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ストレートティーについて考えるブログ

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ジャンピングは本当に必要か?

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こんにちは、タナブです。

 

以前ジャンピングに関してのコメントがあったのですが、今回はそれに関する補足と説明をしたいと思います。

 

 

tanabu.hatenablog.com

 

 

で、なぜ上記のジャンピングの記事を書こうかと思ったかというと、

「ジャンピングは再現性が低い(不確定である)こと」

「大抵の茶葉は熱湯よりも水出しの方が美味しいこと」

の2つを感じていたからなんですね。

 

書いた時は曖昧だったのですが、この度考え直してみたらそう感じていたことを確信した、と言った方が合っているかもしれません。

 

今回の話を簡単に言えば、紅茶が美味しく入る温度はジャンピングの起こる温度じゃないよ、ということです。

 

では、見て行きましょう。

 

ジャンピングは再現性が低い

再現性が低いというと難しく聞こえるかもしれませんが、至ってシンプルなことで「お湯の温度が高すぎても低すぎてもダメ」なので、毎回見極めるのが大変なんですね。

 

紅茶協会の本によると

「1.空気をたっぷり含んだ汲みたての水道水であること」

「2.98℃の熱湯であること」

が条件だそうです。

 

まあ、地域によって軟水か硬水かの違いや、そもそも水道水が美味しくないという問題はあると思いますが、それはミネラルウォーターがあれば解決します。

 

ミネラルウォーターは、空気が入っていないから美味しい紅茶が作れないと言われているそうですが、振れば空気は入るので代用はOKだそうです。

 

まあ、水道水にそんなに空気入っとるんかな?とかは思いますけどね。

 

ミネラルウォーターでも全然美味しく入るので1は大して気にしなくてもOKです。

 

問題は2の温度のほうです。

 

「98℃でジャンピングが起こる」とは言っても正確に温度を測れるわけではないですし、その日の気温やポットの温め具合によっても違うじゃないですか。

 

笛吹きケトルが鳴る温度で淹れればいいのかもしれませんが、それが何度かは分からないのに加えて、注いだり外気に触れたりしている間にも多少温度は下がっている可能性があります。

 

それにポットの素材や大きさによっても同じにはいかないでしょう。

 

それで毎回確実にジャンピングが起こる状態にできるかと言うと、、、です。

 

自分が飲むだけならいいかもしれませんが、やはり誰かに紅茶の淹れ方を教えたり、慣れた自宅以外で淹れたりする際には、再現性がないと美味しい紅茶を入れられないじゃないですか。

 

水出し紅茶はすぐ出来ないですし。

 

まあ、それ以外にも沸騰直後の熱湯で淹れた紅茶は、渋くてあまりいい反応をされないという理由もありますけどね。

 

80℃とか70℃とか淹れ方はいくつもありますし、そちらの方が飲みやすいので沸騰直後の熱湯での紅茶はあまりオススメしないようにしています。

 

ちなみに、上記の沸騰直後よりぬるめの温度だと、渋みが出にくいせいか温度に多少誤差があっても問題なく入ることが多いです。

 

熱湯より水出しの方が美味しい

ここで言う美味しいの定義は
「その茶葉を選ぶ確固たる理由があること」
「茶葉の持ち味がよく分かること」
です。

 

で、感じ方は確かに人それぞれですが、確実に言えるのは「熱湯より水出しの方が基本的に美味しい」ということです。

 

理由は言うまでもないかもしれませんが、98℃とか100℃近い熱湯だとほぼ間違いなく渋みが出てくるのに加えて、熱く、甘みや花のような香りを感じるのは難しくなるからです。

 

物によっては「熱いから少し冷まして飲んだが、渋みしか感じない」ということも起こり得ます(香りがしなくなります)。


だからと言って、渋みを嫌って短時間で抽出すると「なんとなく紅茶の味はする」程度の薄い紅茶になってしまう物が多いです。

 

それをこの茶葉でないといけない理由があるとか、茶葉の持ち味を引き出せていると言えるのか、ということなんですね。

 

