old reliable tea

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ストレートティーについて考えるブログ

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ベッジュマン&バートン本店のあるフランスで一番人気の紅茶「レ・クラシック」などを買ってみたぞ

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おいしい紅茶屋さんとして個人的にわたくしが非常におすすめしている「ベッジュマン&バートン」さん。

 

飲めば飲むほど「何故カタログとか協会の本に名前が出てこないんだろう?」と思うほどによい紅茶がたくさんあります…。

 

非常にもったいない気がしますし、「味が想像できないから買いにくい!」となってしまうのも更にもったいないと思いますので、参考までに。

 

今回紹介する紅茶はベッジュマン&バートンの「レ・クラシック」「エデンローズ」です。

 

 

 

「レ・クラシック」って聞いただけだと「普通の渋い紅茶」みたいなイメージがありますが…

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(袋がどれも一緒なのでオータムブレンドの写真の使い回し)


まずヒトツメは「レ・クラシック」。

 

人にもよると思いますが、みなさんは「クラシック」と聞くとどんな紅茶の味をイメージされますかね。

 

私としては、「トラディショナル〜」とか「◯◯クラシック」と聞くとごくふつうのノンフレーバード(それも結構渋めのやつ)を思い浮かべます。

 

かつ「ミルクティーにも」とか書いてある割には全然ミルクが合わないやつとかね。

 

トワイニングとかフォートナム&メイソンとかにありますよね。

 

なんですが、このレ・クラシックはフレーバーティー

 

ブルボンバニラとキャラメルの香りがつけられた紅茶だそうで、とてもおいしそう。

 

お店の人(に電話しておすすめを聞いてみた)の紹介によると、どうやらベッジュマン&バートンの本店があるフランスでは一番人気らしいとのことで購入してみることに。

 

で、肝心の味はどうだったかといいますと、一番近い香りは「クレームブリュレでした。

 

香りとほんのりとした渋みの合わさった味が、ですね。

 

これを、知り合い何人かに聞いたところ「はっきりとは言えないが、なんだか知ってる味だぞ」と。

 

で、「クレームブリュレだよ」と伝えたところ満場一致で「あー、はいはいはい」といった様子でした。

 

(実際にはバニラとキャラメルで違うんですが…)

 

まあ、クレームブリュレも数多あるので、人によっては違うかもしれませんが、かなり納得してもらえそうな味でした。

 

単純においしいですからね。

 

いれ方は後述します。

 

が、ちょっとだけお話ししておくと、この「レ・クラシック」は水出し、熱湯、そして2煎目も十分アリ、と久々に何でも出来るおいしい紅茶となりました。

 

ちなみにクレームブリュレになるのは熱湯。

 

水出しだと「バニラと…何かな?」という感じで、結構味が変わります。

 

まあ、「香りはチョコレートっぽくて、液の後味がバニラ」というか…お高めのチョコレートケーキのような奥深い味です。

 

それでは次に。

 

「エデンローズ」は高級紅茶のエッセンスを味わうならばいいかも

一方で「エデンローズ」

 

こちらは花びらの入った紅茶(中国茶)でして、ポカリとかソルティライチみたいな甘さとよく合いそうな香りがします。

 

実際にやるとお互いが結構薄まってしまうので、あんまりおいしくはならないですが。

 

エデンローズは初見ではレ・クラシックよりも「おお」となるかもしれません。

 

こちらも水出し、熱湯両方とも悪くない紅茶で「やっぱりベッジュマン&バートンいいね!」という感じ。

 

ただ、1個問題点がありまして、それは何かというと「意外と薄い」ことです。

 

薄いというか水出し、熱湯共に同じくらいの値段で買えて系統が近いものが既にあるので、どうしてもそちらと比べてしまいがちに…。

 

ちなみにその紅茶は何かといいますと、マリアージュフレール エロス」です。

 

mariagefreres.co.jp

 

 

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もちろん、エロスの方がより梅やライチ、ローズのような感じが強いので一概にエデンローズが下位互換だとまでは言えないですが、私はエロスの方がうまいかな…?と。

 

(エロスの方がうまい、って表現としてちょっと問題があるな…)

 

ただ、同じような味か?と言われるとそっくりさんと言えるほどではないので、エデンローズを飲んで「もうちょい濃厚な方がいいな」というならばエロスもおすすめ、という感じですかね。

