old reliable tea

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ストレートティーについて考えるブログ

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手軽に紅茶を作りたいときに「世界一おいしいアイスティー」が使える気がしたので、いろいろ実験してみたり

 

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最近微妙に忙しいこともあって、職場に紅茶を持っていこうと思ったが水出し茶を準備するのを忘れた!(36〜48時間かかるため)ということが多くなってきました。

 

熱い茶が好きな人はその場でいれればいいかもしれませんが、わたくしは「ぬるい〜冷たい」くらいが好きなので何とかならないかなーと。

 

つまり、作り忘れたとしても、時間のない当日か前日の晩くらいにフォローできる方法はないかな?といった感じですね。

 

で、思いついたこととしては

 

  • 「世界一おいしいアイスティー」は工程自体はシンプルだし、思ったよりも濃く作れるから、エビアンを混ぜたり茶葉の量とかを弄ったりしたら何か起こるかも?

 

です。

 

「世界一おいしいアイスティー」というのはこちらで紹介されているいれ方でありまして、簡単に説明すると、2リットルの沸騰させたお湯に少量のティーバッグか茶葉を沈めて21分抽出した後一晩置く、というやり方。

 

dot.asahi.com

 

本当に世界一おいしいかは試してみて!(人による)という感じであります。

 

まあ、エビアンを使って紅茶を沸かすとうまみが濃く感じられるというのは私が何回か紹介している通りで、上記のアイスティーにもそれを使ったら何か起こらないかなーということですね。

 

21分置くのでバタバタしがちな日はちょっと微妙かもしれませんが、それでも工程自体は少ないので時間さえ取れれば比較的手軽な方法ではあります。

 

それでは詳しく。

 

ちなみに、今回使用した紅茶は「KINGS イングリッシュローズ」と「フォション モーニング」の2種類です。

 

 

tanabu.hatenablog.com

 

 

tanabu.hatenablog.com

 

 

実験1:世界一おいしいアイスティーは軟水と硬水の比率を変えるとおいしくなるのか?

それでは試したものから紹介しますと

 

 

1.エビアン:軟水=3:7のお湯(エビアン600ml:水道水1400ml)

まず1つめの方法はエビアン:軟水=3:7であります。

 

いつもお伝えしている3:7法は後からエビアンを足すので70〜80℃くらいで抽出することになりますが、この方法だと沸騰させた鍋に茶葉を突っ込むことになるので初っ端から約100℃で抽出することになる、という点に違いがあります。

 

抽出時間も2〜3倍ですね。

 

また、

 

  • 最初は茶葉の量を規定通りに、21分置いた。2リットルに対して2gのティーバッグならば3個、ルースリーフならば6g
  • 次は茶葉の量を倍にして21分置いてみた。2gのティーバッグならば6個、ルースリーフならば12g
  • 最後に茶葉を3倍にしてみた

 

ということで、量を変えて3回実験いたしました。

 

「最後に茶葉を3倍にして」と書いてあるため、結果はある程度察しがついてしまうかもしれませんが…。

 

2.エビアン:軟水=1:1のお湯(エビアン1000ml:水道水1000ml)

これは水出し紅茶としておいしい水の比率を使ったもの。

 

当然、水出しとは違って沸騰直後のお湯に突っ込むため苦渋味は多くなるはずですが、エビアンのミネラル分がそれらをうまく調整してくれるのか?もしくは、そもそも薄くて違いがよく分からないのか?が気になるところですねー。

 

沸騰させたエビアンを入れると苦渋味が減るぶん味が薄いようにも感じられますからね。

 

それがよく働くのか、何にも変わらないのかどうか。

 

こちらは茶葉そのまま(6g)と茶葉3倍(18g)の2回実験を行いました。

 

3.エビアン:軟水=7:3のお湯(エビアン1400ml:水道水600ml)

一応、可能性はゼロじゃないかも!?ということで。

 

これを実験する段階では、「茶葉3倍でも少ないかも…」と思い始めてきました。

 

こちらも茶葉そのまま(6g)と茶葉3倍(18g)の2通り実験を行いました。

 

4.エビアン100%

元々水道水100%でも微妙だからなーと思っていたんですが、案の定の結果になりました。

 

世界一おいしいアイスティーには向かないというだけで、普通に紅茶を沸かす分にはお好みでよろしいかと。

 

渋くはならないので、どうせやるなら7分程度でエビアン200mlに対して茶葉3gくらいは欲しいところ。

 

いずれにせよ非推奨ですが…。

 

結論:世界一おいしいアイスティーは「水の比率」よりも「茶葉の種類」の方が大事かも

では、結果どうなったかといいますと、

 

  • どの比率でも、明らかにおいしい!とはならなかった(元のレシピとあんまり変わらない)
  • 茶葉を3倍まで増やしてもそこまで濃くなった感じはしなかった

 

という感じ。

 

つまり、

 

  • やっぱりネタ元のレシピ(水道水100%)が一番!

 

でした。

 

茶葉6gでもまあまあ味はしていたので、3倍の18gまで増やしてもそこまで濃くはならなかったのは結構意外でしたけれども。

 

が、結局、味重視ならいつもの3:7か1:1の水出しが適している、というのは相変わらずですかね。

 

じゃあ「前記事でもそんなにめちゃくちゃおいしいって言ってたわけじゃないから、世界一おいしいアイスティーはいよいよ出番なしか?」というとそういうわけでもなく、

 

  • 苦み強めの紅茶(ディンブラ単体、ディンブラ多めのセイロン、アッサムとか)だとそこそこ
  • つまり、水の比率よりも茶葉の種類を意識した方がいいかも!

 

と個人的には感じました。

 

まあ、簡単に言えば「この紅茶もらったけど、苦くて飲みにくいなぁ」とか「ミルクティーブレンドを買ったけど、たしかに濃く(渋み強め)出るけどちょっとイメージと違ったなぁ」みたいな紅茶を消費する場合は、世界一おいしいアイスティーくらいの薄さの方が丁度いいかも?といった具合ですかね。

 

レシピを紹介している元のサイトではジャンナッツを使っていますが、確かにジャンナッツのアールグレイはくせが強く薬草とか漢方みたいな感じなので、それで記事を作成された方は悪くないと感じたのかもしれませんね。

 

アールグレイじゃなくてセイロンだったかもしれませんが…。

 

ということでした。

 

「たくさん買った・貰ったけど飲みきれていない微妙なこの紅茶たちを何とか使えないかなぁ…」と思っている方は結構いらっしゃるようなので、気が向いたら試してみてもいいかも?

 

実験2:世界一おいしいアイスティーってお湯の量を減らして作っても大丈夫なの?

と、上記の実験で分かったことは以上ですが、ふと「2リットルに茶葉3個とは言うが、3分の1、つまり約650〜700mlにティーバッグ1個でも似たような味になるのかな?」と思い、こちらも実験してみました。

 

「世界一おいしいアイスティーも意外とうまいじゃん!」と思う人もいるかもしれませんので、え、やっぱり2リットルじゃなきゃだめ?少量だと味変わっちゃうの?どうなの?という方に向けて。

 

やったこととしては

 

  • 軟水、軟水とエビアン=3:7(薄かったが実験なので一応)を鍋で沸かす。分量は600ml
  • ティーバッグ1個(2g)、リーフ2gで同じように21分放置

 

です。

 

まあ、単純に分量を減らしただけですが…。

 

では、どうなったか?といいますと

 

  • やはり2リットルで作った方がやや濃い気もするが、相変わらず薄い(飲み比べたら何となく分かるかもしれないが、ポンと出されてどっちか?の判断は難しい)
  • 上記の実験同様、水の比率による味の差はよく分からない(若干後者の方が甘い気もする)
  • 調整した結果、茶葉2倍の4g(大きめのティーバッグだと5〜6g)、お湯600ml、21分がまあまあイケるかも

 

といった感じで、こちらも実験1同様茶葉を選べば選択肢に挙がる人もいるかもしれないなー、という印象。

 

普通にマグカップに湯と茶葉を突っ込んで何分か置いた物と近い濃さになりました。

 

ティーバッグも少なめでOKですしやる事自体も非常にシンプルなので、そこそこの濃さの紅茶ができればそれで十分!みたいな方には結構いいやり方かもしれませんね。

 

