old reliable tea

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ストレートティーについて考えるブログ

20180421162403

実はとんでもない優等生だった! 「リプトン イエローラベル」

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今回登場するお茶
・リプトン イエローラベル

今回紹介するいれ方
・熱湯
・氷で冷やして作るアイスティー
 

 

 

 どうせ安い紅茶だから大したことない?

いろいろな紅茶を飲み始めてかれこれ5年近くになりますが、最初に私がうまいなと思った紅茶はリプトンのイエローラベルでした。

 

セブンプレミアムダージリンを飲んで紅茶という飲み物の存在を知り(当時は紅茶って味しないじゃん、と思ったような気が)、安い紅茶をいろいろ飲んでみたらイエローラベルで当たりが出たというか。

 

リプトンには他にもフルーツティーとか○○ティーとか甘いのが入っている紅茶がいくつかありますがやはりイエローラベルが1番でありますので、この商品がその辺のヘタな紅茶より優れているポイントなどをお話ししようかと。

 

おいしい茶ではあるんですが、値段だけをみて「どうせ大したことないんでしょ?」と思われるのも何だか悲しいですしね。

 

いやしかし、結論から申しますと、イエローラベルの紅茶としての味の濃さはかなりのものであります。

 

味が濃いというのは、単に味が濃い(香りも強いけど渋み・苦みも同じくらいに強い=トータルではまずい)のではなく、純粋な紅茶の味が濃いということです。

 

エローラベルはセイロンやケニアが中心のブレンドのようですが、普通に同じ品種の茶葉を買ってきて熱湯でいれるよりもはるかに美味しいです。

 

「イエローラベルってケニアとセイロンなんだ!じゃあ、いい茶葉を仕入れて混ぜたら、もっとおいしくなるはず!」なんてことはないわけですね。

 

また、表現は悪いんですがセイロン系のブレンドティーって鉄臭いというか、傷口を舐めた後にほんのり血から感じるような香りがあるんですよ。

 

人間の皮膚と鉄自体の成分が反応した結果で、鉄自体にあまり匂いはないようですが。

 

で、そんなような「酸味がする直前」みたいな味がありまして、そこそこの価格のセイロンティーでもこの鉄っぽいような風味と渋みの合わせ技で飲みにくい物が結構あるんですね。

 

しかし、その風味と渋みのバランスが取れていて飲みやすいのがリプトンのイエローラベルなのであります。

 

つまり、イエローラベルは他のセイロンブレンドがあれこれ試行錯誤してようやく出せる味(そもそも出せないこともあるし、100g1500円くらいでもイエローラベルより香りがしない紅茶もある)を熱湯で、しかも1分30秒で出せてしまうんですよ。

 

すごいですよねー。

 

初めて飲んでから5年経った今でもイエローラベルはおいしいので非常に納得であります。

 

水出し紅茶のようなうまさ・渋みのなさを時短で手に入れたければ…

私は苦い・渋いお茶が苦手なので水出し紅茶が好きなんですが、エローラベルは「熱湯でも渋くなくしっかり味のする紅茶」が作れます。

 

水出し紅茶にしてもそこまで劇的に味が変わるわけではなく、さらに熱湯でも渋くなりにくいので、わざわざ冷蔵庫で何時間も置かなくても他の紅茶に劣らないくらいうまい紅茶になります。

 

むしろ熱湯じゃないとおいしくなりません。

 

簡単に言えば、「水出しのようなうまさを熱湯で手に入れたければ、いろいろと温度や水の比率を調整するのではなく、イエローラベルを買いたまえ」みたいな感じですかね。

 

詳しいやり方は後ほど。

 

現在までたかだか40種類くらいしか飲んでいないですが、セイロン系のブレンドで熱湯でも十分においしい紅茶は今のところイエローラベルだけですかねぇ。

 

セイロンのみならずいろいろな紅茶を飲んだ後に結局、イエローラベルに戻ってくるというのも全くおかしい話ではないかと。

 

他のセイロンティーが価格に見合わなくなってくるかも…。

 

また、イエローラベルはどこでも買えますし、味に不釣り合いなくらい安いので、利便性もかなりよろしいと言えますね。

 

ティーバッグなので捨てるのも3秒くらいで終わりますし量が決まっているので計る必要もありません。

 

茶こしもなくてOKですし、茶葉を捨てるためにザルやキッチンペーパーも用意しなくていいので洗い物は大きく減ります。

 

どうしてもリーフだとポットが2個か3個ないと不便ですしね。

 

あと、ある程度慣れてきて紅茶の諸準備が気にならない人はいいかもしれませんが、いくら好きでも面倒になる時はあるじゃないですか。

 

はい。

 

そういうときに一番手軽な方法が一番おいしい作り方であるイエローラベルみたいな紅茶が便利なんですな。

 

朝早く起きてアタマがボーッとしていてもお湯は沸かせるので、毎日の習慣にするのも簡単であります。

 

エローラベルをおいしく作るためにおさえておくべき3つのポイント

エローラベルを熱湯で美味しく淹れるポイントとしては

 

  • やや茶葉を少なめにしよう
  • なるべくたくさん作ろう
  • アイスティーにもしてみよう

 

の3つです。

 

150mlにⅠ包は濃いので、やや茶葉を少なめにしよう

これはエローラベルは紅茶の味がとても濃く出るので、いつも通りの分量よりちょっと少なめがイイよ、と。

 

