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ストレートティーについて考えるブログ

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食べ過ぎを防ぎたいなら「スプーン2杯のりんご酢」がいい!かも

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酢、とくにりんご酢について調べると「ダイエットにいい!」「◯キロ痩せたという話も!?」なんて出てきますが、はたしてそれって本当なの?というお話を。

 

酢酸にでんぷん質の吸収を遅らせる働きがあるのは本当

酢をはじめとした酢酸にはでんぷん質の吸収を遅らせ、おかげで血糖値の上昇を抑える効果もあるそうです。

 

吸収が遅れるわけなので食べた物が長く留まり、そのぶん満腹感も続くと。

 

しかも毎日15ml飲むことで内臓脂肪も減少したそうです。

 

と、なかなかいいんですが、個人的にポイントなのが「吸収が遅れる」という点です。

 

どういうことかと言いますと、結局食べた分は全部吸収されているっぽいんですよ。

 

食物繊維みたいに調整してくれるのではなく、上記の満腹感や血糖値が抑えられた結果、副次的に痩せたという感じなんでしょうか。

 

さらにこちらの実験だと「使用中は痩せたものの、やめると元に戻る現象」が確認されています。

 

これらを加味して、酢で痩せるにはどうしたらよいものなのでしょうか。

 

おいしい酢をえらぶのがマスト

上記の実験で酢を飲んでいる最中に痩せた後戻ったのは謎ですが、りんご酢で痩せられるのはひとえに「食べる量が減ったから」だと思います。

 

「そんなこと?」と思うかもしれませんが、実は結構大事なことかもしれないんですよ。

 

と言いますのも、過去に感覚特異的満腹感について話をしたことがありまして、簡単にいえば「もう十分に風味を味わったと感じるとそれ以上の食欲が湧きにくくなる」というダイエットにはありがたい状態になります。

 

で、もしかして酢ってこの感覚にに強く貢献してるのではないか…?と(ミツカンの実験ではかなり薄くして使っているので、これではなさそうです)。

 

私は食後に口をさっぱりさせる目的でりんご酢を飲むんですが、腹八分くらいで飲むと「あれ、ちょっと食べすぎたかな?」「ちょっとお腹苦しくなってきたかも」みたいな感覚になります。

 

「明日の晩ご飯何がいい?」と聞かれても「今そういう気分じゃなくて…」みたいに言いたくなる状態ですね。

 

その後10〜30分くらいするとちょっと落ち着いてきますが、この一連の移り変わりが感覚特異的満腹感の動きにそっくりなんですよ。

 

酢の満腹感は飲んですぐ現れるので、「そろそろやめたほうがいいかも」と思ってから飲んでも遅くはありません。

 

考えてみれば、酢は薄めて飲むくらいなんで香りや味の強さは相当なものがありますし、世界中いろいろな料理に入れるわけですからマズいはずはないので、十分味わった!となるのも分かります。

 

まあ腹八分だと苦しくなるので、健康的な献立なんかをみて腹六部くらいの量を決めてりんご酢を飲むと、少ない食事量でいつもと同じくらいの満足感が得られるかも…ということっすね。

 

てなわけで酢がよさそうなんですが、なぜりんご酢なのかと言いますと「非常に飲みやすいから」です。

 

黒酢は胃液みたいな不思議な酸味が、穀物酢や米酢はなんだか苦みがあり、まあ簡単に言えばおいしくはないわけです。

 

感覚特異的満腹感は風味をしっかり味わうことも大切なんですが、まずい・そこまでおいしいとは思えない食品だと食べる量が減らないどころか増えることが分かっています。

 

つまり、おいしいのが大事だということですね。

 

私は病院食は食べたことがないですが、本には「味のしない料理が食欲を増加させるのが信じられなければ、入院している知り合いや学生に聞いてみるといい。」とのこと(食べざるを得ない状況に適応しやがて食うようになる、みたいな)。

 

まあ、それなら別の物を食べればいいわけですが、病院となるとそうもいかないでしょうね…。

 

話を戻しますと、トップバリュのだとりんご酢:水=1:2か3でもふつうに飲めるくらいには酸味がなく甘いです。

 

普通の酢が5倍とか7倍に薄めて飲むことを推奨されているわけですから、その差は歴然ですね。

 

www.topvalu.net

 

