熱湯・水出し紅茶をダメにする水が判明したことについて
前回の記事は見ていただけたでしょうか。
今回はその際に気付いた点を、ちょっと長くなりそうなので別記事にして書いていきたいと思います。
まだの方はこちらからどうぞ。
紅茶に使ってはいけない水は…
まずはこれですね。
残念ながら実験の結果、熱湯に関しては「ボルヴィック:硬度60」と「ハロゲート:硬度186」が、非常に微妙な、色水のような紅茶になりました。
ちょっと時間を長めにもしてみたんですがダメで、何の茶葉を使ったのか、そもそも紅茶なのか?さえ分からないほどでした。
なので、紅茶をいれようと思った際、自宅の水道水が微妙だからといってボルヴィっクを買うと悲惨な目にあうかもしれません。
他の硬水は薄かったり、モーニングの特徴が見えなかったりと、人によってはギリギリ好みとも言えなくもない物だったんですが、これはいけませんな。
硬度が中途半端だからいけないのか、マグネシウムとカルシウムとの比率が問題なのか分かりませんが、とりあえずボルヴィックやハロゲートでは紅茶は作らない方がよさそう。
ハロゲートは多分手に入らない方が多いと思いますが…
一応ミネラルの比率とかは羅列してみたんですが、それだけではなさそうですね。
マグネシウムがある程度あった方がおいしくなるくらいでしょうか。
ちなみに水出し(アップル)も数時間で香りが分からなくなったので、熱湯同様にある程度硬度があったほうがよさそう。
フォション モーニングの万能さがまた証明された模様
今回実験するにあたってリストには載せていなんですが、水道水でもかなりイケる紅茶ができました。
「エビアンがうまいからわざわざやる必要はないだろう」と常々思っていたのですが、やってみたら新たな発見が。
両者の比較で特徴を述べますと
- エビアンで3:7ルールを使うと、アップルティーともいえるようなうまい紅茶になる
- 水道水で3:7ルールを使うと、アップルのようなぶどうのような風味(注:けっこう薄め)に程よい渋みが加わり、スコーンやあまり甘くないケーキによく合うような紅茶になる
といった感じです。
エビアンだとアッサム・ダージリン(だと思う)味が濃く出るんですが、水道水の方はセイロンが濃い中にほんのりアッサムの味が出ている感じでしょうか。
他の茶葉もちょくちょく水道水で冷ましていれていたんですが、味の強弱が入れ替わるというか、ただ渋みが抑えられるだけではない紅茶はモーニングくらいじゃないかと。
なんだか、初めて食と飲のマリアージュを体験できたような気がします。
たまたま私の住んでいる地域の水道水がモーニングの水に合っていた可能性もなくはないですが、バナジウム天然水とか、どこでも売っている硬度0付近の水なら大体同じ感じになりました。
なので、「モーニング自体を味わいたいならエビアン」、「お菓子やパン、食事と共に賞味するならばできるだけ硬度の低い軟水」を使うのがよろしいかと。
いやはや。またモーニングの能力の高さが証明された実験でした。
まだ見ぬ水を求めて
今回の目論見としては、
- カルシウムとマグネシウムの比率、pHが味に影響するのか
- 硬度の下限はどのくらいなのか
- だいたい同じ硬度ならば似たような味になるのか
が分かるかも?という感じでした。
これのどれかに共通項があれば、よりうまい紅茶を作れる水を見つけたりなんかできそうでしたが、どれもエビアンほどではなく。
比率を再度載せておくと
- ゴッチアブルー:pH7.3硬度266、Ca:Mg比23:1
- ソラン・デ・カブラス:pH7.74硬度253、Ca:Mg比2:1
- ロスバッハー:pH7.3硬度695、Ca:Mg比2:1
- ハロゲート:pH7.7、硬度186、Ca:Mg比3:1
- エビアン:pH7.2、硬度304、Ca:Mg比3:1
- ボルヴィック:pH7.0、硬度60、Ca:Mg比3:2
- 自宅の水道水:おそらく硬度0、比率不明
です。
うーん、よく分かりませんね。
硬度やミネラルの比率が近くとも味には一貫性がありませんでしたし、検証というにはサンプル数が少なすぎるというのはあるかと思います。
一応時間を空けて飲んだ上での評価なので、連続で飲んだせいで最後はどれも同じように感じる…みたいにならないように調整はしております。
機会があったら10種の茶葉×10種の水とかやってみたいものですね。
まぁ、今のところ、手軽に買えて一番おいしくはいるエビアンでいいんじゃないか?と思っている次第であります。
まとめ
- 中途半端な硬度(60〜180あたり?)の水で紅茶は作らない方がよさそう
- とりあえず水道水かエビアンを使うのがオススメ
- 相変わらず沸騰直後の熱湯はNG
という感じでした。
それでは。