タイマーさえセットしておけば付きっきりじゃなくても問題ないですし。

 

よって、まとめますと

 

結論:そこそこの味で作りやすい分量は「水30%、茶葉200%」、かも

実験2の結論はこのようになりました。

 

「元のレシピの30%の水、2倍の茶葉でフタをして21分放置」ということですね。

 

ちなみに21分経過した後の温度としては

 

  • 2リットルだと72℃
  • 650mlだと66℃
  • 自宅の部屋の気温は17℃

 

でした。

 

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これを冷めすぎと取るか丁度飲みごろと取るかは人それぞれですが…

 

私にとっては飲みごろですかね(笑)

 

2リットルだと多いなぁ、と思っていたので前日か当日の朝に作る場合はこのレシピでやろうかと思います。

 

ご参考までにどうぞ。

 

本日のまとめ

 

  • 他のいれ方ではエビアンを使うのがよいが、「世界一おいしいアイスティー」を作る際は水道水だけを使うのがおすすめ
  • 上品な紅茶(というか、全体的に味・苦み共に薄めでほんのり甘い紅茶みたいな)ではなく、くせが強かったり特徴がはっきりしたりしている紅茶で作るのがおすすめ
  • 世界一おいしいアイスティーを1日で飲みきりやすく、かつ丁度よくアレンジしたいならば「水30%、茶葉200%」がよさそう

 

という感じでした。

 

まあ、前日か当日の朝にフォローする方法を一応見つけることはできましたが、

 

  • やっぱり事前のセットを忘れない!

 

ことが一番ですね(笑)

 

 

 

前記事はこちら 

 

tanabu.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

高い紅茶がバラ様の香りがするなら、安い紅茶にその香りを着けたらみんなハッピーになれるのでは…?

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今回登場するお茶は「kings イングリッシュローズ(メイン)」「kings アイリッシュクリーム」です。

 

そんなに高いお金を払わなくても、おいしい紅茶を味わうことはできるのか

最近はフレーバーティーばかりでしたが、今回はフレーバーティーだけどおいしいノンフレーバードのような紅茶の話を。

 

何を言っているんだ!となりそうですが、簡単にいえば、過去に何度かフレーバーティーにフルーツの香りじゃなくて、高い紅茶からする香りをつけたらおいしい紅茶になるんじゃない?」と書いたことがあったんですが、今回はそう表現するにふさわしい紅茶を見つけましたよ!というお話であります。

 

お楽しみに。

 

まず、高い紅茶(というかおいしい紅茶)って「何か分からないがいい味がする」ものもあるんですが、

 

  • 「レーズンみたいな香り(ケーキとかを食べたときにちょっと入ってると嬉しくなるやつとか)だな」
  • 「花が飾ってある結構いいレストランにいるみたい」

 

といったものも結構あります。

 

これはある意味当然といえば当然で、紅茶は花やフルーツとの香りの共通成分がたくさんあり、値段が上がればその量は増えるそう。

 

増え幅は一般的にミルクティー用とされているケニアやアッサムは低く、ダージリンやキームンなどのストレート向きや高値で取引されている紅茶ほど高いそうです。

 

高い紅茶全部がそうなのかは分かりませんが。

 

が、そんなことを考えていろいろ飲んでいたところ、上記の「高い紅茶からする香りをつけたおいしい紅茶」っぽいものを見つけました。

 

それが「kings イングリッシュローズ」という紅茶

 

実はこの「kings」は過去にも一度登場したことがありまして、そちらも値段不相応においしい紅茶でした。

 

 

tanabu.hatenablog.com

 

 

こちらはアイリッシュクリームですね。

 

対して今回のイングリッシュローズは、最近バラフレーバーに凝っていてるため名前に惹かれて買ってみましたが、こちらもアイリッシュクリーム同様に素晴らしい紅茶です。

 

安いんですがすごくいい紅茶のような味がするので、「おいしい紅茶は飲みたいけど、やっぱりおいしいのって結構お値段がするんでしょう?」という人にもおすすめです。

 

あとは、私のように「飲みたい茶はその日の気分によって変わるから、時間のかかる水出しじゃなくてサッと作れるのがいいなぁ」みたいな人にもいいかもしれません。

 

また、紅茶の説明でよく「バラの香りがします」とありますが、これを飲んでもらえれば「あ、そういうことだったのか」と分かっていただけるかと。

 

普段使いの紅茶はこれ一択でいいのでは?というくらいです。

 

ということで、今回はその紅茶の概要を。

 

一言で言うなら「とてもおいしくなった午後の紅茶 ストレートティー

イングリッシュローズに使われている茶葉はスリランカとあるため具体的にディンブラなのかキャンディなのか、とかは分からないんですが、全体のテイストとしては「午後の紅茶 ストレートティー」に近いです。

 

近いというか、このイングリッシュローズを参考にダウングレードしたものが午後の紅茶、と言えるくらいの味であります。

 

高い紅茶→イングリッシュローズ午後の紅茶みたいな。

 

ちなみに、糖分はなるべく摂らないに越したことはないので、香りを着けただけの無糖紅茶なのもありがたいですね。

 

いやー、しかし、私も高校生くらいの時は「あの味を自宅で楽しみたい!」とディンブラ(午後の紅茶に使われている茶葉)をたくさん買いましたが、全然同じ味にならず落胆したことをまるで昨日のことかのように覚えています。

 

また、「あ、カロリーが書いてあるってことはきっとグラニュー糖が入ってるんだな」と思ってやってみましたが、やはりどうやっても望んだような結果にはならず。

 

望んだものとは違ってもおいしければそんなに悪くはなかったんですが…。

 

どこがバラのような香りやねん。

 

まぁ、これを読んでくれている方は高校生よりは金銭的に余裕はあるかと思いますが、あの感覚は誰にも味わってほしくはないですからね…。

 

今は全くないですが、頑張って手伝いをして親から貰った小遣いを無駄遣いした苦しみは、当時は紅茶を見るだけで思い出していましたね。

 

今もどこかで同じ思いをしている人がいるかと思うと…。

 

それはいいんですが、高い紅茶はバラというかちょっと甘いような、もったりした香りがあります。

 

で、このイングリッシュローズはそのバラの香りを模したかのような香りでありまして、単体では分からないものの、バラの香りがすると言われているお高めの紅茶と比べると何となく近いような感じです。

 

つまり、「バラ→高い紅茶(バラっぽい)→イングリッシュローズ(バラっぽいものを真似た)」と推移した結果、元々のバラとイングリッシュローズは大分違うものになった、というようなイメージですかね。

 

実際に高い紅茶を真似る目的で作ったかは分かりませんが、タイトル通り「高い紅茶がバラみたいな香りがするなら、それつけたらおいしくなるんじゃない?」と思って開発されたかのような商品です。

 

「本物のバラのような香り」というよりは、そういった認識の方がよさそうですね。

 

「香りを活かした紅茶」を作るために必須なアイテムは

ということでしたが、この香りがよろしい…と言っても香り自体はあんまりなく、本当にノンフレーバードの紅茶のようにフッと香る程度なんですが、イングリッシュローズをおいしくいれる方法としては

 

 

がおすすめです。

 

軟水100%の熱湯や各種水出し紅茶でもやってみましたが、どうもエビアンを混ぜた際に現れる高級感と比べて物足りないため、あまりおすすめはしないですかねー。

 

まぁ、そんなに高い紅茶ではないので、一点輝く物があれば十分でしょう。

 

また、このエビアンを使ったやり方以外(普通に調べて出てくるいれ方)が悉く全滅というのは、アイリッシュクリームとおんなじ

 

きっとこれも買った人の多くは「うーん…」と思っているのでしょうか…。

 

なので、何だかおいしそうな見た目や「ローズ」というイメージに惹かれて買ったはいいものの「もう一味ほしいな」と思った方はぜひお試しください。

 

値段が2〜3倍でもちょうどいいくらいの紅茶にすることができます。

 

まさに「セイロン・スリランカ系の王たり得る紅茶」ですね。

 

ディンブラ=バラの香りがするって本当…?

