old reliable tea

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ストレートティーについて考えるブログ

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コーヒーのように濃厚な柑橘を味わえるアールグレイ 「ウィッタード アールグレイ」

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今回登場するお茶
・ウィッタード アールグレイ

今回紹介するいれ方
エビアンのみを使った水出し

 

 

フルーツがおいしいように、いい香りが濃厚であればおいしいはず

以前、「豆の油分が舌を覆うから、コーヒーはあんなに濃く感じられるのかも」と書いたことがありました。

 

まるで口の中に含んでテイスティングしているような状態だから、コーヒーは「好きな人は好きだけど、そうでない人にとってはしつこい」みたいに好みがはっきりするんだ、と。

 

で、上記のコーヒーの話を読んでいて「もしかして油分が舌を覆うからうまいというのは、紅茶でもあるのではなかろうか!」と、思うところがありまして。

 

なぜかといいますと、香りの濃さが段違いというか、このジワジワ残る香りは一体何から取ったんだろう?みたいな紅茶を過去に飲んだことがありまして、そいつの缶の内側にオイルがついていたことがあったからです。

 

あの紅茶はコーヒーと同じように油分がわずかに溶け込んだ茶液だったんだな、と。

 

なぜオイルに気付いたかといいますと、もちろん茶葉の見た目で味を判断したりはしないので缶の中をそんなにじっくり見ることはないんですが、私はその紅茶の容器に貯金と称してお札を入れておいたんですね。

 

2年くらい前だったと思いますが、当時は横浜の中華街に行きたくて貯めていたんですよ。

 

で、おいしい紅茶だったんで、缶を見る度にうれしい気持ちになったりしながら貯めていたんですが、いざ財布に移そうと思ってお札を取り出したら、触った瞬間分かるくらい妙にしっとりしていまして…。

 

しかもいい香りがするんですよ。

 

原因は何だろうと思って、内側の壁の方を触ってみたらなんとオイルがついていました(キレイに洗った今でもほんのり、ワックスみたいな香りがしています)。

 

ふつうの缶なら隅に溜まった粉末状の茶葉をトントン叩いて落とせばキレイになりますし、缶の内側に茶渋がついてて汚れた、なんてこともあまりないですよね(洗ってから使え、という話ではあるんですが)。

 

なので、完全に盲点でありました。

 

トワイニングとかマリアージュフレールの缶もハンカチをしまったりメモを入れたりするのに使っていて何ら問題がなかったんですが、まさかあんなことになるとは。

 

さて、そのオイルによってお札をしっとりさせた紅茶は一体何なのか?といいますと、みなさんご存知「アールグレイでございます。

 

そうなんですよ。

 

実は(一部の)アールグレイコーヒーと同じく油分が入っているため舌にある味蕾を覆い、濃厚な香りを出し続けてくれるんですよ。

 

味蕾を覆うというか、口の中に香りが居座り続けるというか。

 

いいフレーバーティーを飲んだ時の「香りが喉から上がってくる感じ」とは感じ方が違いますが、香りを存分に味わえます。

 

もちろん全てのアールグレイがそういうわけではなく、今のところオイルが使われている紅茶は「ウィッタードのアールグレイだけでしょうか。

(探せばもっとあるかとは思いますが)

 

ということで、今回はコーヒーのように濃厚な香りのするアールグレイ、ウィッタードをご紹介します。

 

「コーヒーのように濃厚」と書くとちょっとニガテ意識を持つ人もいるかもしれませんが、バナナやいちごがおいしいように、いい香りが濃厚であればおいしいはず。

 

ウィッタードは香りが濃いだけでなく茶としてもうまいので。

 

また、コーヒーはどうしても苦渋味を避けることは難しいですが、紅茶であれば調整可能なのでかなり飲みやすく作れるかと思われます。

 

それでは見ていきましょう。

 

確かに熱湯だとオイルの香りは立つが…

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ウィッタードのアールグレイはリーフとティーバッグがありまして私はリーフを3000円くらいで買いましたが、例によって中身だけだと2000円しないくらいで買えるらしく…。

 

ハロッズなんかもそうですが、缶代だけで1000円〜1500円するということですよね。

 

おいしいので毎月でも買いたいところではありますが…うーん。

 

まあ、それはいいんですが、ウィッタードのアールグレイ硬水100%の水出し紅茶がおすすめです。

 

当時はオイルが全く分からなかったんですが、ペペロンチーノとかスパイスカレー同様、熱湯だと(熱を加えると?)香りが立ちすぎて変な癖があるように感じられるためです。

 

芳香剤を至近距離で嗅いだような、モワッとした感じがあります(離れたところだといい香りですけど、近いときつかったりしますよね)。

 

だから商品説明に「ミルクやレモンを入れて…」と書いてあるんですかね。

 

基本的にはオイルというものは熱を加えた方が香りがよく立つと言われているようですが、ウィッタードの場合は

 

  • 確かに香りは立つが、熱湯のせいで香りが変質してしまうので微妙になる

 

といいますか。

 

(全く香りの系統は似ても似つかないですが)イメージとしては煮りんごでしょうかね。

 

りんごって煮ると全く別物と言っていいような味と香りに変化しますが、あんな感じです。

 

ちなみに私は生のりんごは好きですが、煮りんごの甘ったるい感じはかなりニガテです。

 

まあ、そもそも紅茶は熱湯でおいしいほうが稀ではあるので、水出しにしておけばよろしいのではないかと。

 

ちなみに他の紅茶同様軟水の水出し紅茶はアールグレイの味がせず、あまりおいしくなりませんでした。

 

いくらオイルがあっても軟水だと香りが移らないみたいですね。

 

まとめ

 

  • ウィッタードのアールグレイがとってもおいしいのは、油分が入っているおかげでコーヒーのように香りを濃厚に感じるから、かも

 

  • おすすめのいれ方はエビアン100%の水出し、200mlあたりに茶葉を大さじすりきり1か3g、抽出時間は冷蔵庫で24〜48時間

 

という感じでした。

 

みなさんも香りの濃厚なウィッタードのアールグレイをぜひ試してみてはいかがでしょうか。

 

ちなみにウィッタードは、フォートナム&メイソンとかジャンナッツみたいなザ・アールグレイ」というか中国茶っぽい感じではなく、トワイニングレディグレイにを高級にした感じの香りです。

 

まあ、このへんは人の好みにもよりますけど、「でも、いつものアールグレイが濃くなっただけでしょ?」みたいに思うのはもったいないかもしれません。

 

しかし、いろんな食品店や専門店に行くと「当店の一番人気」と言われたりビラが貼ってあったりしますが、どこの店でもピックアップされていないウィッタードが一番おいしいのではないかと

 

そもそも置いている店があまりないんですが。

 

ちなみにウィッタードはオイルが入っていてうまいんですが、缶を開けたときやいれる前の茶葉の香りはそこまでしないため、お店なんかで茶葉の匂いを嗅いだだけではよさが伝わらない可能性が高いような気もします。

 

「香りは意外と普通なのに結構するわ…」みたいな。

 

が、いずれにせよ、ウィッタードはアールグレイの中でもかなり上位に入るおいしさでありますので、ぜひ一度はお試しくださいませ。

 

はっきり「いつもよりもワンランク上がったな」と分かるくらいの紅茶であります。