香り×渋みが特徴の紅茶を余すことなく味わう方法「ルピシア クッキー」
紅茶において「香り」と「渋み」の2者は扱いが難しいものです。
なぜかといいますと、特にフレーバーティーなんかの香りを活かそうとした場合は少々長めの抽出時間が必要ですが、そうすると渋みも強くなってしまうため。
渋みが強くなれば、チョコレートとかコーヒーフレーバー以外は味や香りが落ちるのは必至。
「チョコレート効果カカオ95%」なんかをイメージしてもらうといいかもしれません。
私はほぼ毎週食べていますけども。
まあ、もし仮に落ちなかったとしても、渋みは大抵の場合嗜好性の低下をもたらします。
「丁度よくならないもんですかねー」ということで、今回はそんな、ちょっと一筋縄ではいかない特性を持った紅茶を余すことなく味わう方法についてご紹介します。
その名もルピシアの「クッキー」という紅茶になります。
クッキーの(クッキーだけに)ざっくりとした概要
「ルピシアのクッキーが人気らしい」という話もちょくちょく見受けられたので購入してみました。
クッキーというと、どうしてもヨックモックのシガールみたいな甘いのをイメージしてしまう私ですが、キャラメルクッキーをイメージしたということなので試してみることに。
あんまり甘くないクッキーの方が好きなものですので。
商品の説明としては
【クッキー】は焼きたてのキャラメルクッキーをイメージした甘い香りの紅茶。細かく刻んだアーモンドをブレンドしています。スイートな印象ですが、飲み口はすっきり。ミルクを入れると自然な甘みがより引き立ちます。
とのこと。
さて、アーモンドが入っているとなりますと、これが香ばしい香りとして茶をおいしくするのかどうか?気になりますね。
普通に熱湯でいれただけでもおいしくなるのかどうかも。
ちなみに袋を開けてみた際の香りはクッキーというよりは製菓材料っぽい香りでした。
何というか、火を加えたらおいしくなりそうだなー…というか。
この時点ではまだ味の想像はつかず、この香りがついた紅茶っておいしいかな?というような、ちょっと不安になる香り。
アーモンド次第でしょうかね。
また、茶葉がCTCなのでおそらく渋み・苦みもティーバッグ以上に出るだろうなーと。
しかしインド、ケニアとあるので渋みをケアしてあげればうまみは問題なさそうです。
やはりアーモンド次第か。
イメージとしてらスコーンの親戚みたいなクッキーが近いかも
というわけで試してみました。
やったものとしては
です。
結果、一番おいしかったものはやはり「エビアン:水道水=3:7」でした。
このやり方ですとアーモンドの感じが結構でていて、知り合いにクッキーとは知らせずに飲ませてみたところ「アーモンドが効いてるね」との意見がチラホラ。
私としても甘くない、スコーンを固くしたようなクッキー(分かりますかね?)の味に近いかなと。
口から水分を持っていかれるような、ちょっとドライなクッキーというか。
ただ、キャラメルフレーバーはちょっと分かりませんでした。
「…まぁ、本当にアーモンドだよね」という感じです。
なので、あまりキャラメルクッキーという文言に引かれない方がイメージとの違いは少ないかもしれませんね。
そうですね、ココアパウダー入りクッキーと表現した方が人によってはしっくりくるかも。
ココアビスケットというか。
ちなみに、やはり人気があると言われているように、(おそらく最もポピュラーないれ方)推奨されている熱湯100%でもイケるんですが、ちょっと物足りない感じですかねー。
(冒頭で何やら渋くなりそうな話をしといて難なんですが)置いてもさほど濃くもエグくもならなかったので、やはりちょっとぬるめで長時間やるのがよさそうです。
クッキー味ならばちょっとくらいの渋みはいいアクセントになるようですね。
これは新しい発見になりました。
が、その一方でいつも大体おいしく作れる水出し紅茶は、どのやり方でもダメでした。
アーモンド感は全くないですし、香りも「何か甘い香りがするね」くらいのもので、このクッキーという紅茶自体の香りが好きな人ならばやってみても悪くないかも?といった感想。
確実に味わうならばやはり3:7かと思われます。
クッキーの一番の個性はアーモンドっぽいので5分以上は置いた方が吉
今回のクッキーは幸いにも(?)インド、ケニアが多い割には渋みが抑えられていました。
同時に、彼らはうまみが濃い茶葉としても有名ですので、CTCだからと熱湯で2分くらいで揚げてしまうのはもったいないもの。
沸騰直後の熱湯だとフレーバーティー自体の香りも飛んでしまいますし。
ということでおすすめのいれ方は
- エビアン:水道水=3:7で茶葉3gに対して150ml
- 抽出時間は6〜7分
です。
これだとインド(多分アッサム)やケニアのうまみを出しつつ、適度に温度が下がっていて抽出時間を長めに取れるため、クッキーの香りとアーモンドの味を引き出すことができるはずです。
結構きますねー。
このアーモンド味を活かすために、5分以上は置いてほしいなぁという感じです。
ちなみに、調べたら「クッキー まずい」とも出てきたんですが(笑)
まあ、同じように思った方はぜひ3:7をどうぞ。
仮に普通にいれてみて「どこがクッキーの香りなんだ!」と感じたとしても、上記のやり方で作った紅茶は普通にうまいので、諦めないように。
騙されたと思ってやってみてくださいな。
という感じでした。
ちなみに余談ですが、すごく安くておいしいアーモンドを見つけました。
おやつに困っている方やスナック、せんべいをやめたい方はぜひ。
空きっ腹でのアーモンドはポテチより香ばしく濃厚でおいしいですね。
私は最近、アーモンドと生のピーマンをおやつとして食べています。
一見香りがケンカというか相容れなさそうな感じがしますが、一緒に食うとすごく香り高くなってうまいです。
ビタミンは脂質と一緒に摂ると吸収効率が上がるそうなので、ピーマンの栄養とアーモンドの脂質で完璧ですね!
まとめ
- キャラメルクッキーをイメージした…とあるが、キャラメル感はあまりないように思える
おすすめのいれ方は
- エビアン:水道水=3:7で茶葉3gに対して150ml。抽出時間は6〜7分
- 水出しはどれも微妙
とまあ、いつも通り「3:7法で」という結論に落ち着きました。
どうしても普通に調べて出てくるやり方ですとアッサムやケニアはうまくいかないことが多いので、もし似たような構図の紅茶を見かけた際の参考にしていただければ。
しかし、お菓子に入っているアーモンドは食感やアクセント(少なくともメインではないというか)程度だと思うんですが、紅茶として作ると結構前面に特徴が出てくるんですね。
なるほど…。