先程もちょっと書きましたが、よく言われている「ディンブラはバラのような香りがする」というのは、このイングリッシュローズを飲むことによって何となく予想ができます。

 

なぜなら、バラのような香りがする紅茶に一番近い味の紅茶が、かなり薄めにいれたディンブラだからです。

 

香りではなく味のベースが、ですね。

 

筑前煮とチキンラーメンは味や香りは違えど醤油ベースであることが似ています、みたいな。

 

これも先程述べたように「バラ→高くてうまい紅茶→ディンブラ」と推移しても、お互いの特徴のいくらかしか持っていないので、バラとディンブラにほとんど共通点は見られません。

 

「緑茶→紅茶→ミルクティー」で例えれば、緑茶は紅茶とある程度共通点があり、ミルクティーもまた紅茶が原料なのである程度共通点はありますが、じゃあ緑茶とミルクティーの共通点は?と言われるとほとんど無いに等しいじゃないですか。

 

綾鷹紅茶花伝を比べてごらんなさいな。

 

片方はもうジュースみたいなものじゃないですか笑

 

原料がカメリア・シネンシスであることくらいですよね。

 

なので、「ディンブラをバラ」と言うのは、バラのような香り(というか風味)がある紅茶に強いて近いものを挙げるならディンブラ…かな?と言っているんだ、くらいの認識がよいかと思われます。

 

でないと、確実に裏切られます。

 

まとめ:本当は安いけど高価だと告げてもバレなさそうな紅茶・再び

 

  • kings イングリッシュローズは「かなり高級な午後の紅茶ストレートティー」「フレーバーを着けることによって高い紅茶の味を再現した安価な紅茶」といった感じ(あくまで味の系統ですが)
  •  高い紅茶はバラのような香りがし、ディンブラはそれらと似てなくもないような味がするが、もはやバラの面影はない

 

kings イングリッシュローズ

 

  • エビアン:軟水=3:7の熱湯で、150~200mlにつきティーバッグ1包(1リットルに5包だとまだ伸び代がある感じ。6包でもよさそう)、抽出時間は6~7分がおすすめで5分だと結構薄い
  • それ以外のいれ方はかなり薄いため非推奨

 

という感じでした。 

 

おいしい紅茶像は人それぞれかもしれませんが、(主に午後の紅茶等の紅茶飲料のせいで)紅茶に抱くイメージに近い紅茶が作れるかと思うので、ぜひお試しくださいませ。

 

これを頻繁に飲むようになると、自然と甘い紅茶飲料に対して「あれ?こんな味だったっけ?」と違和感を感じ、自然とやめることも出来るかと思います。

 

なので、「糖分が気になる!でも苦い紅茶を我慢して飲むのは嫌だ!」という方にも。

 

 

かつて紹介した「本当は安いけど…」はコチラからどうぞ↓

 

初代・本当は安いけど高価だと告げてもバレなさそうな紅茶(ダージリン)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フルーツサンド味のフレーバーティーって実際どの辺が「サンド」なのよ?「ルピシア フルーツサンド」

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今回登場するお茶
ルピシア フルーツサンド(メイン)
ルピシア クリームソーダ

 

 

前回の「クリームソーダもなかなかでしたが、どうやらルピシアには他にも「フルーツサンド」なる紅茶もあるそうです。

 

クリームソーダでも述べたように、緑茶は香りが強すぎるので全体の完成度を高めるならベースが紅茶の方がよさそうであります。

 

tanabu.hatenablog.com

 

しかし「フルーツサンド」とは…。

 

みなさんも、「どの辺がフルーツサンドなのか」「そもそもおいしいのか」が気になりますよね…?

 

もしこれがその辺のジュースや清涼飲料水と比にならない味であれば、ダイエットになったり余計なカロリーを抑えることになったりするかもしれません。

 

もしくは、既存の飲料と似たような味であれば、ほぼゼロカロリーで似たような飲み物を作れるなど得がありそうな予感が。

 

果たしてどうなるんでしょう…?

 

香りはよいので、定説通りに考えれば冷蔵庫の水出しがベストな気はしますが…

それでは見ていきますが、袋を開けた際の香りは全くフルーツサンド感はなく、清涼飲料水のような「すごく甘そうな香り」です。

 

www.lupicia.com

 

「近い香りを具体的に挙げろ」と言われるとなかなか厳しいものがありますが、ポットや袋からちょっと距離があっても甘い香りが漂ってくる程度には、香りはしっかりしています。

 

ドライクランベリーやピーチの糖漬けも入っていてとてもおいしそう。

 

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が、何事も検証して予想に反することが起きるものです。

 

フルーツサンドも一癖ある紅茶でした。

 

どういうことかといいますといつも通りにエビアンと軟水を1:1の割合にした水出し紅茶にしたんですが、その出来上がりは「ちょっと濃いめのペットボトルアップルティー」といった感じの味になりました。

 

イメージとしてはTEAS’TEAの Green&Red (伊藤園の自販機にあるやつ)みたいな感じですかね。

 

飲むと甘くて「ちょっと水で薄めたい…」となる点も同じく。

 

まぁ、しばらくTEAS’TEAは飲んでいないのでちょっと違うかもしれませんが、私のようにジュースをほぼ飲まない人間にとってこれはなかなか厳しいものがありました。

 

しかも「これならフルーツサンドじゃなくてアップルティー(紅茶要素が色くらいのタイプ。紅茶飲料と書いて清涼飲料水と読むやつ)じゃないか」と。

 

当然、エビアンと軟水のミックスに不適合なだけで実はおいしい紅茶かもしれないので

 

「軟水、エビアンそれぞれ100%の熱湯」

「軟水、エビアンそれぞれ100%の水出し」

エビアン:軟水=1:1の水出し」

エビアン:軟水=3:7の熱湯」

 

とやってみましたが、うーん…

 

「どの辺がフルーツサンドなんだろうか…」という感想は変わらず。

 

が、しかし。

 

しかしですよ。

 

ふとエビアン:軟水=3:7で水出しにしたらどうかな?他のいれ方はあんまりおいしくなかったし、最後だから別に失敗してもいいや」という気持ちがぽやーっと湧き上がってきたため、ダメ元でセットしてみました。

 

ちょうどエビアンが300ml程度(厳密には270mlくらいかな)残っていましたので。

 

半ば諦めが入っていたので冷蔵庫に入れることもなく、水出しコーヒーと同じ要領で常温で放置しました。

 

だいたい12時間くらい。

 

すると、なんと今までの甘すぎジュース感がまったく影を潜め、生クリームのような香りのおいしい紅茶になったではありませんか!

 

これは確かに生クリームやフルーツではなく、クリームサンドを食べている最中に言葉を発すると喉から上がってくる香りのようだな、と(私はそう感じた)。

 

この発見は偶然の産物ですが、驚かされました。

 

こんなことになるなんて…。

 

フルーツサンドをおいしくいれられる人=ズボラな人!?

なんと、フルーツサンドの味は隠されていたんですねぇ。

 

(多分、冷蔵庫よりは渋みが出ているせいで)常温の水出しは軟水、エビアン共に「ほんのり甘いけどあまり香りのしない紅茶」という感じでしたが、まさかこんな味になるとは

 

もちろんエビアン単体ではクリームのような香りはしませんでした。

 

これがどのくらいクリーム感があるかといいますと、ちょっと脂身多めの豚肉なんかと一緒に食べて口に油分があると、もうクリーム以外の何物にも感じられないほどであります。

 

1時間くらい茹でてから薄味に作った焼豚と一緒に食べていたんですが、本当にホイップされたクリームのような脂肪感がすごかったです。

 

これはマリアージュと言っていいでしょう。

 

ちなみに私のおすすめの焼き豚はこちら。

 

www.lecreuset.co.jp

 

 

いつもこのル・クルーゼのレシピで水、にんにく、ネギを倍に、紹興酒を赤ワインに置き換えて作っています。

 

色は濃いめだけど薄味の醤油ラーメンみたいな味が好きなもので…。

 

とはいえ、本当に脂肪が入っているわけではないので、紅茶単体でクリームの胸焼けしそうな感じのしつこさはないですが。

 

しかし、このフルーツサンドというフレーバーティーの真の恐ろしさは、「フルーツサンドだ!」と思える香りがするいれ方が、どこにも書かれていないことであります。

 

つまり、買った人の中で、

 

  • たまたまエビアンと水道水を混ぜて使ったか、それに相当する硬度やミネラルを含んだ水質の地域に住んでいる
  • 上記の条件の水を使って、たまたま常温の水出しで半日放置した

 

両方を満たした人だけがこのフルーツサンドの生クリーム感を味わえるのであります。

 

これが当てはまるのは、ズボラな人というか、「よく分からんけどテキトーに放っとこ」みたいな人だけではないでしょうか…。

 

恐ろしいですね…。

 

それゆえ、大抵の人にとっては「TEAS’TEAっぽい飲み物」か「ほんのり甘いお茶」という認識になってしまいましょう。

 

そっちの方がおいしいのかもしれませんが…。

 

しかし、せっかくの「フルーツサンド」なんで…。

 

ルピシアのフレーバーを考案した人が物凄い隠し要素を用意した(限定品らしいですし)のか、エビアンが想定以上の能力を発揮したのかは分かりませんが、「このフレーバーティーは名前の通り、確かにフルーツサンドの香りがする紅茶だったぞ!」と胸を張って言える味でした。

 

では、詳しいいれ方をみていきましょう。

 

フルーツサンドの性能、限界まで引き出す!

