フルーツサンド味のフレーバーティーって実際どの辺が「サンド」なのよ?「ルピシア フルーツサンド」
今回登場するお茶
・ルピシア フルーツサンド(メイン)
・ルピシア クリームソーダ
前回の「クリームソーダ」もなかなかでしたが、どうやらルピシアには他にも「フルーツサンド」なる紅茶もあるそうです。
クリームソーダでも述べたように、緑茶は香りが強すぎるので全体の完成度を高めるならベースが紅茶の方がよさそうであります。
しかし「フルーツサンド」とは…。
みなさんも、「どの辺がフルーツサンドなのか」「そもそもおいしいのか」が気になりますよね…?
もしこれがその辺のジュースや清涼飲料水と比にならない味であれば、ダイエットになったり余計なカロリーを抑えることになったりするかもしれません。
もしくは、既存の飲料と似たような味であれば、ほぼゼロカロリーで似たような飲み物を作れるなど得がありそうな予感が。
果たしてどうなるんでしょう…?
香りはよいので、定説通りに考えれば冷蔵庫の水出しがベストな気はしますが…
それでは見ていきますが、袋を開けた際の香りは全くフルーツサンド感はなく、清涼飲料水のような「すごく甘そうな香り」です。
「近い香りを具体的に挙げろ」と言われるとなかなか厳しいものがありますが、ポットや袋からちょっと距離があっても甘い香りが漂ってくる程度には、香りはしっかりしています。
ドライクランベリーやピーチの糖漬けも入っていてとてもおいしそう。
が、何事も検証して予想に反することが起きるものです。
フルーツサンドも一癖ある紅茶でした。
どういうことかといいますと、いつも通りにエビアンと軟水を1:1の割合にした水出し紅茶にしたんですが、その出来上がりは「ちょっと濃いめのペットボトルアップルティー」といった感じの味になりました。
イメージとしてはTEAS’TEAの Green&Red (伊藤園の自販機にあるやつ)みたいな感じですかね。
飲むと甘くて「ちょっと水で薄めたい…」となる点も同じく。
まぁ、しばらくTEAS’TEAは飲んでいないのでちょっと違うかもしれませんが、私のようにジュースをほぼ飲まない人間にとってこれはなかなか厳しいものがありました。
しかも「これならフルーツサンドじゃなくてアップルティー(紅茶要素が色くらいのタイプ。紅茶飲料と書いて清涼飲料水と読むやつ)じゃないか」と。
当然、エビアンと軟水のミックスに不適合なだけで実はおいしい紅茶かもしれないので
「軟水、エビアンそれぞれ100%の熱湯」
「軟水、エビアンそれぞれ100%の水出し」
「エビアン:軟水=1:1の水出し」
「エビアン:軟水=3:7の熱湯」
とやってみましたが、うーん…
「どの辺がフルーツサンドなんだろうか…」という感想は変わらず。
が、しかし。
しかしですよ。
ふと「エビアン:軟水=3:7で水出しにしたらどうかな?他のいれ方はあんまりおいしくなかったし、最後だから別に失敗してもいいや」という気持ちがぽやーっと湧き上がってきたため、ダメ元でセットしてみました。
ちょうどエビアンが300ml程度(厳密には270mlくらいかな)残っていましたので。
半ば諦めが入っていたので冷蔵庫に入れることもなく、水出しコーヒーと同じ要領で常温で放置しました。
だいたい12時間くらい。
すると、なんと今までの甘すぎジュース感がまったく影を潜め、生クリームのような香りのおいしい紅茶になったではありませんか!
これは確かに生クリームやフルーツではなく、クリームサンドを食べている最中に言葉を発すると喉から上がってくる香りのようだな、と(私はそう感じた)。
この発見は偶然の産物ですが、驚かされました。
こんなことになるなんて…。
フルーツサンドをおいしくいれられる人=ズボラな人!?
