた!(36〜48時間かかるため)ということが多くなってきました。
熱い茶が好きな人はその場でいれればいいかもしれませんが、わたくしは「ぬるい〜冷たい」くらいが好きなので何とかならないかなーと。
つまり、作り忘れたとしても、時間のない当日か前日の晩くらいにフォローできる方法はないかな?といった感じですね。
で、思いついたこととしては
です。
「世界一おいしいアイスティー」というのはこちらで紹介されているいれ方でありまして、簡単に説明すると、2リットルの沸騰させたお湯に少量のティーバッグか茶葉を沈めて21分抽出した後一晩置く、というやり方。
本当に世界一おいしいかは試してみて!(人による)という感じであります。
まあ、エビアンを使って紅茶を沸かすとうまみが濃く感じられるというのは私が何回か紹介している通りで、上記のアイスティーにもそれを使ったら何か起こらないかなーということですね。
21分置くのでバタバタしがちな日はちょっと微妙かもしれませんが、それでも工程自体は少ないので時間さえ取れれば比較的手軽な方法ではあります。
それでは詳しく。
ちなみに、今回使用した紅茶は「KINGS イングリッシュローズ」と「フォション モーニング」の2種類です。
実験1:世界一おいしいアイスティーは軟水と硬水の比率を変えるとおいしくなるのか?
それでは試したものから紹介しますと
1.エビアン:軟水=3:7のお湯(エビアン600ml:水道水1400ml)
まず1つめの方法はエビアン:軟水=3:7であります。
いつもお伝えしている3:7法は後からエビアンを足すので70〜80℃くらいで抽出することになりますが、この方法だと沸騰させた鍋に茶葉を突っ込むことになるので初っ端から約100℃で抽出することになる、という点に違いがあります。
抽出時間も2〜3倍ですね。
また、
- 最初は茶葉の量を規定通りに、21分置いた。2リットルに対して2gのティーバッグならば3個、ルースリーフならば6g
- 次は茶葉の量を倍にして21分置いてみた。2gのティーバッグならば6個、ルースリーフならば12g
- 最後に茶葉を3倍にしてみた
ということで、量を変えて3回実験いたしました。
「最後に茶葉を3倍にして」と書いてあるため、結果はある程度察しがついてしまうかもしれませんが…。
2.エビアン:軟水=1:1のお湯(エビアン1000ml:水道水1000ml)
これは水出し紅茶としておいしい水の比率を使ったもの。
当然、水出しとは違って沸騰直後のお湯に突っ込むため苦渋味は多くなるはずですが、エビアンのミネラル分がそれらをうまく調整してくれるのか?もしくは、そもそも薄くて違いがよく分からないのか?が気になるところですねー。
沸騰させたエビアンを入れると苦渋味が減るぶん味が薄いようにも感じられますからね。
それがよく働くのか、何にも変わらないのかどうか。
こちらは茶葉そのまま(6g)と茶葉3倍(18g)の2回実験を行いました。
3.エビアン:軟水=7:3のお湯(エビアン1400ml:水道水600ml)
一応、可能性はゼロじゃないかも!?ということで。
これを実験する段階では、「茶葉3倍でも少ないかも…」と思い始めてきました。
こちらも茶葉そのまま(6g)と茶葉3倍(18g)の2通り実験を行いました。
4.エビアン100%
元々水道水100%でも微妙だからなーと思っていたんですが、案の定の結果になりました。
世界一おいしいアイスティーには向かないというだけで、普通に紅茶を沸かす分にはお好みでよろしいかと。
渋くはならないので、どうせやるなら7分程度でエビアン200mlに対して茶葉3gくらいは欲しいところ。
いずれにせよ非推奨ですが…。
結論:世界一おいしいアイスティーは「水の比率」よりも「茶葉の種類」の方が大事かも
では、結果どうなったかといいますと、
- どの比率でも、明らかにおいしい!とはならなかった(元のレシピとあんまり変わらない)
- 茶葉を3倍まで増やしてもそこまで濃くなった感じはしなかった
という感じ。
つまり、
- やっぱりネタ元のレシピ(水道水100%)が一番!
