old reliable tea

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ストレートティーについて考えるブログ

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フォション アップルを3倍以上おいしく飲む方法がコチラ

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今回登場するお茶
フォション アップル
・ヘラディブ イングリッシュブレックファースト(リンク)

 

 

フォション アップルはいれ方を変えれば倍以上においしくなる!

タイトルでは3倍と書いていますが、下手をすると10倍かそれ以上かもしれません。

 

というのも「フォションといえばアップル」と言われるほどに有名なんですが、「皆、本当に熱湯で飲んでいるのか?」と思えるほどに熱湯と相性が悪い味なんですよ。

 

その理由は「使われている茶葉がセイロンであるため」で、紅茶の中でも特に渋くなりやすい茶葉が使われているからであります。

 

経験がある人には分かるかもしれませんが、それこそアフタヌーンティーという名で「渋みが特徴として売られている」茶もセイロンが多い感じが(自宅にあるアフタヌーンティーはリーフ・ティーバッグ共に全てセイロンのみの表記)。

 

つまり、「渋みをウリにしている商品」と「爽やかなフルーツの香りのする商品」に使われている茶葉が、ブレンドや味わいの違いこそあれど一緒ということになります。

 

そりゃ苦くもなりますよね。

 

まあ、こちらでも書いたようにセイロンでも渋くないものはチラホラありますが、100個に1個あればいいほうかと。

(茶葉単体としてみれば、ヘラディブの方がアップルより渋くないです。まあ、アップルは渋みを味わう茶じゃないのであまり関係ないですが)

 

 

tanabu.hatenablog.com

 

 

よって水出し紅茶がおすすめになるわけですが、セイロンも渋いとはいえタンニンを抑えてあげれば、人によっては「僅かに甘さを感じとれる」くらいにはなります(トワイニングのセイロンなんかで試してみるといいかも)。

 

さらに

 

  • フォションのアップルが渋みと合わない香りである(フォションのアップルは特殊で、りんごというよりバニラっぽい)
  • 温度が高いと香りが飛びやすい(後味がちょっと違うセイロンティー程度の印象に。うまくはないはず)

 

という点を踏まえると、やはり水出しにすべき紅茶かと。

 

私も家族にお土産で「2500円のアールグレイを東京のお店で見つけたよ!」と貰ったことがありますが、なんだか「お店がおすすめしてくれる茶ほど、そのまま熱湯でいれるとよさが隠れてしまう」気がしています。

 

マリアージュフレール然り、TWG然り。

 

うーん、一番人気!というお茶を、みんなどのようにしていれているんでしょうか?

 

おそらく私が普段触れているような茶と商品は一緒でも同じ味のものを飲んでいる人はあまりいないかと思います。

 

これは何も「この世で真の茶の味を知っているのは私一人だ!!」みたいに言いたいんじゃなくて、「人気商品を買った人の数」は「茶に失望した人の数」と同じなのかな、と。

 

それって寂しいですよね。

 

まあ、失望というのは大げさかもしれませんが、「金を払って飲むほどの物ではないな」みたいに思ってしまったならば悲しいな…と…。

 

紅茶について調べると「紅茶を貰い、その商品について検索したら結構いい紅茶って出てきたんだけど、実際飲んでみたらあまりおいしくない」という方もまあまあいるようですし…。

 

「現在一般に普及しているいれ方」は「昔の人が砂糖を摂取する際のいれ方」

この記事を書いた頃はまだ知らなかったんですが(2020/09/18に書き直しました)調べると、過去に砂糖と共に茶が栄えた国は、そのほとんどが「紅茶」ではなく「砂糖」のほうに焦点が当たってしまっているんですよ。

 

例外は中国(遊牧民以外ミルクや砂糖はタブーらしい)と江戸あたりの日本くらいで、イギリス、インド、スリランカ、フランス、アメリカはみな砂糖をいい具合に調整するために紅茶を使っていたそうです。

 

砂糖をそのまま食べるのは味が濃すぎますから、茶の苦味がいい緩衝剤になるのでしょう。

 

つまり、歴史の本等で紅茶について調べても、「砂糖やミルクを入れないストレートティー」への記述は全くと言っていいほどないわけですね。

 

加えて現在の茶消費の90%以上がティーバッグティーバッグはうまさよりも機能性重視)です。

 

これはもはや、砂糖やミルク、甘いお菓子と抱き合わせで紅茶(に限らず茶全般)を売っているかぎり、茶としての最低限の機能を満たした商品しか売れなくなってしまっているんじゃないかと…。

 

例えるなら、みなさんも特定の目的があるわけではなく「1日1回は野菜を食べないとな」とキャベツとかもやしを買うと思いますが、国産で、農薬もあんまり使われていない、見た目も大きさも品種も収穫日も同じというキャベツが売られていたら、1番安いところのを買いませんか?

 

iPhoneがA店で10万で売っていても、隣のB店で8万で売っていたら、そっちで買いませんか?

 

私も「紅茶に砂糖を入れたら(紅茶の味が消えるんで)それは紅茶好きではないでしょう?」と思っていますが、やはり砂糖やミルクで飲みやすくするのは、紅茶をもっと親しんでもらうこととはまるで逆のことだと言えましょう。

 

フォションのアップルのようなフレーバーティーを邪道だという方もいるかもしれませんが(実際私もそう考えていた時期もありましたが)、ある程度の値段になると茶の味を利用したうまいものも多いので、これは茶の可能性、茶の味をうまく活かした合作と言えるのではないかと思うんですよ。

 

香りだけでおいしくない茶はいくらもありますかね。

 

しかし、フレーバーティーは邪道だ!」という者が、よもや砂糖やミルクを入れて飲んでいるのではあるまいな…?

 

まとめ

 

  • 砂糖は強大なパワーをもつ
  • フォションのアップルティーは水出し紅茶で、エビアン:軟水=1:1でいれるべきである(個人的にはエビアン100%が好き)
  • 紅茶を飲む多くの国で重要とされているのは紅茶ではなく「砂糖」である

 

ということでした。

 

「紅茶は(砂糖によって)甘くなければならない」というのは賛成しかねますが、紅茶の実力を味わえるような、ちゃんとした紅茶はないのか!という方にはフォションのアップルをおすすめします。

 

どこもかしこも紅茶に砂糖を入れることを推奨していますが、ぜひ、砂糖を使わない紅茶をお楽しみください。

 

いかに砂糖で渋みをマスクしようとも、茶の味を活かすいれかたをしなければ、味わうだけの紅茶にならないとも思います。

 

参考にしてくださいませ。

 

 

 

 

あなたは紅茶好き?それとも砂糖好き?

こちらもどうぞ。

 

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