ということで、フルーツサンドのいれ方を見ていきますと

 

  • エビアン:軟水=3:7の常温の水出しで、水200mlにつき茶葉大さじ1杯、抽出時間は12時間程度

 

です。

 

 

 

 

 いつもは1:1かつ冷蔵庫ですが、フルーツサンドに限っては3:7の常温ですね。

 

ちなみに実験した日、私の住んでいる地域の気温は20℃程度でしたので、そのくらいのやや涼しめの日・風が冷たい日にやるのがいいかもしれません。

 

もちろん日光に当てたりはせずに。

 

また、これ以外のいれ方は大きく味が変わり、(私は甘すぎるのがダメなので)微妙だと感じました。

 

しかし、ポジティブに言えば

 

  • 清涼飲料水のアップルティー(水出し)にも、ちょうどよく砂糖が入ったようなそこそこ甘い紅茶(熱湯)にも、フルーツ+クリームつまりフルーツサンドのような紅茶(件の水出し)にもできる

 

と、気分やシチュエーションによって数通りに味を変えられる、とも言えなくはないですね。

 

それが好きかどうかは人によりますが…。

 

おそらく糖漬の糖分が液に出ている(抽出した後のドライフルーツはほぼ無味)のでゼロカロリーではないでしょうけれども、普通にジュースを買うよりは大分健康的かと。

 

50g700円くらいでそんなに高くはないですし、上記の特性を考慮すると似た系統の紅茶を3~4種買ったようなものなので、結構お得かもしれません。

 

ただし、普通のいれ方をすると想像以上に「砂糖やフルーツジュースを入れた紅茶」になってしまうので、ご注意を。

 

あとは通年売っているわけではないことにも注意ですね。

 

という感じでした。

 

まとめ

 

  • ルピシア フルーツサンドは普通のいれ方だとえらく微妙(これは人によるか)だが、エビアンを使うことによって名前通りの紅茶にできる

 

  • 熱湯、冷蔵庫の水出し、常温の水出しと味の系統が大きく変わるため、いろいろ試せてお得である

 

フルーツサンドのいれ方は

 

  • 「生クリーム!!」はエビアン:軟水=3:7の常温の水出しで、水200mlにつき茶葉大さじ1杯、抽出時間は涼しい部屋で12時間程度

 

  • 「(清涼飲料水寄りの)アップルティー」はエビアン:軟水=1:1の水出しで、水200mlにつき茶葉大さじ1杯、抽出時間は冷蔵庫で48時間

 

 でした。

 

ぜひともフルーツサンドを愛でてやってくださいな。

 

どうもでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

マスカテルフレーバーを名乗ってよいであろう唯一無二のダージリンティー「フォション インディアンダージリンFOP」

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今回登場する紅茶
フォション インディアンダージリンFOP/インペリアルダージリンFOP(メイン)
フォション モーニング

今回紹介するいれ方
・水出し紅茶
 

 

 

現代アートと同じくらい難しい飲み物「ダージリン

ダージリンはよく

「マスカテルフレーバー」

「芳醇な香りで、紅茶のシャンパンと呼ばれます」

などと説明されていますが、実際そこまで香りがする物は少ないように思います。

 

研究がてらいろいろ飲んでいますが、有名どころを試してもなかなか「これがマスカテルフレーバーか!」とか「(マスカテルとは違うのかもしれないけど)うまいからOK!」と思えるような紅茶はあまりなく…。

 

何というか、現代アートと同じかそれ以上に拡大解釈しなければとても「マスカット味」「芳醇」とは言えないような紅茶ばかりであります。

 

絵も「巨匠◯◯の作品!」とあるからすごいような気がする面があると思いますが、紅茶も「△△農園!50g12000円!」とあるからすごいような気がしてくる、というのはありそうですよね。

 

何の変哲もない普通の円を「宇宙」とか「生命」と解釈するのと同じかそれ以上に難しいと思います。

 

が、紅茶はアートではないので、今回はダージリンひいては紅茶のお手本となるような、入手難度の低さ(オークションや時期物でない)とおいしさを両立した素晴らしいダージリンを紹介したいと思います。

 

それがフォションのインディアン/インペリアルダージリンF.O.P」です。

 

どうもダージリンと聞くと「苦み」とか「雨が降った後の草むらみたいな香り」みたいな味をイメージして「飲みづらそうだなぁ…」と感じてしまいますが(私だけ?)、それらとは全く系統の違うダージリンです。

 

どれくらい違うかと言いますと、同じウリの仲間であってもメロンとゴーヤくらい、どうしようもない差があります

 

まぁ、ゴーヤの味をメロンやスイカ、マスカットの味だと思える方はご自由にどうぞ。

 

ちょうど紅茶もゴーヤと同じで苦いですし。

 

それはいいんですが、有名どころをいろいろ飲み比べた感想としては「多くの紅茶紹介サイトや特徴まとめなんかのダージリンは、みんなフォションのことを書いているのかな?」と思うくらいの味であります。

 

そう考えるとダージリンとしてはかなり異色?ということになりますが、何にせよ、おいしい紅茶探しに疲れた方なんかはぜひ参考にしてみてください

 

「紅茶は渋みを味わうもの」と捉えると急に難しくなる

紅茶好きには渋みが好きな人が結構多いそうなんですが、ダージリンの話をする前に紅茶の香気成分についてのちょっとおもしろいお話を。

 

紅茶や烏龍茶の品質を比較した研究なんかは調べてみるといくつかありまして、それによると紅茶、特にダージリンは基本的に値段が上がれば上がるほどリナロールやゲラニオール(マスカットや桃などいろいろなフルーツに含まれている芳香成分)の量がちゃんと増えているそうなんですよ。

 

ダージリンは倍程度まで増加、ケニアやアッサムは20%くらいの増加だったそう。

 

たまたま実験に使ったお茶がそうだっただけかもしれませんが、カテキンやタンニンの量はあまり増えていなくとも上記の成分には明らかな差があることが書かれていました。

 

ということは、普通に考えれば高い紅茶ほど桃とかマスカット、さらに広く考えれば花のような甘い香りが強くなっているはずですよね。

 

というか、倍にまで増えているなら安い紅茶と高い紅茶の味に差があって然るべきですよね。

 

つまり、大抵の紅茶やダージリンでセールスポイントとされている「苦み・渋み」というのは高い紅茶の本来意図するところではない、と言えるわけですね。

 

なぜなら、苦みだけなら安い紅茶の方が上だからです。

 

まぁ、紅茶の苦みを楽しめるのがツウ!みたいなのはちょっと違うんじゃないか、と。

 

どう味わうかは人それぞれなんですが、わざわざ3〜5倍のお金を払って同じ味の物を飲むのは私はもったいないと思います。

 

それは1缶200円しないくらいのトリスのハイボールを、バーでグラス1杯1500円で飲んでいるようなものですよ。

 

かなりもったいないですよね。

 

しかし、しっかりと値段分のおいしさと香りを見せてくれるのがフォションインディアン/インペリアルダージリンFOP」です。

 