なんと、フルーツサンドの味は隠されていたんですねぇ。
(多分、冷蔵庫よりは渋みが出ているせいで)常温の水出しは軟水、エビアン共に「ほんのり甘いけどあまり香りのしない紅茶」という感じでしたが、まさかこんな味になるとは
もちろんエビアン単体ではクリームのような香りはしませんでした。
これがどのくらいクリーム感があるかといいますと、ちょっと脂身多めの豚肉なんかと一緒に食べて口に油分があると、もうクリーム以外の何物にも感じられないほどであります。
1時間くらい茹でてから薄味に作った焼豚と一緒に食べていたんですが、本当にホイップされたクリームのような脂肪感がすごかったです。
これはマリアージュと言っていいでしょう。
ちなみに私のおすすめの焼き豚はこちら。
いつもこのル・クルーゼのレシピで水、にんにく、ネギを倍に、紹興酒を赤ワインに置き換えて作っています。
色は濃いめだけど薄味の醤油ラーメンみたいな味が好きなもので…。
とはいえ、本当に脂肪が入っているわけではないので、紅茶単体でクリームの胸焼けしそうな感じのしつこさはないですが。
しかし、このフルーツサンドというフレーバーティーの真の恐ろしさは、「フルーツサンドだ!」と思える香りがするいれ方が、どこにも書かれていないことであります。
つまり、買った人の中で、
- たまたまエビアンと水道水を混ぜて使ったか、それに相当する硬度やミネラルを含んだ水質の地域に住んでいる
- 上記の条件の水を使って、たまたま常温の水出しで半日放置した
の両方を満たした人だけがこのフルーツサンドの生クリーム感を味わえるのであります。
これが当てはまるのは、ズボラな人というか、「よく分からんけどテキトーに放っとこ」みたいな人だけではないでしょうか…。
恐ろしいですね…。
それゆえ、大抵の人にとっては「TEAS’TEAっぽい飲み物」か「ほんのり甘いお茶」という認識になってしまいましょう。
そっちの方がおいしいのかもしれませんが…。
しかし、せっかくの「フルーツサンド」なんで…。
ルピシアのフレーバーを考案した人が物凄い隠し要素を用意した(限定品らしいですし)のか、エビアンが想定以上の能力を発揮したのかは分かりませんが、「このフレーバーティーは名前の通り、確かにフルーツサンドの香りがする紅茶だったぞ!」と胸を張って言える味でした。
では、詳しいいれ方をみていきましょう。
フルーツサンドの性能、限界まで引き出す!
ということで、フルーツサンドのいれ方を見ていきますと
- エビアン:軟水=3:7の常温の水出しで、水200mlにつき茶葉大さじ1杯、抽出時間は12時間程度
です。
いつもは1:1かつ冷蔵庫ですが、フルーツサンドに限っては3:7の常温ですね。
ちなみに実験した日、私の住んでいる地域の気温は20℃程度でしたので、そのくらいのやや涼しめの日・風が冷たい日にやるのがいいかもしれません。
もちろん日光に当てたりはせずに。
また、これ以外のいれ方は大きく味が変わり、(私は甘すぎるのがダメなので)微妙だと感じました。
しかし、ポジティブに言えば
- 清涼飲料水のアップルティー(水出し)にも、ちょうどよく砂糖が入ったようなそこそこ甘い紅茶(熱湯)にも、フルーツ+クリームつまりフルーツサンドのような紅茶(件の水出し)にもできる
と、気分やシチュエーションによって数通りに味を変えられる、とも言えなくはないですね。
それが好きかどうかは人によりますが…。
おそらく糖漬の糖分が液に出ている(抽出した後のドライフルーツはほぼ無味)のでゼロカロリーではないでしょうけれども、普通にジュースを買うよりは大分健康的かと。
50g700円くらいでそんなに高くはないですし、上記の特性を考慮すると似た系統の紅茶を3~4種買ったようなものなので、結構お得かもしれません。
ただし、普通のいれ方をすると想像以上に「砂糖やフルーツジュースを入れた紅茶」になってしまうので、ご注意を。
あとは通年売っているわけではないことにも注意ですね。
という感じでした。
まとめ
- 熱湯、冷蔵庫の水出し、常温の水出しと味の系統が大きく変わるため、いろいろ試せてお得である
フルーツサンドのいれ方は
- 「生クリーム!!」はエビアン:軟水=3:7の常温の水出しで、水200mlにつき茶葉大さじ1杯、抽出時間は涼しい部屋で12時間程度
でした。
ぜひともフルーツサンドを愛でてやってくださいな。
どうもでした。