つまり、ティーバッグは定量で変更が利かないのでお湯を多めにするということですね。

 

エローラベルはティーバッグ1つで2g、「抽出時間は1分30秒、熱湯150ml」になっていますが、前述の通り味が濃いため熱湯200〜250ccがオススメ。

 

私は熱湯で飲む際は1リットルにティーバッグ4個(たまに5個)で作っています

 

まあ、ティーバッグを入れてから1リットルになるように湯を入れるので実際は900mlくらいですが。

 

普通の茶葉が(大きさによって微妙に違えど)メジャー1杯・約3gにつきお湯200〜240mlであることを考えると、エローラベルは2gなのに随分濃く出ていることになりますね。

 

すばらしい。

 

また、紅茶を薄める場合は大抵渋くて飲めたものではないからですが、イエローラベルを薄めるのはベストなうまさに調整するためであります。

 

いくらバターやメープルシロップをかければうまいとはいえ、容器1つ分全部をホットケーキには使わないですよね。

 

そんな感じ。

 

おいしさが抽出される温度を保つために、なるべくたくさん作ろう

これは温度と容器の問題でありまして、どういうことかと言いますと、(イエローラベルに限らず熱湯で美味しい紅茶全般に言えることですが)やはり適正な温度を維持してあげた方がよい紅茶になります。

 

つまり、95℃がおいしいなら抽出が終わるまで95℃を維持してあげよう、ということであります。

 

別の言い方をすれば、ティーバッグはカップ1杯からでも作れる手軽さがウリではあるんですがあまりおすすめのやり方ではない、と。

 

おそらくマグカップで入れてイエローラベルがおいしければ、「紅茶は砂糖やミルクを入れないと」などとは言う人はもっと少ないはず…。

 

ということで、可能であれば1回にポットで700ml〜900ml程度作るのがオススメ。

 

このくらいの量だとタオルやコジーで覆わずとも1分30秒程度なら95℃を下回ることはないので意外とラクです。

 

あー、もしかしてマグカップで作ると温度が下がって薄くなることも加味して150mlと書いてあるんですかね?

 

ただマグカップに放り込むだけなら、そのくらいの湯でないと薄すぎるかもしれませんねぇ。

 

アイスティーにしてもよいが、放置して冷ますのはNG

前項でたくさん作るのがよいという話をしたんですが分けて飲みたい場合は「熱湯で濃いめに作ってから薄める方法」ですぐに飲まないぶんをアイスティーにしておくのもオススメ

 

それはつまり、アイスティーにしてもおいしいということでもあるので、暑い日は最初からこのやり方でもいいかもしれませんね。

 

具体的にいうとただ作った紅茶を冷ますのではなく、

 

  • 600ml程度の熱湯で1リットル分の茶葉を使って紅茶を作る
  • それに氷や水を入れたり、氷を張ったボウルにポットを入れたりして常温あたりまで冷ます

 

ということですね。

 

紅茶を室温で放置して冷ますと、アレニウスの法則により10℃温度が高まると倍の化学反応が起こり劣化スピードが速まるそうです。

 

おそらくタンニンと結びつく量や香りが飛ぶ速度も倍になる(まずさが加速する)はずなので、半日とか数時間かけて冷やすのは非推奨であります。

 

せっかくおいしい紅茶をいれるのでなるべく味を落とさぬよう。

 

で、この薄めるアイスティーなんですが注意点がありまして、最初に濃く作る紅茶はなるべく湯を多くするのがオススメです。

 

どういうことかというと、「最初に200mlにティーバッグを5個入れて抽出し、氷や冷水で1リットルにする」ではなく「最初に600mlにティーバッグを5個入れて…(以下同文)」という感じですね。

 

何度も作っていますが、やはり最初の湯量が多い方がおいしくなります。

 

まぁ、氷を入れたり何やかやするんであれば初期の量は600ccくらいが限界ですかね?

 

それ以上だと紅茶が冷える前におそらく1リットルから溢れてしまうかと。

 

まとめ

 

  • 「やや茶葉を少なめにする」「温度を下げないようなるべくたくさん作る」「素早く冷やしたアイスティーでもおいしい」の3つを覚えておこう

 

熱湯で作る場合は

 

  • 沸騰させた軟水か水道水を使う
  • お湯200〜240mlあたりにティーバッグ1個、抽出時間は1分30秒
  • 最低でも500ml程度は作るのがおすすめ

 

です。

 

冷たくして飲むか保存のためにアイスティーにする場合は

 

  • 同じく沸騰させた軟水か水道水を使う
  • 上記の比率を参考に、ほしい分量の半分程度の湯で抽出する(1リットルならば500ml〜600mlくらい)
  • その後、氷や水を入れて1リットルにする

 

です。

 

まあ、アイスにした方がより味を感じられるのでオススメではありますが、氷をたくさん使う点だけ注意してもらえれば。

 

思ったより冷めてないのに氷がなくなってしまった!なんてことにならぬよう…。

 

ということでした。

 

あまり褒めまくると胡散臭いかもしれませんが、実際ちゃんと淹れたイエローラベルは本当においしいのでお試しくださいませ。

 

ちなみに、私がいつもおすすめしている水出し紅茶にしてもあまりおいしくならないので、わざわざやる必要はないかと思われます。

 

それでは。