ちなみにインディアンとインペリアルがあるんですが、目立って味の変化はないように感じられました。

 

量販モデルの缶に入っているこちらがインディアン

 

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贈答用の缶に入っているのがインペリアル

 

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ですね(反射して撮影がキツイ)。

 

しかし、そんな素敵なフォションダージリンですが、どんないれ方でも諸手を挙げておいしいと感じられるわけではありません。

 

高い紅茶の特権である芳香を引き出す

過去にダージリンの記事にてエビアンや硬水で作ってもあんまり味が変わらないから水道水でOK」と書きましたが、このフォションダージリンだけは例外です。

 

なぜなら、この紅茶はちょっとお高めの花屋のようないい香りがしますが、それはエビアンを使わないと露出しないのであります。

 

厳密に言えば缶を開けた時の香りが既に花の蜜のような感じなので、「普通とは違うな」と感じる人もいるかと思うんですが、いざ茶液にその香りを移すとなるとエビアンが必須、ということですね。

 

よって、おすすめのいれ方は

 

 

です。

 

とりあえず、これで「あっ、マスカテルなのかな」と思えるような香りが分かります。

 

個人的にはエビアンと軟水のミックスが好きですが、私の周りにはエビアン100%の方が好きだなぁという方もチラホラいたので、両方ともお試しください。

 

紅茶を買うと多くの人が

 

  • 普通に熱湯でいれる
  • 「でも、熱湯はちょっと違うかな?」と思って水道水の水出しにする

 

のどちらかだと思うんですが、値段分の味を感じられない可能性が高いため両者とも非推奨です。

 

まぁ、ただ熱湯でいれただけでも薄いながら他のダージリンよりいい香りはしますが…。

 

しかし、そこで「この花のような香りをもっと強くできないかなぁ」と思って水道水の水出しにしても、そのダージリンのピークはポットを開けた時やカップに茶を注いだ瞬間です。

 

つまり、飲む時には既に香りがないんですよ

 

これがどのくらい非情かといいますと、まるで「みなさんが香りのよいダージリンを飲もうとカップを持ち上げた瞬間、時間が止まり、何者かが中身を安物の紅茶に入れ替えてみなさんの手に戻した。もちろんそんなことは知る由もない」みたいな感じです。

 

もしくはドラえもんのトッカエ・バーで中身を変えたか…。

 

どちらにせよ、「何か変だぞ」と感じる人が多いはずであります。

 

ただ、もうそんな嫌な思いをすることはなくなるかと思いますので、ぜひお試しくださいませ。

 

まとめ:ダージリンはバラの花に結構近いらしい

 

  • ダージリンをはじめ、紅茶は値段が上がれば(=質が上がれば)芳香成分が多くなる。つまり、フルーツが高ければおいしかったり濃厚だったりするのと何ら同じ

 

インディアン・インペリアルダージリンFOPは

 

  • エビアン100%かエビアン:軟水=1:1の水出し紅茶で、180〜200mlにつき茶葉3gか大さじスプーンすりきり1杯、抽出時間は冷蔵庫で48時間

 

という感じでした。

 

ちょっと私は嗅いだことがないんですが、ウチの親によると、茶液の香りは「(香料として作られた方ではなく)土に植えてあるバラそのものに結構近い香り」だそうです。

 

まぁ、「はっきりとバラ!」というよりは「こういう香りのバラがあったよね」という感じらしいんですが。

 

とすれば、よく紅茶紹介の説明に「バラのような香り」と書いてあるのも、あながち間違いではないのかもしれませんね。

 

ただ、フォションダージリンレベルにならないとそれが分かる形では出てこないようです。

 

ということでした。

 

まぁ、「試してみてくれ!」としか言えないんですが、有名どころの初物とか新物を買うよりは確実に当たりを引けるので、ギャンブラーになりたくない方はぜひ。

 

 

 

 

 ちなみに、「いきなり3000円は…」と思う方はモーニングをどうぞ。

 

 フォションのモーニングの香りをより強め、渋みを除いたものがダージリンといった感じの味なので、お試しにはよろしいかと。

 

3000円の紅茶と張り合えるくらいの実力があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最も香りが強いお茶である「緑茶」にフレーバーをつけたら…どうなってしまうのか? 「ルピシア クリームソーダ」

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今回登場するお茶
ルピシア クリームソーダ(メイン)
ルピシア 津軽りんご
・ベッジュマン&バートン マルゼルブ

今回紹介するいれ方
・水出し

 

みなさんは、実は「香りが最も強いお茶は緑茶」というのをご存知でしたでしょうか。

 

「お茶」というと紅茶、烏龍茶などいろいろあります。

 

その中で「紅茶は香りで飲むもの」と言われますが、実は最も香りが強い・香りで飲んでいるものは「緑茶」だそうです。

 

まあ、緑茶は海外にも世界中にあるので、厳密に言えばその緑茶の中でも日本人が開発した「煎茶」が特に、ですね。

 

ちなみに、なぜ緑茶が一番香りが強いかといいますと、お茶は発酵させることによって香りが飛んだり変質したりするからだそうです。

 

つまり、香りの深さは紅茶や烏龍茶が上だが、香りそのものの強さは加工度が低い緑茶が一番だということですね。

 

例えば、生のキャベツと焼いたキャベツを比べると、後者の方が甘みがあったり焼いたことによる香ばしさはあったとしても、生の切り立てのキャベツのワサビみたいな香りの方が明らかに強いですよね。

 

放置しておくと飛んでしまいますけども。

 

あとはダイコンやニンジンも生だと強めの香りがしますよね。

 

全ての野菜や植物にこれが当てはまるかは分からないそうですが、お茶に関しては当てはまるそうです。

 

意外ですよね。

 

では…ということなんですが、今回のテーマは何かといいますと「緑茶は香りが強いのは分かった。しかし、そんな緑茶に着香したフレーバー緑茶って…一体どうなるんだ…?」というお話であります。

 

先日ルピシアのカタログにて「クリームソーダ」なるフレーバーティーを発見しました。

 

色との兼ね合いなのか緑茶ベースのフレーバーティーでありまして、紅茶ならまだメロンやベリー、バニラの香りと合わなくはないですが、緑茶か…。

 

と、どうも気になって気になって仕方がなかったので買ってみました。

 

ということで今回紹介するお茶はルピシア クリームソーダです。

 

緑茶のフレーバーティーは過去に3つか4つしか飲んだことがないですが、これからフレーバー緑茶を選ぶ際の参考になるかもしれませんので、記しておきます。

 

 

 

 

結論:色以外はクリームソーダでは、ない

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クリームソーダの概要としては

 

しゅわっと懐かしい
甘いバニラアイスとメロンソーダの、爽やかで弾ける風味をイメージした緑茶。アイスティーにおすすめ。

昔ながらの喫茶店をイメージし、喫茶店の定番メニュー「クリームソーダ」を、緑茶のフレーバードティーで表現しました。爽やかなメロンソーダに重なる甘いバニラアイスのような甘い香り、抹茶入りでまろやかなお茶の風味もお楽しみいただけます。炭酸で割って、アレンジティーにもおすすめです。

 

 

とのこと。

 

www.lupicia.com

 

なかなかおいしそうな説明ではあるんですが、これはあくまで「緑茶」ですからね。

 

どうなるのか…(まあ、もう上に書いてるんですが)。

 

ちなみに装飾というか付属品としては、「金平糖」と「あられ」が入っていて見た目はとってもキレイです。

 

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しかし、結論から申しますとクリームソーダではないです。

 

袋を開けてみますとメロンソーダ味の駄菓子のような香りの中に、緑茶のあのカテキン味を連想させるような香りがしっかりします。

 

決して嫌な香りではないんですけど、緑茶感が強いので結構違和感がありますね…。

 

で、何回も何回も嗅いで鼻が慣れてきて緑茶を感じ取れなくなると、そこで初めてバニラアイスのような香りがしてきます。

 

ほんのりですが…。

 

では、いれてみますと…。

 

(おそらく)緑茶とフレーバーは補完関係にないため、どちらかの個性を抑えよう!

