高い紅茶がバラ様の香りがするなら、安い紅茶にその香りを着けたらみんなハッピーになれるのでは…?
- そんなに高いお金を払わなくても、おいしい紅茶を味わうことはできるのか
- 一言で言うなら「とてもおいしくなった午後の紅茶 ストレートティー」
- 「香りを活かした紅茶」を作るために必須なアイテムは
- ディンブラ=バラの香りがするって本当…?
- まとめ:本当は安いけど高価だと告げてもバレなさそうな紅茶・再び
今回登場するお茶は「kings イングリッシュローズ(メイン)」「kings アイリッシュクリーム」です。
そんなに高いお金を払わなくても、おいしい紅茶を味わうことはできるのか
最近はフレーバーティーばかりでしたが、今回はフレーバーティーだけどおいしいノンフレーバードのような紅茶の話を。
何を言っているんだ!となりそうですが、簡単にいえば、過去に何度か「フレーバーティーにフルーツの香りじゃなくて、高い紅茶からする香りをつけたらおいしい紅茶になるんじゃない?」と書いたことがあったんですが、今回はそう表現するにふさわしい紅茶を見つけましたよ!というお話であります。
お楽しみに。
まず、高い紅茶(というかおいしい紅茶)って「何か分からないがいい味がする」ものもあるんですが、
- 「レーズンみたいな香り(ケーキとかを食べたときにちょっと入ってると嬉しくなるやつとか)だな」
- 「花が飾ってある結構いいレストランにいるみたい」
といったものも結構あります。
これはある意味当然といえば当然で、紅茶は花やフルーツとの香りの共通成分がたくさんあり、値段が上がればその量は増えるそう。
増え幅は一般的にミルクティー用とされているケニアやアッサムは低く、ダージリンやキームンなどのストレート向きや高値で取引されている紅茶ほど高いそうです。
高い紅茶全部がそうなのかは分かりませんが。
が、そんなことを考えていろいろ飲んでいたところ、上記の「高い紅茶からする香りをつけたおいしい紅茶」っぽいものを見つけました。
それが「kings イングリッシュローズ」という紅茶。
実はこの「kings」は過去にも一度登場したことがありまして、そちらも値段不相応においしい紅茶でした。
こちらはアイリッシュクリームですね。
対して今回のイングリッシュローズは、最近バラフレーバーに凝っていてるため名前に惹かれて買ってみましたが、こちらもアイリッシュクリーム同様に素晴らしい紅茶です。
安いんですがすごくいい紅茶のような味がするので、「おいしい紅茶は飲みたいけど、やっぱりおいしいのって結構お値段がするんでしょう?」という人にもおすすめです。
あとは、私のように「飲みたい茶はその日の気分によって変わるから、時間のかかる水出しじゃなくてサッと作れるのがいいなぁ」みたいな人にもいいかもしれません。
また、紅茶の説明でよく「バラの香りがします」とありますが、これを飲んでもらえれば「あ、そういうことだったのか」と分かっていただけるかと。
普段使いの紅茶はこれ一択でいいのでは?というくらいです。
ということで、今回はその紅茶の概要を。
一言で言うなら「とてもおいしくなった午後の紅茶 ストレートティー」
イングリッシュローズに使われている茶葉はスリランカとあるため具体的にディンブラなのかキャンディなのか、とかは分からないんですが、全体のテイストとしては「午後の紅茶 ストレートティー」に近いです。
近いというか、このイングリッシュローズを参考にダウングレードしたものが午後の紅茶、と言えるくらいの味であります。
高い紅茶→イングリッシュローズ→午後の紅茶みたいな。
ちなみに、糖分はなるべく摂らないに越したことはないので、香りを着けただけの無糖紅茶なのもありがたいですね。
いやー、しかし、私も高校生くらいの時は「あの味を自宅で楽しみたい!」とディンブラ(午後の紅茶に使われている茶葉)をたくさん買いましたが、全然同じ味にならず落胆したことをまるで昨日のことかのように覚えています。
また、「あ、カロリーが書いてあるってことはきっとグラニュー糖が入ってるんだな」と思ってやってみましたが、やはりどうやっても望んだような結果にはならず。
望んだものとは違ってもおいしければそんなに悪くはなかったんですが…。
どこがバラのような香りやねん。
まぁ、これを読んでくれている方は高校生よりは金銭的に余裕はあるかと思いますが、あの感覚は誰にも味わってほしくはないですからね…。
今は全くないですが、頑張って手伝いをして親から貰った小遣いを無駄遣いした苦しみは、当時は紅茶を見るだけで思い出していましたね。
今もどこかで同じ思いをしている人がいるかと思うと…。