ちなみにトップバリュりんご酢は酸味がないせいで餃子のタレとか酢豚、煮物(ポン酢入れるやつとか)みたいなのには使えないです。

 

なので、料理に入れるなら個人的にはミツカンりんご酢がオススメ

 

りんご酢らしく甘みがあるんですけど、タレにもできるくらいの酸味もあり(穀物酢ほどではない)、酢を入れる料理は全部これでいいんじゃないかなと。

 

私はこれとかこれが好きでちょくちょく作りますが、何回かに分けて食べると、どうしても加熱する度に酸味が飛んでしまうのがちょっと気になっていました。

 

昨日の夜のがベストだったか、惜しいな、みたいな。

 

なんですけど、りんご酢は酸味が少なくかつ甘いんで、食ってる最中に酸味がほしいなと思ったらその都度足せるんですよ。

 

加熱してマイルドにした酢を好きに足せるようなものなので、もはやうどんに七味感覚みたいに調整することができます。

 

砂糖が使われてるはずなので違うと思いますけど、冷凍餃子に付いてくるタレとか惣菜の甘酢肉だんごなんかもりんご酢使ってるんじゃないか?とさえ思えてきました。

 

便利ですねぇ。

 

 

りんご酢の注意点とか

これだけ飲みやすくとも一応酢なので、原液(を飲む人はいないかもしれませんが)だと歯や胃に負担がかかるため、基本的には薄めて飲むのが正解かと。

 

ただ、上述の感覚特異的満腹感を利用するならばある程度の風味を認識しなければならないため、あまり薄めすぎないのがオススメです。

 

同じ物が入ってきても舌や鼻からの信号がないといけないので、グラス1杯に大さじ1は少ないでしょうね。

 

もちろん酢酸の筋肉疲労回復効果、血糖値の抑制等の効果はありますが、りんご酢の風味を味わえるくらいの濃さにするとプラスで食欲も減るかも!という感じ。

 

ちなみりんご酢ではないですが、人工甘味料に苦みや違和感を感じる人(どんな苦みを感じるかは遺伝子検査をしないと分からない)もいるので、ドリンクを選ぶ際はそのへんに注意してもらえればよろしいのではないでしょうか。

 

人工甘味料が苦いというのはどういうことかというと、りんご酢が合う合わない以上に好き嫌いが分かれるということなので、りんご酢ドリンクが合わなくてもりんご酢が合わないとは限らない(むしろ、りんご酢そのまま飲んだほうがうまい場合も)、という具合ですね。

 

諦めずに。

 

あとはりんご酢を飲むことで「自分は健康意識が高いんだ!」と思い、揚げ物やスナック菓子を避けたい心理がはたらく等の効果もあるかもしれません。

 

まとめ

  • りんご酢を飲んで痩せた!のは本当だが、おそらくりんご酢を飲んだ結果食べる量が減ったから痩せた可能性がある(いくらりんご酢を飲もうが食べる量が減らなければおそらく痩せない)

 

  • りんご酢は1日15mlでも健康効果が確認されているが、疲労回復や血糖値等も考えると1日に30mlを2回くらいがいいかも(満腹感が必要ないなら500mlの水に30mlとかでもOK)

 

  • まずは、りんご酢:水=1:4~5くらいからスタートするのがオススメ

 

  • ただし、1日100ml、つまり毎食30mlくらいだと酢酸の摂りすぎで問題が起きる可能性があるそうなので、酢多めの料理を食べた日は飲まない方がいいかも

 

  • 飲むだけでなく、料理の微調整にもオススメ

 

 

という感じでした。

 

感覚特異的満腹感のいいところは「腹いっぱいではないけど、なんかもう十分かな」みたいな感覚になるという点で、どうしても人間は「腹はいっぱいなんだけど、頭ではまだ食べたいと思っている状態」では食べるのをやめられない可能性が高いんですよね。

 

いかに気を散らせるか?とか自制心が関わってきますからね…。

 

 なんですが、うまい寿司とかステーキが好きでも食べ過ぎれば飽きてくるのと同様、脳に「もういい」と言わせてあげると、ダイエットや食事制限もはかどるようなので試してみてはいかがでしょうか。