結論から申しますと、

 

 

以上の全てのいれ方でも緑茶の味がぬけませんでした。

 

正直、緑茶の「緑色であること」以外は合わないですねぇ…。

 

茶の味を薄くするとクリームソーダの香りも薄くなり、クリームソーダの香りを濃くしようとエビアンを使ったり抽出時間を長くしたりすると緑茶の香りや味も同じくらい強くなるので、なかなかうまい具合になってくれないお茶でした。

 

紅茶は香りがそんなになくとも味は濃厚なので、フレーバー紅茶は

 

「香り強(フレーバー)×香り弱・味強(紅茶)」

 

と補完関係にあるような気もしますが、おそらくフレーバー緑茶は

 

「香り強(フレーバー)×香り強・味並(緑茶)」

 

といった具合に強い香り同士がケンカしてあんまり纏まらないんじゃないでしょうか…。

 

うーん。

 

一応試した中で見つけたよいいれ方としては、冷蔵庫で半日くらい水出ししたものを本家クリームソーダと同じくらいの透明度になるまで薄める…という感じですかね?

 

割合としてはクリームソーダ(緑茶):水=1:1〜1.5くらい

 

すると緑茶の味はあまりせず、後味にほんのりソーダっぽい味が来るのでかなり飲みやすくはなりました。

 

ただ、ルピシア津軽りんごなんかも一緒ですが、「おいしい飲み方」というよりは「難なく飲めるようになる」という感じですかね…。

(ちなみに津軽りんごはどういれてもダメでした)。

 

ここまでくると緑茶である必要が感じられないような気もしますが…。

 

まあ、ペットボトルとか自販機でクリームソーダ系飲料をよく買う方(がそもそもこれを買うかは分かりませんが)は、あまり期待をしない方がよさそうです。

 

他の紅茶やフレーバーティーのように「メロンソーダは好きなんだけど甘すぎるのは嫌だからソーダの香りがついたお茶を買おう!」みたいなのは微妙、という感じですね。

 

まあ、でもこれは仕方がないでしょうね。

 

ちなみに、緑茶フレーバーティーの中でもイケるものはあります。

 

それはオータムブレンドなどが秀逸なベッジュマン&バートンの緑茶フレーバーティー「マルゼルブ」という商品でしてエビアンと軟水を混ぜた水出しはかなりよい味になりました。

 

 

tanabu.hatenablog.com

 

 

あちらは甘すぎないりんごジュースのような感じで結構おいしいと(個人的には)思うのでいつものお茶に飽きてきたとか新しい体験がほしい方はマルゼルブをどうぞ。

 

津軽りんごを買う人がイメージする通りの味は、間違いなくマルぜルブの方です。

 

まとめ:緑茶のフレーバーティーは難しい…

 

 

  • どうやっても緑茶の味が出てきてしまうので、2煎目とかかなり薄めにして飲むのがいいかも

 

おすすめ…というか飲みやすくなるいれ方は

 

  • 軟水100%の水出しで、水300〜350mlにつき3gかすりきりスプーン1杯、抽出時間は冷蔵庫で半日から24時間

 

  • 冷たくして飲んだ方がやや違和感が減る

 

という感じでした。

 

総評しまして、緑茶のフレーバーティーは紅茶のそれよりもかなりハードルは高いのかなーという気がしました。

 

あんことかはちみつの香りをつけるならいいのかもしれませんが、フルーツの香りは緑茶にはあまり合わない気がしますねぇ。

 

フレーバー緑茶のお店は結構あるのでいろいろ飲んでみないと判断がつかないところはありますが…。

 

しかし、だからと言ってクリームソーダを買って後悔とかは特にナシ。

 

「迷路でゴールに向かって歩いていたら、いつの間にかスタート地点に誘導されていた!そんなばかな!」というのと同じくらい不思議な体験でした(笑)

 

まあ、これは私が(週に2回くらいは飲みますが)緑茶をそんなに好きでも嫌いでもない人間だからかもしれませんが、「茶の個性を活かしつつ香りも…」と言うならやっぱり紅茶ですかねー。

 

ちょっと私は緑茶に可能性は感じませんでした。

 

茶の味が好きならクリームソーダもおいしかったりするんでしょうか…?

 

紅茶は紅茶自体の味がそんなに好きでなくとも、全体の味としてはベリーっぽかったり桃っぽかったりするものもあるので飲みやすいですよね。

 

ということで、お茶選びの参考までにどうぞ。

 

それでは。

 

 

 

 

 

150円から始められる初心者向け紅茶 「ヘラディブ イングリッシュブレックファースト」

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今回登場する紅茶
・ヘラディブ イングリッシュブレックファースト

 

 

紅茶をある程度は吟味したいけど、どこから手をつけていいか分からない問題

みなさんは「紅茶を飲みたいんだけど、そんなに高い物とかいい物じゃなくていい(かと言って、何でもいいわけじゃない)」みたいに思うことってありませんか?

 

お菓子にはやっぱり紅茶が合いますし、知り合いが遊びに来る等で「普段は飲まないけど、たまには紅茶を飲んでみようかな」と思うことって、おそらく誰しも一度はあるかと思います。

 

また、来客など何らかの理由で紅茶をお出しすることもあるはずです。

 

買ったはいいものの、余ってもそんなに毎回甘いお菓子を食べるわけではないし(健康にもよくないですし)、「次の来客はいつになるか分からないから、そのためだけに買うのも…」と、消費できないことを想定して買うのをためらってしまいませんか?

 

100P250円の紅茶とか。

 

まあ、あれくらい安かったらまだしも、そこそこの値段がすると「微妙だったらどう使おう?」と気になりますよね。

 

他にも、どうせ紅茶を出すんなら「相手に興味を持ってもらえたらいいな」とか「ただ飲んで終わりではなく、少なくとも話のタネにできそうな物はお出ししたいな」と思って買い直す方もいるかもしれません。

 

しかし、その後は棚の奥が定位置になってしまって結構もったいなかったり…。

 

ありませんか?

 

まぁ、こうしていろいろなお悩みがあるかと思うんですが、それをほぼ全て解決してくれるであろう素晴らしい紅茶を紹介したいと思います。

 

それが「ヘラディブ イングリッシュブレックファーストであります。

 

簡単に言いますと

 

  • おいしい:普段使い用にできるくらいの味であるため、これだけあれば十分。たくさんストックしておけば急な来客にも対応可
  • 安い:25P入り150円、100P入り550円
  • 幅広い用途がある:ストレート、水出し、ミルクティーと全てのいれ方に適性があるため、これだけで用が済む

 

など。

 

つまり、普通に思いつく範囲で起こりそうな悩みに広く解決策を授けてくれそうな紅茶、といえるのであります。

 

だから入門・初心者によろしいわけですね。

 

なんというか、「入門」「初心者」と書くとこちらが変に上から目線になっているようで若干気になる表現ではありますが、そういう意図はなく、「あんまり詳しくない人にもおすすめ」程度の意味です。

 

「ある程度は吟味したいけど、どこから手をつけていいか分からない」という人にも。

 

ちなみに来客うんぬんの話は違いますが、実は上記の悩みは私が「コーヒー」「緑茶」を飲んでいる時に感じたことであります。

 

コーヒーのポリフェノールなどは肝臓や脳にいいそうなので結構な頻度で飲んでいるんですが、200g1500円の物と200g500円の物の違いがよく分からなかったり。

 

まあ、紅茶も似たような面はありますが…。

 

緑茶も紅茶よりかなり栄養が多いそうなんですが、どうもあの甘みが苦手なもので…。

 

そんな感じで「(何らかの理由で)紅茶が飲む必要があるが、下手なのは選びたくない」という方にもきっと応えてくれましょう。

 

これを飲むうちに他の紅茶に興味を持つ方もいると思うので、ぜひお付き合いくださいませ。

 

100%pure seylonを選ぶとあまり渋くないかも

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ヘラディブというのはあまり聞き慣れない会社かと思われますが

 

Heladivはスリランカに拠点を置く茶会社です。同社はHVA Lanka Exports Pvt。として1990年に操業を開始しました。オランダに本拠を置く農業開発会社、ハンスヴィーリングアムステルダムの関連会社。 1993年に同社は100%スリランカの所有権に戻りました。

 

とのこと。

 

まあ、紅茶系のメーカーは世界中にたくさんありますからね…。

 

