ジャンナッツのアールグレイは冷ましたお湯でいれましょう
今回登場するお茶
・ジャンナッツ アールグレイ
ジャンナッツのアールグレイが苦手な人は意外と多かったり?
どこでも売っていて、かつ有名なアールグレイといえばジャンナッツでありますが、人気である一方で、「意外と飲みにくいな」と感じている人が多い?かもしれません。
なぜなら、一緒に検索されているワードで「水出し」「アイスティー」というのがそこそこあったもので、そうなのかな?と。
ということで、今回はジャンナッツのアールグレイのちょっと変わったいれ方をリーフ、ティーバッグ別に。
今回のいれ方を知ることによって、あののど飴のような何とも言えないクセを抑え、より紅茶感を強めることができます。
100P入り大箱や缶(200g)を買って「損した!」と思った方なんかはぜひ参考までに。
私も正直、ハーブ飴というか薬草みたいであんまり好みではなかったんですが、このいれ方をしましたら「定期的に飲んでもいいかな?」と思えるくらいには飲みやすくすることができました。
ちなみに水出しやアイスティーではないです。
リーフでのおいしいいれ方
上記のよいいれ方というのは、「エビアン:沸騰させた熱湯=3:7のお湯で紅茶を作る」というやり方です。
ポットを使うなら先にエビアンを3注ぎ、その後茶葉を入れて熱湯を注ぐという感じですね。
正直に申しますと、今回紹介するいれ方でなぜおいしくなるかはよく分かりません。
ただ、一応分かっていることとしては、
- お茶の成分の中で香りを吸着する主な成分はカテキン・タンニン
- ミネラルはお茶の苦みを抑え(カテキンとタンニンを別の塩に変える)、甘みを強くする効果がある、抹茶が井戸や泉の水を使う理由もこれ
- 紅茶のタンニンがよく出てくる(抽出量が4倍くらいになる)温度は80℃を超えたあたりから
であります。
これらは緑茶や抹茶の本に書いてあったことでありまして、それらはある程度文化的なものもあるから研究されているのかもしれませんが、紅茶にはそういったものがありません。
で、それを都合よくまとめますと
- 香りをたくさん吸ったカテキンやタンニンはエビアンのミネラルによって渋みの少ない塩に変わるが、香りは残ったまま
- 最初にエビアンを入れて70〜75℃程度まで温度を下げることによって、カテキンとタンニンの抽出が緩やかになる。その割合がエビアンがカテキンを変質させるのに丁度よい量である
- かといってエビアンを増やして温度が下がりすぎると、今度は紅茶の抽出に支障をきたす
といった点から、「エビアン:沸騰させた熱湯=3:7のお湯で紅茶を作る」のがよさそうだと考察しました。
つまり、煎茶と抹茶のいいとこ取りをしてみたら、思ったより紅茶もうまく作れたよ!ということですね。
ティーバッグでのおいしいいれ方
私はあんまりティーバッグは買わないので今回はリーフの話がメインですが、もしティーバッグでやるならば「エビアンをちょっとだけいれた熱湯に浸して5〜7分くらい置く」のがおすすめです。
これはなぜかといいますと、ティーバッグで作る場合はだいたいマグカップを使うことになるかと思いますが、上記のポットでのやり方に比べて冷めやすいからです。
つまり、冷めると紅茶の味の抽出が疎かになるので、その分長く浸けておくと帳尻が合うということであります。
これも緑茶の本の内容からですが、お茶のアミノ酸やうまみ成分は
- 70℃あたりだと5分〜7分程度でピーク量になる
- 40℃あたりだとピークに達するには短くとも10分は必要
ということが検証されています(紅茶も似たような感じらしいです)。
なので、「マグカップに入れた後に厚めの蓋をしている」とか「しっかりタオルで保温している」とかでなければ、ちょっと長めに置くのがおすすめです。
で、前述の通りちょっとエビアンを入れておけば甘さもプラスできる、と。
ただ、エビアンを入れるとただでさえ冷めやすいマグカップ紅茶が更に冷めるので、割合は1:9とか2:8とかがいいかもしれませんね。
ちなみに過去に実験したことがあるんですが、室温20℃で1リットル用ポットに沸騰させたお湯を入れて10分放置した場合、
- タオルを巻いたポットは92℃、
- タオルを巻かないポットは78℃
になっていました。
マグカップは多分それよりもっと冷めやすいと思うので、いっそのこと保温は蓋をする程度にしておいて長く置くのがよさそうですね。
5分程度から始めてみてもいいかもしれません。
という感じでした。
まとめ
ジャンナッツのアールグレイが苦手な人、もっとおいしく飲みたい人は
- 「リーフの場合」ポットを使い、エビアン:沸騰させた軟水=3:7のお湯でいれよう。抽出時間は5〜7分
- 「ティーバッグの場合」カップのサイズにもよるが、エビアンをちょろっと注いだ後に熱湯をいれよう。割合としては2:8か1:9から。抽出時間は5分〜10分
ということでした。
ティーバッグの方が味が出やすいので人によってはリーフと同じ時間でも十分かと思われますが、いろいろお試しください。
アールグレイの香り自体はリーフの方が強い気はしますねー。
あとは私の母もかつてそうでしたが、340mlのマグカップにティーバッグ1包はかなり少ないです。
湯量は8割くらいなので実質280mlくらいですけども。
考えてみれば、いつものカレーの水量に対して野菜も肉もルーも半分しか入れなかったら、どう考えても物足りないですもんね…。
ティーバッグはだいたい1包2g〜2.5gに対して150mlですので、量も気にしてみてください。
150mlって意外と少ないですからねー。
それに箱や缶は、「薄くなることも加味して150ml」と書いているわけではないようなので、適当にお湯に1分浸すだけなら「1包100ml」くらいが適正なのかもしれません。
また、今回のやり方は他のいろいろな紅茶でも十分に応用が効く方法になりますので、あんまり紅茶にいい思い出がない方なんかはぜひ。
私はエビアンがないとお茶をいれることができなくなりました。