おいしいオレンジティーが飲みたければ、おいしい香りがついた紅茶を買えばいいじゃない 「トワイニング レディグレイ英国国内用モデル」
今回登場するお茶
・トワイニング レディグレイ(3タイプある)
- 本物のオレンジでおいしいオレンジティーを作るのは大変
- レモンピール+オレンジピール=おいしいオレンジティー
- 特徴がまんまフルーツティーなので熱湯がおすすめ
- まとめ
- 生産地によるレディグレイの違いについて
本物のオレンジでおいしいオレンジティーを作るのは大変
たくさんのオレンジやレモンの皮が入ったオレンジティー・フルーツティーは見た目はステキではあるが、どうがんばってもおいしくならない!という根深い問題があります。
フルーツティーやオレンジティーなるものはたくさんありますが、そのどれもが納得いく味にならないというのが悩みどころ。
私も高校生のとき、オレンジの皮を4個ぶん貯めて、喜び勇んで作ったオレンジティーの微妙さに落胆した覚えがあります。
それから数年経った今だから言えますが、やはり本物のオレンジでおいしいオレンジティーを作るのは大変です。
どうしても香りが乗らないんですよ。
ということで、おいしいオレンジティーを作るためにあるような紅茶を紹介します。
まあ、当然オレンジティーを飲みたい!と思うのは香りが好きでだからであろうはずなので、あの香りが着かないことにはジャムを入れようがオレンジジュースを入れようが無駄なあがきになってしまいますので…。
レモンピール+オレンジピール=おいしいオレンジティー
ということでトワイニングの英国国内用モデルなのですが、パッケージがふつうとは異なります。
Amazonなんかでは普通に売られていますが、スーパー等では売っていないので見たことがない方も多いかと思われます。
その特徴は何と言っても「香りと味のよさ」で、(後述しますが)青い袋の20p入り500円のレディグレイではどう頑張ってもこの味は出ません。
もちろんふつうのレディグレイもおいしいんですが。
茶葉の質がいいのか分かりませんが熱湯で10分とか放置しても(おすすめはしませんが)大して渋くならず、本当に「紅茶の渋みを抜いてオレンジ感を強めました」といった感じ。
しっかり熱湯を使えば適当ないれ方をしてもおいしく入るので、プレゼントや出先で紅茶を振る舞う際にもおすすめです。
ちなみに、3回目までは出がらし茶でも甘みやオレンジの香りを感じるくらいには味がするので、まあ3回はやりすぎとして2回抽出するとしたら、破格のコストパフォーマンスを誇る紅茶といえますね。
こんなのがスーパーで買えるイギリス羨ましいなー。
香りのよさ、甘さ、渋みのなさ、2度抽出できること、そして(後述しますが)熱湯で作るのがおいしいことを加味すると、紅茶とは言いつつも特徴はほとんどフルーツティーといえますかね。
特徴がまんまフルーツティーなので熱湯がおすすめ
いれ方としてはフルーツティーよろしく沸騰直後の熱湯がおすすめです。
レモンピールやオレンジピールが入っているからなのか、はたまた茶葉が良質で味がゆっくり出るからなのか分かりませんが、だいたい3〜5分くらいですかね。
ふつうのティーバッグだと3分は明らかに長すぎなので、この時点で「いままでのとは違うぞ…」という感じがしますね。
あとは特にルールらしいルールもなく、沸騰したお湯でポットをしっかり保温していただければよろしいかと。
ちょくちょく「香りが弱い」「おいしくなかった」という話を見かけますが、マグカップにただ放り込むだけだと温度が足りないせいか薄くなります。
なので、適当な苦い紅茶の方が味がすると思われるのも仕方ないかと。
ちなみに水出しも思ったほど香りや甘みが出ないので、2回目はまだしも1回目は熱湯がおすすめ。
まとめ
ということでした。
ガチガチの紅茶党やジョージ・オーウェルのように「茶は苦くないとダメだ!」という人には向かないかもしれませんが、これ以上うまいオレンジティーを作るのはまず不可能だと思うので、ぜひお試しあれ。
生産地によるレディグレイの違いについて
それから、TWININGSに聞いたわけではないですが、実はトワイニングの紅茶には3種類あります。
1つは英国国内用モデル、2つ目はEUモデル、つ目はローカルモデルです。
まあ、2と3は勝手にそう呼んでいるのですが。
2のEUモデルは「スペイン語やイタリア語、英語が書かれている横長の箱もしくは缶入りのリーフ」です。
3は「箱や袋自体に日本語がプリントされている」物です。
こういうやつ。
ふつうにスーパーなんかで見かけるやつですね。
この両者はブレンド地がポーランド(もしくはただEU)になっており、あまり違いがありません。
ダージリンはかなり違いますが。
対して、英国国内用モデルはブレンド地がイギリスのハンプシャーになっており、レモンピールのパーセンテージ(3%)などが書いてあるなど、ブレンドが異なっていることが明記されています。
なぜこのように違うのかは不明ですが、一説によると国によって好まれるブレンドにしているそうですが、果たして?
ということで、普通に売ってるトワイニングは「安い紅茶の代名詞」的なところがありますが、英国国内用モデルは高級感があります。
ならば、EUモデル(缶)やふつうに売っているレディグレイは下位互換か?というとそんなことは全くなく、英国国内用と打って変わって水出しに非常に適した紅茶となっています。
英国国内用がオレンジティーだとしたら、EUモデルはレモンのような酸味を類推させるような香りが強く、渋みのでない水出しの茶とよく合うんですよ。
他の渋い紅茶より随分マシではありますが、熱湯でいれても渋みが結構気になるので、全く別の種類と言われても納得がいくくらい違います。
なので、熱湯の英国国内用モデル、水出しのEUモデル、つまり缶やティーバッグと使い分けていただければかなりグッドなのではないかと。
ちなみに、英国国内用モデルのレディグレイは驚くほどうまいですが、同モデルのアールグレイとダージリンは案外ふつうなのでお気をつけください。
それでは。