ルピシアのカシス&ブルーベリーは果たしてどう作るのが正解なのか?
今回登場するお茶
・ルピシア カシス&ブルーベリー
今回紹介するいれ方
・エビアンと軟水を使った熱湯
最近、よいアイスティーはないものかと思い、名前に心惹かれるルピシアのカシス&ブルーベリーという紅茶を買ってみました。
ブルーベリーは私も毎日食べているくらい好きですし、おいしいアイスティー用の茶とあらば本当にすばらしいので、カシス&ブルーベリーはちゃんといれればおいしいお茶になるのか?についてのお話を。
調べてみると「香りが弱い」「思ってたのと違う」「砂糖やリキュールを入れるとよくなる」と買った人の評価があんまりよくないですが、果たしてそんなにみんなの意見が一致するものかどうか…?
砂糖とドライフルーツが入ってる紅茶って普通にいれていいの?
このカシス&ブルーベリーの原材料を見ますと、「紅茶、アラザン(砂糖、コーンスターチ)、ドライカシス、ドライブルーベリー…」とあります。
説明には砂糖が入ってるとは書いていないため、(買ったらまず気付くでしょうけど)うっかり断食中や深夜に飲むと「しまった」となってしまいますね。
それはいいとして、この表示から分かるのは、
- 「原材料として紅茶が最も多く、着香紅茶であるため100℃はNG」
- 「砂糖、ドライフルーツが入っているから熱湯、かつ5分以上でなければならない」
ということです。
紅茶が100℃ではダメなのは何となく分かると思いますが、なぜ熱湯かつ5分以上でないといけないか?といいますと、「世にあるフルーツティーの多くが抽出時間が5〜10分だから」であります。
つまり、フルーツティーの多くが短くても5分は抽出しなくてはならないのに、2分や3分ではドライカシスやドライブルーベリーの味は出なかろうと(おそらく砂糖も完全にはとけないでしょうし)。
紅茶に合わせた時間だと短いので主役のフルーツに合わせましょう、という感じ。
フルーツティーでもたまに3分のもありますが、最低3分になっており満足に作れるわけではないかと思います。
ハイビスカスとかローズヒップだと1分のもありますが。
ちなみに、ドライフルーツ自体は沸騰直後の熱湯でなくてもある程度の温度があれば味は出るので、まとまりを見せると思います。
また、フレーバーティーは80℃かそれよりちょっと下くらいの温度で抽出しないと香りが飛んでしまいますが、このいい香りを消してしまうのは非常にもったいないところ。
ということを踏まえ、
- 「紅茶の渋みが出ず、砂糖がとけ、香りも飛ばない、しかしうまみの出る75±5℃」
- 「ドライフルーツの味が出る5〜7分(10分は長すぎる)」
という条件で作ってあげるのがベストかと。
具体的には、エビアンか水道水:沸騰させた熱湯=3:7の方法がおすすめ(どちらでも十分おいしい)。
このやり方ですと、だいたい上述の75±5℃になるかと思います。
ちなみにちょっと忙しいですが、作ったものを冷蔵庫に入れてアイスティーにするのが一番おいしい飲み方だと思います。
水出しよりも3:7法がおすすめ
一応水出しアイスティーということで冷蔵庫に8〜10時間と書いてありますが、やはり砂糖がとけ切っていないからか、もう一声ほしい!(甘さはほとんど分からない)といった感じでした。
やっぱりブルーベリーは甘いほうがおいしいですから…。
一応24時間、48時間、水道水のみ、エビアンと水道水を1:1、エビアンのみとやってはみたもののエビアンと混ぜた熱湯が最もおいしかったですかね。
水出しも飲みやすいですが、3:7法だと10分くらいでできてしまうので最も手軽でよいかと…。
せっかくおいしいお茶なのに、その真価が伝わっていないのは非常に残念であると同時に、「フレーバーティーは砂糖やはちみつがないとおいしくない」みたいなイメージがつかないことを祈っております。
熱湯で適当にいれたアールグレイよりも何十倍もおいしい、渋くないお茶が作れるので、時間がある方はぜひお試しくださいませ。
まとめ
- エビアンか水道水:沸騰させた熱湯=3:7の方法がおすすめ(どちらでもおいしい)
- ドライフルーツが入っているため、最低でも5分は出したほうがよさげ
- 上記の方法て作った紅茶を冷蔵庫に入れてアイスティーにすると、5倍くらいおいしくなる
という感じでしょうか。
これから暑くなりますが、エビアンは基本的に店から買いたての温度で大丈夫です。
また、暑さが過酷な地域で常温ではエビアンがぬるくなりすぎる場合は、冷蔵庫で冷やしたものをほんのちょっと(50ccとか)少なめに使って、減らしたぶんを熱湯でカバーしていただくとよろしいかと思います。
好みにもよるでしょうが、ほんのり後からやってくる甘みは結構いい紅茶の雰囲気に似ているものがあるので、好きな人は好きな紅茶だと思いますよ。
ちゃんといれてあげれば、決してブルーベリーガムのような味はしませんので。
商品が良くても、人間が性能を引き出せなければ…!