で、今回紹介するイングリッシュブレックファーストという商品は単一の茶葉ではなく、アッサムやセイロン、ケニアなどいろいろブレンドされたものであります。

 

なんですが、このヘラディブは茶葉が「100%pure  seylon」とありまして、アッサムやケニアが入っていません。

 

これが渋みの少なさに貢献しているのだと思われますね。

 

アッサムやケニアを入れるとたしかに味が濃くなるんですが、これは茶の味が濃くなるわけではなく、渋みが強くなるので「(ミルクや砂糖に負けないような)存在感が増す」といいますか。

 

紅茶があまり好まれていない理由はここにある気がしますね。

 

多分ですけど、ミルクとか砂糖を入れて飲むことを想定して作られているフシがあるので…。

 

まあ、ミルクティーとか砂糖を入れて飲む人はいいと思うんですが、普通の紅茶を味わってみたい方は「セイロン多め」「アッサムやケニアが多い物は渋い」と覚えておいてもらえれば。

 

ちなみにこれは勝手な考察ですけど、この「イングリッシュブレックファースト(朝食)」というのが意外と大事でして、このブレンドを発明した方々もいろいろと思うところがあるのか、イングリッシュブレックファーストと名がつく紅茶はそんなに渋くないものが多いです。

 

イギリスは硬水だから日本より抽出時間が長い!なんて話もありますが、やっぱり5分程度ではそこまで渋くはならないですね。

 

で、イングリッシュブレックファーストが渋くない理由としては、海外で主食のパンは塩気の効いた素朴な物が多いからかな?と。

 

どういうことかといいますと、私もたまにドイツパン(いいお店があるんですよ)と一緒に紅茶を飲みますが、苦い紅茶は薄くしてもパンとはやっぱり合わないんですよ。

 

塩味、苦味、草のような香り…となると全部近い味というか、かなりしつこいというか

 

そもそも飲まないか、水の方が絶対にいい思うくらいであります。

 

みなさんも経験したことはあるかと思います。

 

「あ〜紅茶飲みたいな」と思うのって、大体甘い物を食べている時じゃないですか?

 

サラダとかカップラーメンを食べてて紅茶を飲みたくなる、ってなかなかないことですよね。

 

大体甘い物じゃないですか。

 

つまり、飯用と間食用では飲むべき紅茶の種類が違うのではないかと思うんですよ。

 

塩味や肉等には甘みを足し、甘いお菓子やおやつはほどよい渋みでセーブしてくれる、みたいに用途によって使い分けると。

 

そして、その渋みが求められていないタイミングで飲まれている(と思われる)紅茶がイングリッシュブレックファーストなんじゃない?ということですね。

 

甘い物だけでなく普通のごはんにも十分合うので「飲む機会が多い」というか「飲むのに適したタイミングが非常に多い」ということが言えましょう。

 

これが普段使いにかなりおすすめな理由ですね。

 

150円なのに1人(茶?)4役こなせてしまう万能さがよい

イングリッシュブレックファーストとはいいつつも100%セイロンだったらセイロンティーじゃね?」と言いたくなるヘラディブですが、148円という低価格なのにいろいろな用途に使うことができます。

 

それは

 

 

など。

 

もちろん特化運用したお茶に敵わない部分はありますけど、安さを加味すると優劣は付けにくい感じはします。

 

では、それぞれのいれ方を見ていきますと

 

  • 普通の熱湯の紅茶:袋の通り、沸騰させた水道水220mlにつきティーバッグ1包、抽出時間は5分

 

最もオーソドックスないれ方でありますが、このいれ方でおいしい紅茶がほとんどない、という点が紅茶を味わうのを難しくしているところ。

 

でも、ヘラディブはこれで十分においしいです。

 

強いて言えば、1リットルに4包だと薄いので、私みたいに計るのが面倒な人はお湯を入れすぎないように注意して!ってなもんですかね。

 

ちなみに、業務スーパーに売っている100P入りセイロンティースリランカのマークとか白字が付いている赤い箱とか)もなかなか侮れない紅茶がたまにありまして、ヘラディブはそれがいつでも安定して手に入るようなものですね。

 

一度無くなると見たことがないパッケージの100P入りが再入荷したりしていますが、5回に1回くらいは悪くないものがあったり…。

 

ただ、「セイロンティー」名義はおいしいんですが「ディンブラ」「ウバ」みたいに単一の茶葉だとあんまりおいしくないので、買うならセイロンがおすすめ。

 

「甘さや香り成分は共通しているけど渋み成分はまた違うから、ブレンドするとなぜか甘くなって渋くなくなる」とかなんですかね?

 

いや不思議。

 

  • 水出し紅茶:熱湯と同じ分量で220mlにつきティーバッグ1包、抽出時間は常温でまずは3時間程度

 

こちらは水出し紅茶でおいしい紅茶群(私が紹介している者たち)と比べるとやはり物足りないのは事実ですが、148円であることと紅茶としての味は結構出ることを踏まえれば十分かと。

 

これが活きてくるタイミングは

 

「そこそこの味がする紅茶を飲みたいが、水出し紅茶のように48時間も待てない」

「ぬるめの紅茶がよいが、熱湯でいれた紅茶をたくさんの氷で冷ますのは面倒くさい」

「でも、3時間くらいなら家事とか料理、プラモなんかを作れば待てるぞ」

 

みたいな状況ですね。

 

私は麦茶や緑茶を常備していないので、水以外が飲みたくなったらこれを作っています。

 

たまにこういうのを飲むとおいしい紅茶のありがたみも思い出せて、まさに一石二鳥であります。

 

  • ミルクティーは茶葉2倍紅茶:ミルク=2:1かふつうの濃さの紅茶:ミルク=10:1

 

ミルクティーについてはこちらをどうぞ。

 

ヘラディブはミルクティーにしてもおいしいです。

 

件の記事にも書いていますが、市販の特濃牛乳も甘いことには甘いんですがミルクティーにするとその甘さがはっきりと濃くなるので、やはりイングリッシュブレックファースト、もといセイロンに甘みがあるのは間違いないということなのでしょうね。

 

「リフレッシュ用」「おやつ用」の2種類がありますが、ヘラディブは両方に使えます。

 

 

私はアレンジティーはあまり作らないんですが、ヘラディブの特性、つまり「渋くない」「ほんのり甘みがある」「安い(ケチらなくてよい)」という点を考慮すれば、何かを足す際のベースにはかなり向いた紅茶なんじゃなかろうかと。

 

紅茶系の本には必ずと言っていいほどアレンジティーフルーツティーのレシピが載っていますが、何の茶葉を使えばいいか迷った方はぜひ。

 

また、いくら万能とはいえ、お菓子やクッキーの香りづけへの適性はないので注意。

 

ちなみに、私は細かく砕いた100g2000円のダージリンの葉っぱとゴマ、甘辛くした煮干しなんかでふりかけを作ったことがありますが、とても食えたものではありませんでした…。

 

最後はちょっと微妙でしたが、こんな感じですね。

 

ヘラディブはどんないれ方にも適性があるので、紅茶へのフラストレーションを感じた際、常に傍らにいてくれる好きパートナーとなってくれることでしょう。

 

「いれ方や何の茶葉を使えばいいか迷ったらとりあえずヘラディブ」みたいな感じですね。

 

そんな紅茶が安く手に入るのは本当にありがたいです。

 

ただ、難点があるとすれば売っている場所がかなり限られていることですかね。

 

「やまや」と一部の通販でしか手に入らないっぽいので、お買い求めの際はぜひ。

 

逆に言えば、どこに行けばいいかがはっきりしているので「あそこのスーパーにあるかな…」みたいに悩まなくていいわけですな。

 

www.yamaya.jp

 

まとめ

 

 

紅茶のいれ方としては

 

  • 普通の熱湯の紅茶:袋の通り、沸騰させた水道水220mlにつきティーバッグ1包。抽出時間は5分
  • 水出し紅茶:220mlにつきティーバッグ1包。抽出時間は常温でまずは3時間程度(冷蔵庫でなくてOK)
  • ミルクティー:「茶葉2倍の紅茶:ミルク=2:1」か「ふつうの濃さの紅茶:ミルク=10:1」
  • アレンジティーのベースにもおすすめ(お茶じゃないといけないんだけど、緑茶でもルイボスでもダメなんだ!とか)

 

という感じでした。

 

参考までにどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

何の香りかはっきり断定できないフレーバーティーは、熱湯でいれれば80%くらいはうまくいく!かも 「ルピシア ローズ・ダージリン」

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今回登場するお茶
ルピシア ローズダージリン

 

 

そもそも「バラの味」ってどんな味?