 

「普段飲む紅茶やフレーバーティー系は濃くてちょっと…。もっと優しい香りのものはないのか」という場合はエデンローズがいいかもしれません。

 

どっちもおいしいですからね。

 

何というか「高い紅茶の水出し」「いいアールグレイ」「濃厚なフレーバーティー」の一体感?といいますか。

 

「自然な感じでわざとらしくない、いい香りのついた紅茶ってこういうものなんだなー」というのを知るならばいい紅茶かと。

 

次は各々のいれ方をみていきましょう。

 

「よい紅茶にはエビアン」の絶対法則

どちらのお茶にも当てはまるやり方となります。

 

まずは水出しから。

 

  • エビアンと軟水=1:1の水出しで、茶葉3g(大さじスプーンすりきり1杯)につき150〜200mlの水
  • 抽出時間は24〜48時間

 

次に熱湯は?といいますと

 

  • エビアンと軟水=3:7の熱湯で、茶葉3g(大さじスプーンすりきり1杯)につき150〜200ml(まずは200mlがおすすめ)
  • 抽出時間は5〜7分

 

という感じです。

 

熱湯と水出しの味の比較をお話ししますと

 

「レ・クラシック」

  • 熱湯:クレームブリュレと言われてしっくりくる味と香り。かすかに蘭の花?みたいな、花屋の前を通った時のような香りも混じっている。これは、おそらく茶葉の味と思われる。
  • 水出し:上記のクレームブリュレのような感じではなく、袋を開けた際のチョコレートのような香りの紅茶になる。香りも茶の味も濃厚。

 

「エデンローズ」

  • 熱湯:渋みが出にくい。水出しに比べて茶の味が出ている(ような気がする)ため、味自体はこちらの方が濃い。香りがやや薄く、お茶感重視。
  • 水出し:袋を開けた際の香りに近いものができる。こちらは熱を加えていない分香りが活きているため、上記のようにソルティライチ等に合いそうな味に。香り重視。

 

という感じでしょうか。

 

ちなみに「レ・クラシック」は、一度抽出したものでもお湯を注げばまだ味が出ます。

 

ワンランク下の紅茶の一煎目くらいの味が出ますので、決して捨てないように。

 

この時使うのは沸かした水道水でOKです。

 

一方で、エデンローズは二煎目がダメか?と言われると、出るには出ます。

 

ただ、そんなに濃く出るわけではなく「一煎目のエデンローズが好きなら、余さず活用した方がよい」という感じでしょうか。

 

どちらの紅茶も渋くなりにくいことは確かなので、私は二煎目もいただいております。

 

といった感じでした。

 

まとめ

 

  • レ・クラシックは、熱湯で「クレームブリュレ」、水出しで「チョコレートの香りのお茶」が作れる。両方ともおすすめ。

 

  • エデンローズはどちらも大体同じような味になるが、熱湯で「お茶感重視」、水出しで「香り重視」のお茶が作れる。おすすめは水出し。

 

いれ方はどちらも

 

  • エビアンと軟水=1:1の水出しで、茶葉3g(大さじスプーンすりきり1杯)につき150〜200mlの水

 

  • 抽出時間は24〜48時間

 

もしくは

 

  • エビアンと軟水=3:7の熱湯で、茶葉3g(大さじスプーンすりきり1杯)につき150〜200ml(まずは200mlがおすすめ)

 

  • 抽出時間は5〜7分

 

  • 出涸らしに熱湯を注ぐ場合、上記の半分の水分量からスタートするのがおすすめ。

 

といった感じ。

 

ベッジュマン&バートンはオータムブレンドがかなり衝撃的でしたが、やはり昔からの人気商品もおいしいですね。

 

私の好きな紅茶は、一番は相変わらずオータムブレンドですが、レパートリーとしておもしろい物をたくさん発見できました。

 

何かで見かけて「ベッジュマン&バートンどうなのよ?」と思っていた方なんかは、ぜひこの機会に飲んでみてはいかがでしょうか。

 

今回のいれ方が分かっていればそうそう失敗はしないかと思います。

 

以上、名前からは味が想像つかないけど、とてもおいしい紅茶の紹介でした。

 

ぜひ。