old reliable tea

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ストレートティーについて考えるブログ

20180421162403

ルピシアのアラビアンナイトを飲んだら、あらためてバーボンのよさに気付いたお話

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最近飲んだルピシアのパラダイスが非常によい出来であったため、
同シリーズからもう一つアラビアンナイトという紅茶をチョイスしてみました。

 

紅茶はいい意味でも悪い意味でも、事前に大まかな味を把握することはほぼ不可能なのが悩みどころ。

 

そのためアラビアンナイトも多くの人がほぼイメージ・類推で買うことになると思いますが、どんないれ方がよいのか?そもそもうまいのか?の参考にしていただければ。

 

ちなみに「ザクロとジャスミンがエキゾチックに香る紅茶」ということですが、私は小学生の時に飲んだザクロジュースが驚くほどおいしかった記憶があります(だから気になったのかも)。

 

パラダイスは最高でしたが果たしてアラビアンナイトは…?

 

件のパラダイスに関してはこちらからどうぞ。

 

エキゾチックというよりバーボン

アラビアンナイトはパラダイスに比べると原材料が「紅茶、ローズレッド(バラ)、コーンフラワー矢車菊)、ブルーマロウ、香料」と少なめ。

 

www.lupicia.com

 

茶の香りは、ほんのり酸味のあってもよさそうな甘い香りであります。

 

が、そんな印象とは裏腹に袋に鼻全体を突っ込み、ぐぅーっと息を吸うと、アルコールが入っているかのような不思議な香りがしてくるんですよ。

 

チューハイとかでも「あっ、これは酒だな」みたいなのって何となく分かるじゃないですか。

 

もっと分かりやすく言うと、個人的にはバーボンの「フォアローゼズ ブラック」の後味や雰囲気に近いかな…?と。

 

 

(狙ったわけじゃないですけど、父の日ですね)

 

奴を飲んだ時の後味と似た香りが、水出しの茶をポットに移しかえているときにするというか。

 

バーボンはアルコール度数が高く味わう余裕などないかもしれませんが、ちょっとだけ薄めると驚くほど甘みがあることに気付かされます。

 

ジャックダニエルとかスイングとかありますが、やはり最も近いのはフォアローゼズ ブラックでしょうかね。

 

まあ、これは普段から馴染みがあるというか、よく飲んでいるから「フォアローゼズだ!」となっただけかもしれませんが、まさか紅茶をいれていてこんな香りに出会うとは思いませんでした。

 

それにしてもフォアローゼズ ブラックは、ザクロやジャスミン(とかバラとか矢車菊)の香りをミックスした紅茶と香りが似ているすごいお酒なんですねぇ…。

 

フォアローゼズに使われる酵母によってはバラのような味がするという!みたいな記事がありましたが、信じたくなりました。

 

本当においしいので納得であります。

 

ちなみに香りは近いですがいれた茶の味は違うので、決してバーボンのような味がする紅茶ではないので注意。

 

アラビアンナイトの香りを味わいたければ…

このような不思議な香りのするアラビアンナイトでありますが、残念ながらその香りを活かす方法が見つけられませんでした。

 

というのも、エビアン:水道水=1:1の水出しは水出しは50時間以上置いても薄かったです。

 

薄いというか、味が足りないという感じですかね?

 

人によってはこれくらいが好きとも言えるかもしれませんが、やはり袋を開けたときのいい香りがそのまま!とはならず。

 

常温、かつ水道水100%でもやってみましたが…

 

うーん、水出しの温度では抽出されない・液に乗らない部分があるのでしょうね。

 

エビアン:沸騰させた水道水か=3:7でもいれてみましたが、こちらはそんなに悪くはないものの、やはりアラビアンナイトの香りが活きているか?と言われれば微妙な感じ。

 

やるとしたら、いれた直後は熱いせいか味がよく分からない(本当に分からない)ので、冷蔵庫で常温かそれ以下になるまで冷やして飲むのがいいかもしれません。

 

現状3:7法を常温まで冷ます…というのがアラビアンナイトの一番よいいれ方でしょうが、思っていたものと大分違う紅茶になるかと。

 

やはりパラダイスの完成度が高すぎたため、比べるとかなり物足りない感じがしますが…。

 

もしアラビアンナイトを買って「香りは大好きなんだけど茶の味はどうも…」という方がおりましたら、マリアージュフレールのエロス」をおすすめします。

 

エロスはアラビアンナイトよりも梅やライチ系の香りが強まった感じでありまして、一言で言うなら「まずくいれる方が難しい紅茶」です。

 

沸騰させた水道水・軟水、沸騰させたエビアン、常温の水出し、冷蔵庫での水出し、出がらしの水出し・お湯出しと、どれでやっても普通以上の紅茶が作れてしまいます。

 

まずくしたければ鍋で30分とかグラグラ煮るくらいしかないんじゃないですかね?

 

まあ、いくら飲めるとはいえ沸騰させた水道水は上記の中で一番微妙なので、熱湯でやる場合はちょっと水を足して90℃くらいにするのがいいかもしれません。

 

微妙というか、他のいれ方がうますぎてもったいないというか。

 

で、エロスは、アラビアンナイトを嗅がせた後に熱湯や水出しを持ってきても、バレないか普通に納得してくれる人もいるんじゃなかろうかと思うほどには近い香りです。

 

「茶葉のときはあっさりしてたけど、いれるとこんな濃厚になるんだ!」みたいな。

 

「エロスがうまかったから、ちょっと安いアラビアンナイトも!」というのは難しいですが、アラビアンナイトが気になる人はエロスもチェックしてみることをおすすめします。

 

こちらもよろしければ。

 

アラビアンナイトに「もう一味あってほしい!」という人向けの商品といえますね。

 

まとめ

 

アラビアンナイト

 

  • エビアン:沸騰させた水道水か軟水=3:7、茶葉は200mlに対してメジャー1杯(3g)か水道水を使った常温の水出し

 

  • 抽出時間は前者が5〜7分、後者は12〜24時間(どちらも結構薄めです)

 

  • フォアローゼズ ブラックはザクロやジャスミン矢車菊の香りをミックスしたような香りがある(すごい)

 

 

という感じでした。

 

3:7と書いてますがアラビアンナイトはどう作っても薄めなので、常温の水出し半日〜24時間がラクですかねぇ…。

 

作りやすいやり方でやるのが一番かもしれません。

 

私はやはりパラダイスをおすすめします。

 

ということで、フォアローゼズ ブラックの株が上がってしまった回でした。

 

それでは。