アッサムがミルクティーに合うとは言いますが、高いアッサムでもそれは同じなの?「ロンネフェルト アッサムブロークンゴールデンチップ」
高いアッサムって安いのと同じようにミルクティーにしていいの?
アッサムはうまみが濃いことで有名ですが、同時に渋み・苦みも同じくらいに濃い紅茶であります。
要するに、作り方を間違えると強い渋みの影響が大きく、安い紅茶と高い紅茶の差がほとんどなくなってしまう要警戒な品種であります。
なんですが、まあ、安いアッサムはミルクティーにすべし、というのは分かるじゃないですか。
渋いし、あんまり繊細なうまみとかもないんだろう、というか。
しかし、世には100g1500円とか2000円のアッサムも存在しています。
これ、ミルクティーにしたら安いアッサムよりも倍々でおいしくなるのか、それとも渋みを出さぬようにうまみを活かすべきなのか、気になりませんか?
高い紅茶には、その茶葉のカテゴリから外れたような不思議なうまみがあったりしますからね。
ということで、数点でありますが、高めのアッサムを飲んでみて安いアッサムと同じ使い方でいいの?ベストなやり方は?というお話を。
高いというか、ティーバッグやCTCにされていないルースリーフのアッサムですね。
ちなみに、こういったOPとかBOPなどのルースリーフに加工されるアッサムは全体の10%未満だそうです。
生産者の方も、あまり渋みを出さずうまみを味わうことができるようにしてくれているのでしょうか…?
砕いたりティーバッグにしたりする際に茶葉のエキスが出てしまう=どうしても苦みが強くなってしまうようなので…。
悩ましいですね…。
「質のいいアッサムはストレートで」は正しい。が、熱湯にしたら水の泡である
今回紹介するのは、ロンネフェルトのアッサムブロークンゴールデンチップです。
数点ある中でなぜ今回このアッサムなのかといいますと、他のアッサムもなかなかよろしい物はあるんですが、どうも味が安定しないというか、同じ物を注文しているはずなのに同じ味にならないことが多かったからであります。
私のいれ方がよくない可能性も、水の温度の微妙な違いもあるかと思いますが、時期をまたいで3回買って、3回とも同じ味にできたのが「ロンネフェルト アッサムブロークンゴールデンチップ」のみ、という感じであります。
テイラーズオブハロゲイトやロイヤルコペンハーゲンは味が変わった…とまでは言わないんですが、「あれ、何の茶葉をセットしたんだったかな」みたいになることが何度か。
まあ、熱湯では同じ味になるのかもしれませんが、おそらく水出しでいれることは想定されていないでしょうからね…。
ちなみにロンネフェルトのアッサムの味はフォションのモーニングと結構似た感じでありまして、ロンネフェルトの方が若干奥行きがあるというか、まったりした印象ですかね。
ストレートでおいしいモーニングには、意外にもアッサムの特徴がよく出ています。
これがきっかけで、「アッサムってミルクティーにしない方がうまいんじゃね?」と思うようになりました。
で、そうしますと「フォションのモーニングの方が値段が安いし入手性も高くていいじゃないか?」と思うかもしれませんが、ロンネフェルトのアッサムよりモーニングの方が若干渋いというか、重い味に感じられます。
あとはりんごの皮っぽい香りもモーニングの方がちょっと強いような。
味の系統は似た感じなので、モーニングがおいしければ試してみては?という感じです。
私としては、入手性は圧倒的にモーニングの方が上なので最近はモーニングばかりですが。
さて、そんなロンネフェルト アッサムブロークンゴールデンチップのいれ方は、
がおすすめです。
他の紅茶は24時間でも飲めなくはない濃さになりますが、こちらは後味が薄めになってしまうことがあるため36時間くらいは置いてほしい!という感じです。
まあ、色々試してみてほしいところではありますが。
「ミルクティーがおすすめ」と書いてあることも多々ありますが、この繊細な味はミルクと共存不可能に思えます。
加えて、いくらストレートがおすすめとはいえ熱湯でいれると全てが台無しになるので注意。
水出し紅茶はエビアンと水道水を測らねばならないので、目盛り付きポットがあると便利ですねー。
私は700ml用を2つかいました。
とまあ、ロンネフェルトのアッサムにはあんまり触れませんでしたが、よいアッサムのうまみを感じていただければと思います。
まとめ
- 高い紅茶と安い紅茶の用途は別であり、ミルクティーやチャイにするならば高い紅茶は適切でないように思える
- 良質なアッサムはストレートで飲むとおいしいが、水出し紅茶でないと差が分かりにくい
ロンネフェルト アッサムブロークンゴールデンチップは
- エビアン100%かエビアン:軟水か水道水=1:1の水出し紅茶で150〜180mlつきに茶葉3gか大さじスプーンすりきり1杯(水500mlだと茶葉3杯半くらいがいいかも)。抽出時間は冷蔵庫で36時間
- アッサムに限った話ではないが、水出し紅茶はカップ1〜2杯とかでなく、一度になるべくたくさん作るのがおすすめ
という感じでした。
まあ、CTCもルースリーフも一緒くたにミルクティー用と書くのがあんまりよくないと思いますね…。