それはいいんですが、高い紅茶はバラというかちょっと甘いような、もったりした香りがあります。
で、このイングリッシュローズはそのバラの香りを模したかのような香りでありまして、単体では分からないものの、バラの香りがすると言われているお高めの紅茶と比べると何となく近いような感じです。
つまり、「バラ→高い紅茶(バラっぽい)→イングリッシュローズ(バラっぽいものを真似た)」と推移した結果、元々のバラとイングリッシュローズは大分違うものになった、というようなイメージですかね。
実際に高い紅茶を真似る目的で作ったかは分かりませんが、タイトル通り「高い紅茶がバラみたいな香りがするなら、それつけたらおいしくなるんじゃない?」と思って開発されたかのような商品です。
「本物のバラのような香り」というよりは、そういった認識の方がよさそうですね。
「香りを活かした紅茶」を作るために必須なアイテムは
ということでしたが、この香りがよろしい…と言っても香り自体はあんまりなく、本当にノンフレーバードの紅茶のようにフッと香る程度なんですが、イングリッシュローズをおいしくいれる方法としては
- エビアン:軟水=3:7の熱湯
がおすすめです。
軟水100%の熱湯や各種水出し紅茶でもやってみましたが、どうもエビアンを混ぜた際に現れる高級感と比べて物足りないため、あまりおすすめはしないですかねー。
まぁ、そんなに高い紅茶ではないので、一点輝く物があれば十分でしょう。
また、このエビアンを使ったやり方以外(普通に調べて出てくるいれ方)が悉く全滅というのは、アイリッシュクリームとおんなじ。
きっとこれも買った人の多くは「うーん…」と思っているのでしょうか…。
なので、何だかおいしそうな見た目や「ローズ」というイメージに惹かれて買ったはいいものの「もう一味ほしいな」と思った方はぜひお試しください。
値段が2〜3倍でもちょうどいいくらいの紅茶にすることができます。
まさに「セイロン・スリランカ系の王たり得る紅茶」ですね。
ディンブラ=バラの香りがするって本当…?
先程もちょっと書きましたが、よく言われている「ディンブラはバラのような香りがする」というのは、このイングリッシュローズを飲むことによって何となく予想ができます。
なぜなら、バラのような香りがする紅茶に一番近い味の紅茶が、かなり薄めにいれたディンブラだからです。
香りではなく味のベースが、ですね。
筑前煮とチキンラーメンは味や香りは違えど醤油ベースであることが似ています、みたいな。
これも先程述べたように「バラ→高くてうまい紅茶→ディンブラ」と推移しても、お互いの特徴のいくらかしか持っていないので、バラとディンブラにほとんど共通点は見られません。
「緑茶→紅茶→ミルクティー」で例えれば、緑茶は紅茶とある程度共通点があり、ミルクティーもまた紅茶が原料なのである程度共通点はありますが、じゃあ緑茶とミルクティーの共通点は?と言われるとほとんど無いに等しいじゃないですか。
片方はもうジュースみたいなものじゃないですか笑
原料がカメリア・シネンシスであることくらいですよね。
なので、「ディンブラをバラ」と言うのは、バラのような香り(というか風味)がある紅茶に強いて近いものを挙げるならディンブラ…かな?と言っているんだ、くらいの認識がよいかと思われます。
でないと、確実に裏切られます。
まとめ:本当は安いけど高価だと告げてもバレなさそうな紅茶・再び
- kings イングリッシュローズは「かなり高級な午後の紅茶のストレートティー」「フレーバーを着けることによって高い紅茶の味を再現した安価な紅茶」といった感じ(あくまで味の系統ですが)
- 高い紅茶はバラのような香りがし、ディンブラはそれらと似てなくもないような味がするが、もはやバラの面影はない
kings イングリッシュローズは
- エビアン:軟水=3:7の熱湯で、150~200mlにつきティーバッグ1包(1リットルに5包だとまだ伸び代がある感じ。6包でもよさそう)、抽出時間は6~7分がおすすめで5分だと結構薄い
- それ以外のいれ方はかなり薄いため非推奨
という感じでした。
おいしい紅茶像は人それぞれかもしれませんが、(主に午後の紅茶等の紅茶飲料のせいで)紅茶に抱くイメージに近い紅茶が作れるかと思うので、ぜひお試しくださいませ。
これを頻繁に飲むようになると、自然と甘い紅茶飲料に対して「あれ?こんな味だったっけ?」と違和感を感じ、自然とやめることも出来るかと思います。
なので、「糖分が気になる!でも苦い紅茶を我慢して飲むのは嫌だ!」という方にも。
かつて紹介した「本当は安いけど…」はコチラからどうぞ↓
初代・本当は安いけど高価だと告げてもバレなさそうな紅茶(ダージリン)