old reliable tea

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ストレートティーについて考えるブログ

20180421162403

「緑茶」のフレーバーティーは果たして紅茶と同じ作り方でいいのか?「ベッジュマン&バートン マルゼルブ」

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フレーバーティーという商品は紅茶のみならず緑茶にもあるわけですが、そういったものも紅茶と同じようないれ方をしてもよいものか検証してみることに。

 

というのも、緑茶は70℃あたりでいれるのがよいとされているわけですが、私のおすすめしているエビアンで薄める方法も同じく70℃あたりになるので、70℃がおいしいもの同士噛み合うものかどうか…?と。

 

サンプル数1なので全てに使えるわけではないと思いますが、緑茶フレーバーティーは結構種類があるので参考にしていただければ。

 

まあ、紅茶のフレーバーティーは70〜75℃くらいで期待値が最高になりますが、緑茶の場合はそのうまみがフレーバーをいい感じに引き立ててくれるのか?はたまた緑茶の渋みが甘いフレーバーの妨げになってしまうのか?というのが気になるところですね。

 

今回使用した紅茶はベッジュマン&バートンのマルゼルブです。

 

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ちなみに「マルゼルブ」というのは昔の政治家の名前だそうで、彼にちなんだマルゼルブ大通りという場所がフランスにあります。

 

その通りにベッジュマン&バートンの本店があるそうな。

 

これは青森のふじりんごジュースである

フランスの、かつ伝統ある紅茶にこんなことを申し上げるのはアレなんですが、水出しでマルゼルブを作ると「りんごジュース」のような香りがします(あくまで香りだけ)。

 

我が青森県のりんご、「ふじ」を使ったりんごジュースから甘みを抜いたような感じのフレーバーティーが出来上がりました。

 

実を言うと私の地域はそこまでりんごが獲れるわけではないので詳しくはないものの、もらい物のりんごジュースが結構あるので「この香りは知っているぞ」という感じなのであります。

 

なんですが、マルゼルブ自体は決してりんごの香りをつけようと思ったものではないようで、説明によるとパッションフルーツ、桃、野イチゴ、バラの香りがついた、パリの華やかさを表現した緑茶のようです。

 

いれる前の茶葉の香りもりんごジュースっぽさはなく、強めの桃系と甘いいちご系の中に緑茶とはっきり分かる香りがするという、かなり不思議な感じ。

 

いちごやパッションフルーツと聞くと酸味のありそうな感じはしますが、「よく熟れた甘みの濃いフルーツを使いましたよー」という感じのミックスジュースのような香りです。

 

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おもしろいものですね、いろいろなイメージを持ち合わせた香りがまったく別の物に置き換えて感じられるのは。

 

かなり衝撃的でありました。

 

で、水出しだとまるでりんごジュースのような感じですが、およそ70〜75℃(エビアン:熱湯=3:7)でいれると、りんごジュースのような風味とは一変します。

 

というのも、桃やいちごのような風味と共に酸味がやってきた後、普段馴染みのあるような緑茶の渋みがやってくるんですよ。

 

緑茶自体の甘みとははっきり分からない程度ですが、結構温度高めでいれたような緑茶のあの味がどうも気になるというか…。

 

フルーツを食べながら緑茶を飲んだ」といった感じではなく、「後から来る緑茶の味に桃やいちごの風味が持っていかれる」というか。

 

「ちょ、今いいところだったのに!」みたいな。

 

水出しの方が香りを邪魔しない程度で飲みやすかったため、ちょっと主張しすぎてしまっている感じがありますね。

 

ということで、結論を申し上げますと、水出しはりんごジュースのような感じであったものの熱湯はちょっと微妙なお味。

 

水出しは個人的になかなかイケる!という感じでしたが、推奨されている一般的ないれ方ではちょっと緑茶風味が余計な印象でした。

 

緑茶の特徴が活かされたというよりは、「紅茶だと渋すぎるから、水出しでちょうどよい味になる緑茶にしました」という感じの商品ですかね(ちゃんとリーフレットにアイスティーの作り方も載っていることですし)。

 

この香りを紅茶につけたらかなりいい物ができあがるやもしれませんな。

 

まとめ

 

  • 熱湯:水道水=3:7は酸味を感じたりフルーツの味がしたりして活き活きとしているものの、緑茶の味が蛇足に感じられる(100℃の熱湯はモロに緑茶という感じで非推奨)

 

  • おすすめのいれ方はエビアン:水道水=1:1で24〜48時間、200mlに茶葉3gくらい

 

  • 水出しは青森のりんごジュース「ふじ」から甘みを抜いたような感じ。結構うまい

 

  • 緑茶の水出しは紅茶よりもフレーバーの味を邪魔しないかもしれない(完成度の高いフレーバーティーは紅茶より緑茶の方がいい…?)

 

という感じでした。

 

緑茶のフレーバーティーというのは初めてでしたが、水出しだと結構いけるんじゃないか?という感じでした。

 

「甘い物が好きで飲みたいけど、お茶で我慢しなきゃ…」「りんごジュースの代わりになる物はないか」みたいな人の救済には使えないかもしれませんが、断食中のお茶にアクセントを設ける目的であればかなり有効かと思われます。

 

私は「りんごジュースっぽいな」と思いましたが、そのくらいには甘さが感じ取れる味なので興味がある方はぜひお試しくださいませ。

 

緑茶フレーバーティーを全て飲んだわけではないですが、今回のケースから判断すると熱湯では緑茶の持ち味が裏目に出るような感じがします。

 

なので、フレーバー緑茶は水出しで様子を見るのがよいかもしれませんなぁ。

 

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tanabu.hatenablog.com