突然ですが、みなさんは「バラ(薔薇ですね)の香り・味」と言われて、それをりんごや桃、パイナップルのようにはっきりと思い浮かべることはできますでしょうか?

 

「バラのジャム」や「マドレーヌみたいなバラのお菓子」などは世に存在し、かつ食べたことがあるかと思いますが、バラの香りはしましたでしょうか。

 

ちょっと微妙ではないですか?

 

「イメージはできるけど、バラかと言われると…」ということがほとんどじゃないでしょうか?

 

まあ、でもお菓子とかケーキの場合バラかどうかはさておき、バニラっぽい味とか白あんみたいな味でおいしければよいでしょう。

 

バラをイメージしました、と書いてあったら「もしかして、このレシピを考案した人の中でのバラはこんなイメージなのかな」

「このレシピを学んだ地域ではバラがたくさん咲いてて、それが印象に残ったのかな」

とも、考えられなくはないですよね。

 

具体的に「バラはこうだ!」とは言えないかもしれませんが。

 

しかし…紅茶はどうでしょうか?

 

実は紅茶製品にもバラの香りのついたものはそこそこあるんですが、やはりふつうのお菓子やケーキのように「順当においしくはない」のが悩みどころ。

 

なぜならば、紅茶には苦み・渋みがあるからです。

 

つまり、おそらく多くの人が味わったことがない、もしくは多くの人が抱くイメージとは異なるバラの味になってしまう可能性が高い、といえます

 

バラと言われて苦みを思い浮かべる人は少ないでしょうし…。

 

まあ、ずっと商品としてあるわけですから、好きな人もたくさんおりましょう。

 

香りもいいですし。

 

しかし、人は予想外のことが起こるとつい拒絶したり、過剰に反応してしまったりするもの

 

「うわっ、変な味!」「なんだコイツ!」と思っても、ちょっと時間を空けて冷静になったらそんなに酷評するほどではなかった、ということは人間関係でも食品でもありますよね。

 

よって、今回はそのお話をしようかと思う次第であります。

 

そういえば余談ですが、バスでオヤジとかおばちゃんが声を荒げてしまうのも、予想外のことに驚いたり遅れることに不安を抱いたりしているからだそうですね…。

 

乗り換えしないと目的地に行けない時に最初のバスが遅刻したりすると、気が気じゃないですもんね。

 

まあ、それはいいんですが、お茶はあくまで嗜好品というか娯楽なので、(私は生産者じゃないですが…)それで気分が悪くなる人がいるかもしれないと思うと、なんだか寂しい気持ちになってしまいます。

 

なので「そういうものなんだ」と知った上で飲むならきっと問題はないと思うんですが、知らずに飲むといろいろ不都合が生じるかもしれないぞというお話を。

 

今回はルピシア ローズ・ダージリンです。

 

ダージリンはいれ方よりも茶葉が好みかどうかだ!というのはフレーバーティーになっても変わらない

ほとんどのダージリンどう頑張っても苦くなってしまうのは、もはや仕方がないことであります。

 

それはどれくらいかといいますと、「ごはんに砂糖をかけたら甘くなる」のと同じくらい仕方がないです。

 

なので、ダージリンはいれ方ではある程度しか味を操作することができず、茶葉が好みかどうかが非常に重要になってくるんですが、そんな中でルピシアにて「ローズ・ダージリンなる紅茶を見つけました。

 

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www.lupicia.com

 

バラの香りのついたフレーバーティーでして、苦みのあるダージリンにフレーバーとは…一体どうなるんだ?という感じがしますね。

 

ちなみに、紅茶はバラの香り成分と共通したものが何種類も含まれていて、特にダージリンに多いそうです。

 

しかし、そんなバラと共通点のある高いダージリンをイメージ…とかではなく、ふつうにいい香りが着いた紅茶であります(共通の香り成分があっても紅茶にバラっぽさはほぼないので注意)。

 

説明によると

 

優美なローズの芳香がダージリン風味に自然に溶けこんでいきます。ふんだんに散りばめられたローズの花びらが目にも美しい紅茶。

 

とのこと。

 

まあ、若干虫除けスプレーにも含まれていそうな香りでもありまして、好みが分かれそうな感じではありますが決して悪い香りではないかと。

 

蜜に酸味のある花みたいな。

 

しかし、香りがよいのはいいんですが、これはあくまで、苦いダージリン

 

価格も決して高くはない(普通かちょっと安いくらい)ことから察する通り、このローズ・ダージリンに使われている茶葉は結構苦く、どのいれ方でも一定以上の苦み・渋みが出てきてしまうのです。

 

セカンドフラッシュなのかもしれませんが、かなりファーストフラッシュ寄りの味でした。

 

そのため「これはちょっと難しいかな…」と思いつつもいろいろ試したところ、いれ方としては

 

 

が一番飲みやすくなりました。 

 

タイトル通りなんですが、「袋を開けた際に何の香りかはっきり断定できない・香りが好きでも嫌いでもない時は、熱湯でいれれば8割くらいはうまくいく(もちろんただの熱湯ではなくエビアンと軟水の混合)」というのを最近感じていまして、それを試してみました。

 

「紅茶のいれ方について、ひと言で言うなら?」に対する現時点での答えというか。

 

まあ、相変わらずいれた後の茶は何の香りかはよく分からないものの「こんな香りの花があったな」といった香りにはなりました。

 

ちょっと飲みやすく。

 

が。

 

が、ですよ。

 

その甘い香りのすぐ後に結構ぎりっとした渋みが来まして、大雨が降ったかと思えばすぐ晴れる雷雨の日のように、急に味が大きく変わるのであります。

 

ここが一番好みが分かれるところでありましょう。

 

お茶の渋みが好きな人ならばいいかもしれませんが、袋を開けた際の香りやローズ系が好きな人には厳しいものがあるかと…。

 

ちなみに、これは水出し紅茶にしても同じことでありまして、低温でもしっかり渋いところは「いかにもダージリンだな」という感じがしますね。

 

むしろ水出しでは香りがそこまでせず、渋みばかりが目立つためあまりおすすめできそうにありません。

 

まあ、このローズ・ダージリンは極端な例というかとりわけバラ系のフレーバーティーの中でも渋く、もしかしたら他の紅茶はそうでもないのかもしれませんがぜひ知っておいてもらいたいな、と。

 

初めて飲んだ人はきっと驚くでしょうから…。

 

まとめ

 

  • やっぱりダージリンはフレーバー、ノンフレーバード問わず、茶葉で味のほとんどが決まってしまう(いれ方でそんなに味が変わらない)

 

ローズ・ダージリンのいれ方は

 

  • エビアン:軟水=3:7の熱湯で、200〜250mlにつき茶葉3g。抽出時間は5分程度(おそらく、これが一番バランスがいいはず…)
  • 他のいれ方は非推奨

 

ですね。

 

私も「ローズ」というと結構甘そうなイメージというかポジティブなイメージがありますが、このローズ・ダージリンは名前に反して(?)ポップなフレーバーティー好きの人よりも、お茶の渋みが好きな人向けの紅茶と言えそうです。

 

私はあまり紅茶の渋みをおいしいとは思えない人間ですが、意外と紅茶の渋みが好きな方はいるみたいですね。

 

そういった方には好かれるのかもしれません。

 

ということで、「何の香りかはっきり断定できない・好きでも嫌いでもない」時は、エビアンと混ぜた熱湯でいれてみてください。

 

8割くらいの紅茶は「好きか嫌いかをジャッジできるライン」まで飲みやすくすることが可能です。

 

そこそこ人気だそうなので、ローズ・ダージリンおいしくいれられなくて困っている人を見かけたら「エビアンがいいよ!」とスマートに助け舟を出せる紅茶男子や紅茶女子になりたい方は、ぜひ。

 

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