でした。
茶葉6gでもまあまあ味はしていたので、3倍の18gまで増やしてもそこまで濃くはならなかったのは結構意外でしたけれども。
が、結局、味重視ならいつもの3:7か1:1の水出しが適している、というのは相変わらずですかね。
じゃあ「前記事でもそんなにめちゃくちゃおいしいって言ってたわけじゃないから、世界一おいしいアイスティーはいよいよ出番なしか?」というとそういうわけでもなく、
- 苦み強めの紅茶(ディンブラ単体、ディンブラ多めのセイロン、アッサムとか)だとそこそこ
- つまり、水の比率よりも茶葉の種類を意識した方がいいかも!
と個人的には感じました。
まあ、簡単に言えば「この紅茶もらったけど、苦くて飲みにくいなぁ」とか「ミルクティー用ブレンドを買ったけど、たしかに濃く(渋み強め)出るけどちょっとイメージと違ったなぁ」みたいな紅茶を消費する場合は、世界一おいしいアイスティーくらいの薄さの方が丁度いいかも?といった具合ですかね。
レシピを紹介している元のサイトではジャンナッツを使っていますが、確かにジャンナッツのアールグレイはくせが強く薬草とか漢方みたいな感じなので、それで記事を作成された方は悪くないと感じたのかもしれませんね。
アールグレイじゃなくてセイロンだったかもしれませんが…。
ということでした。
「たくさん買った・貰ったけど飲みきれていない微妙なこの紅茶たちを何とか使えないかなぁ…」と思っている方は結構いらっしゃるようなので、気が向いたら試してみてもいいかも?
実験2:世界一おいしいアイスティーってお湯の量を減らして作っても大丈夫なの?
と、上記の実験で分かったことは以上ですが、ふと「2リットルに茶葉3個とは言うが、3分の1、つまり約650〜700mlにティーバッグ1個でも似たような味になるのかな?」と思い、こちらも実験してみました。
「世界一おいしいアイスティーも意外とうまいじゃん!」と思う人もいるかもしれませんので、え、やっぱり2リットルじゃなきゃだめ?少量だと味変わっちゃうの?どうなの?という方に向けて。
やったこととしては
です。
まあ、単純に分量を減らしただけですが…。
では、どうなったか?といいますと
- やはり2リットルで作った方がやや濃い気もするが、相変わらず薄い(飲み比べたら何となく分かるかもしれないが、ポンと出されてどっちか?の判断は難しい)
- 上記の実験同様、水の比率による味の差はよく分からない(若干後者の方が甘い気もする)
- 調整した結果、茶葉2倍の4g(大きめのティーバッグだと5〜6g)、お湯600ml、21分がまあまあイケるかも
といった感じで、こちらも実験1同様茶葉を選べば選択肢に挙がる人もいるかもしれないなー、という印象。
普通にマグカップに湯と茶葉を突っ込んで何分か置いた物と近い濃さになりました。
ティーバッグも少なめでOKですしやる事自体も非常にシンプルなので、そこそこの濃さの紅茶ができればそれで十分!みたいな方には結構いいやり方かもしれませんね。
タイマーさえセットしておけば付きっきりじゃなくても問題ないですし。
よって、まとめますと
結論:そこそこの味で作りやすい分量は「水30%、茶葉200%」、かも
実験2の結論はこのようになりました。
「元のレシピの30%の水、2倍の茶葉でフタをして21分放置」ということですね。
ちなみに21分経過した後の温度としては
- 2リットルだと72℃
- 650mlだと66℃
- 自宅の部屋の気温は17℃
でした。
これを冷めすぎと取るか丁度飲みごろと取るかは人それぞれですが…
私にとっては飲みごろですかね(笑)
2リットルだと多いなぁ、と思っていたので前日か当日の朝に作る場合はこのレシピでやろうかと思います。
ご参考までにどうぞ。
本日のまとめ
- 上品な紅茶(というか、全体的に味・苦み共に薄めでほんのり甘い紅茶みたいな)ではなく、くせが強かったり特徴がはっきりしたりしている紅茶で作るのがおすすめ
- 世界一おいしいアイスティーを1日で飲みきりやすく、かつ丁度よくアレンジしたいならば「水30%、茶葉200%」がよさそう
という感じでした。
まあ、前日か当日の朝にフォローする方法を一応見つけることはできましたが、
- やっぱり事前のセットを忘れない!
ことが一番ですね(笑)
前記事はこちら