500円以下で買えるオススメの紅茶「やぶきた紅茶」
500円以下で買えるのにとても美味しい紅茶を見つけたのでご紹介を。
1000円くらいしても許されるような味です。
「甘いのが好きだから、お砂糖に合う紅茶はないかな・甘くして飲みたいな」とか、逆に「紅茶に合う砂糖はないかな」と考えたことはありませんか?
今日の紅茶はその答えになるかもしれません。
本題に入りますが、今回紹介する紅茶は「和紅茶」というものでして、日本の茶葉を使って作った紅茶です。
昔の本とかを見ると「日本の茶葉では美味しい紅茶を作れなかった」みたいに書いてありますが、実は結構前からそれは覆っているようで、たくさんの種類が作られています。
夏摘みが激しくオススメ
まず、静岡やぶきた紅茶は春摘みと夏摘みの2種類がありまして、僕が紹介したいのは夏摘み(2番茶)の方です。
一般的というか、茶界隈からすると春摘みの方が価値が高いようですが、大抵夏摘みの方が安い上に甘かったり複雑な味わいがあったりします。
やぶきた紅茶の特徴は何と言っても非常に甘みが強いことですが、甘さの種類は柔らかいさつまいものような感じと言う人もいれば黒砂糖と言う人もいるような甘さです。
まあ、お茶なのでそこまではっきりと…というわけではないですし、違うよと言われるかもしれませんが、とにかく甘みがあるということは理解してもらえれば。
やぶきたの生産者の方は「粘性の甘み」と表現されております。
火入れ香と言うそうですが、アフリカ紅茶にもあるような焦げた?ような香りもあり(甘いものが焦げたような感じ)、袋を開けた時の香りと実際の茶の味が一致している点もポイントですね。
つまり、香りも味も甘いので砂糖を足さなくてもおいしい紅茶になるということです。
ちなみに、飲みづらい時に無理に砂糖を足したことはみなさんあるかと思うんですが、そういった感じでなく、何回も試行をして茶の味を活かせる砂糖をチョイスしました、という感じです。
違和感は全くないので、ツウでないと分からないこの味!みたいなのもありません。
やぶきた紅茶の淹れかた
やぶきた紅茶はそのままでもいい香りはするんですが、その実力を発揮させたいならばエビアンを使って淹れるのがオススメです。
やり方としては、エビアンを300ccに茶葉をメジャー5〜6杯入れ、その後ポットの一番上まで熱湯を入れて5分〜7分程度出したら完成です。
抽出液が少しぬるめになっているので、7分程度置いても大丈夫です(むしろ5分だとちょっと薄いかもしれません)し、渋くならないので上記より茶葉多めでもOKです。
注意点があるとすれば、エビアンが冷たいと味が安定しないので店で売ってる温度くらいにしたものを使うのがよいかもしれません(冷たくてもうまくいきますが)。
それから、一応袋の裏に淹れ方は書いてありますし、紅茶ということなので沸騰直後の熱湯で淹れたくはなるかもしれませんが、それだと微妙になります。
また、水出しでも悪くはないんですが、やぶきた紅茶は温かい方が甘さと香りが引き立つ上に、上記のようににサッと美味しく作れる方法があるのでわざわざやらなくても良いかと。
水出しにしなくてもすぐに美味しい紅茶が飲めるということは、誰かにお茶を出す時とかも「紅茶は熱湯だと難しくて…」みたいにヘタな言い訳をせずにスマートに出せますね。
と、これだけ素晴らしい紅茶なのに、なんと70g300円+税で、もはやコスパが良いとかいうレベルではないですね。
50g1000円以上でもこれより飲みづらい紅茶は山のようにありますし、いくら払ってもセイロン系はやぶきた紅茶を超えられないのではないかと思うくらいです。
「それぞれ300円、1500円、2500円の紅茶ですが、テイスティングをして値段を当ててください」みたいにセッティングしたとして、これを300円というか、一番安価だと思う人はいないのではないかと。
春摘みは?
お茶って何故か春摘みは高価ですが、春摘みのやぶきた紅茶は苦く緑茶っぽい感じで、夏摘みほど特徴的な味ではありませんでした。
普通に淹れた熱湯でも夏摘みの方が美味しいですし、エビアンと熱湯のコンボでその差は開く一方かと思われます。
まあ、春摘み夏摘み共に安いので、実際に飲み比べて頂くのがよろしいかと思いますね。
残念ながら現在amazonに夏摘みはないですが、近くのお店でもし見かけたらぜひチェックしてみてくださいね。
ちなみにこれは好みかもしれませんが、緑茶で甘みが強い商品って結構あるものの青臭さも同様に強いため、和紅茶の方が甘さを如実に味わえるかもしれませんね。
紅茶にすると日本のお茶ってこんなにいい部分が際立つんだな、と気付かされました。