わずか700円で2000円の味が楽しめてしまう紅茶はこれだ! 「Kings アイリッシュクリーム」
今回登場するお茶
・Kings アイリッシュクリーム(メイン)
・マリアージュフレール ウェディングインペリアル
・ロンネフェルト アイリッシュモルト
それは紅茶の王たらん
見たことのない紅茶があると「ハズレだろうな」と思いつつ「もしかしたら…」といろいろ買ってしまいますが、久々に値段のわりにとても、とてもおいしい紅茶を発見しました。
その名も「Kings」であります。
見た感じカフェオレか何かかな?と思うような箱でアールグレイとかピンクローズなどもあったんですが、他に類を見ない「アイリッシュクリーム」なるものを選んでみました。
「アイリッシュ〜」とか「〜クリーム」などといった紅茶はそこそこありますが、この価格でそういったフレーバーが買えるというのは結構レアだったりします。
100g換算で1400円、というとふつうかちょっと安いくらいですが、そもそも他の紅茶は50g入り自体がなかったりするもので。
おいそれと試すわけにはいかなかったりするので、少量パックは買いやすくていいですね。
たまーに、旅行先で及び腰になって(金のない最終日とかね)50gしか買わなかった紅茶がウマすぎて、100g入りを買わなかったことを後悔したりなんてこともありますが(笑)
このKingsも100g入りだったら手に取ることはなかったかもしれません。
さて、「王」の名の通り圧倒的な力を見せてくれるのか、それとも…?
「マリアージュフレール ウェディングインペリアル」に迫りそうなうまさ
結論から申しますと私がそこそこの頻度で買い、かつ結構気に入っている紅茶である「マリアージュフレール ウェディングインペリアル」がありますが、このKingsはそれに迫りそうな紅茶ができてしまいました。
さすがに並べるとどっちがどっちか区別はつきますが、香りを嗅がせた後に「ウェディングインペリアルいれたよー」と言って持ってきてもまずバレないかと思います。
Kingsの方がより甘そうな香りで、(名前は忘れたんですが)昔あった、中にガムみたいに柔らかいキャラメルが入ったチョコバーがこんな感じの味でした。
確か、アメリカのお菓子だったような…。
まあ、それはいいんですが、本当に違和感なく液にクリームの香りが乗っていて、かつそれが無糖で、しかもとても安く作れてしまうという、割とトンデモない紅茶であります。
後述の用途に違いは出ますが、正直なところ、私はロンネフェルトのアイリッシュモルトよりも好きですかね。
もしかすると、人によってはウェディングインペリアルよりおいしいかもしれません。
値段の話をすると尚のこと…。
アイリッシュクリームはほぼ熱湯専用という欠点もある
似た系統のIIIショット。
Kingsのアイリッシュクリームのオススメのいれ方は
- エビアン:沸騰させた軟水か水道水=3:7
です。
これで、100g2500円程度はするウェディングインペリアルに迫る紅茶が作れます。
なんですが、安い紅茶ゆえの欠点というか注意点として、Kingsはいろいろな飲み方ができません。
どういうことかといいますと、上記の3:7だとすばらしいんですが、それ以外の「軟水100%の水出し」「エビアン:軟水=1:1の水出し」「沸騰させた水道水で3〜5分(箱に書いてあるやり方)」等は、なんとほとんどアイリッシュクリームの香りがしませんでした。
水出しはかろうじてする程度で、450mlにティーバッグ3個48時間(つまり、やや濃い目)で作ったんですが、まるで出涸らし茶を水出しにしたような薄さ。
3:7と比べると、もう二声くらいほしい感じがします。
熱湯に至っては「あっ、今自分の近くにいる人、だれかチョコ系のお菓子の袋開けたな」というくらい、わずかにフッと香る程度でした。
そうなってしまった茶の味は本当にただのセイロンティーで、みんながふつうにいれているとしたら、買った人の90%以上は多分後悔しているんだろうなぁ…という感じ。
まあ、ふつうに調べて出てくるいれ方が悉く全滅という紅茶もそれはそれで珍しくはありますが、それを補って余りあるうまさがあるので、アイリッシュクリームは何とも不思議な紅茶であります。
ちなみにウェディングインペリアルは、
- 沸騰させた軟水
- 3:7
- エビアン:軟水=1:1(これは微妙に薄いかも)
など、どのいれ方でもそこそこおいしくなります。
ロンネフェルトのアイリッシュモルトは別の記事にもしていますが、基本的にはエビアン:軟水=1:1の水出し以外は厳しめ。
「どうしてもミルクティーにしたい!」というなら、「ミルクティーにするのはもったいない万能のウェディングインペリアル」、「香りが消えてしまうアイリッシュクリーム」よりも適性「は」ある方かもしれません。
どちらにせよ、もったいないですが。
ということで総評すると、Kings アイリッシュクリームはクセがあるものの、特化させると光るものがある紅茶といえましょう。
なんだか、将来名君になる王の、若かりし頃を見ているような感じがしますね。
世間一般の物差しに当てはめたら(ふつうのいれ方をしたら)評価はされないと思いますが、実は素晴らしい才を秘めたお方でした。
まとめ
- Kings アイリッシュクリームは「王」の名に違わず、とてもおいしい紅茶が作れる
- 抽出時間は5〜7分(6分がかなりいい感じ)
- 上記以外のいれ方はかなり非推奨
という感じでした。
「ロンネフェルトのアイリッシュモルト」、「マリアージュフレールのウェディングインペリアル」はどちらも人気の紅茶ですが、それに近い味か上回りかねない味を、より安く手に入れることができる紅茶という評価に落ち着きました。
これからそういったチョコレート系やキャラメル系のフレーバーを学ぶための基礎にしてもよいでしょうし、「毎回ウェディングインペリアルを買うのは大変だから、似たようないい紅茶はないかしら?」みたいな方にもいいかもしれません。
アイリッシュ◯◯やお酒のような香りが付けられた紅茶の中では随一かと(フレーバーティー全体から見てもスゴイ)。
また、本物のアイリッシュクリームは何やらカロリーの高そうな飲み物ですが、Kingsは無糖紅茶なのでかなり体に優しい飲み物ですね。
ぜひお試しあれ。