極端な話、渋い紅茶が飲みたければ高い紅茶を買う必要はないわけですし、安い紅茶に無くて良い紅茶にあるのが何かと言われれば「甘みや香り」なので、「熱湯で出した味が好き」「早く飲みたい」というのでなければ、熱湯を選ぶメリットがありません。

 

渋いけどしっかり甘みやフルーティーな香りもある、とかはほぼ無いと考えてもいいでしょう。

 

では、どうすればいいかと言うと、美味しい紅茶を飲むためには「なるべく渋みを出さずに茶葉の持ち味を抽出する」ことが必要なので、水出し紅茶がピッタリなわけです。

 

時間はかかりますがしっかり味は抽出されますし、むしろ水出しの方がちゃんとした淹れ方ではないかと思うほどです。

 

ちなみに、水出し紅茶は紅茶本来の香りではないと言っている人もいますが、缶を開けた時や袋を開封した香りそのままの味がするのは間違いなく水出し紅茶です。

 

「淹れる前はいい香りしたんだけどなぁ」とか「ブレンデッドティーなのに香りと味が一致しない」という人も僕の周りには結構いますし、現在進行形で感じている人もいるかもしれません。

 

そんな人には水出し紅茶がおすすめです。

 

ジャンピングとその温度が最も美味しいとは限らない

ジャンピングは美味しさに影響する要素かもしれないですし、できるに越したことはないのかもしれないですが、渋みが最も出やすい温度で抽出することになるので劇的に美味しくなるかと言われると微妙ですよね。

 

というか実際あまり美味しくないです。

 

いくらうまみや甘みが濃かろうが、渋みも同様かそれ以上に強ければその茶葉の持ち味を味わうことは難しくなります。

 

そもそも沸騰直後の熱湯で美味しい紅茶はそれほど多くないので、その中でジャンピングにこだわっても、、、という話です。

 

僕がよく紹介するテイラーズオブハロゲイトのダージリンも、

「笛吹きやかんが鳴る温度に水道水(外の気温は19℃でした)を200cc足して計900cc、ティーメジャー4杯で10分」

だとなかなか美味しいですが、沸騰直後のお湯だとうまみが弱い割に結構エグくなります。

 

また、長く置けば置くほど渋みもドンドン出てくるので「渋みが強くならないまま、もう少しこの香りが濃くならないかな」と思ったとしても、それは沸騰直後の熱湯では作れません。

 

60℃〜80℃で長めに時間を取るのがオススメです。

 

あと他の記事でも書いていますが、紅茶の渋みって「心地よい渋み」というよりは、ほとんどの場合「不快なエグみ」なんですよね。

 

出れば出るほど良くない要素ですし、渋みがうまみだとすれば、ミルクティーではなくストレートティーがもっとメジャーになってそうな感じはしますけどね。

 

と、以上を踏まえた結果、渋みを抑える温度にするならジャンピングを気にしなくていいので、ジャンピング(とそれ関連のアクション)は無駄な労力になってしまうということです。

 

ps

 

誤解を招くかもしれないので補足しておきますが、「沸騰直後の熱湯で2分とか3分の紅茶」は「美味しい紅茶」とか「持ち味を味わう紅茶」というよりは、食後のリフレッシュに飲む紅茶だと思うんですよ。

 

僕も本を読んでいる最中とか味の濃い物を食べた後に紅茶を飲むときもありますが、水出しではなく熱湯で入れたほんの少し渋めの薄い紅茶です。

 

薄いのが前提ですが、熱めで渋いとスッキリというかさっぱりする茶葉もありますよね。

 

なので、目的に応じて淹れ方を変えるといいと思います。

 

今回は「美味しい紅茶を飲む」ということに焦点を当てた結果、ジャンピングにこだわらなくてもいいよね、という話です。

 

あと、ジャンピングの記事で「60点が80点に」とは書いたんですが、全ての茶葉がそうなるわけではないのに加えて、そもそも熱湯だと60点すらない茶葉もあるので「淹れ方でこんなに味が変わる」程度に認識してもらえれば。

 

フレーバーティーなんかは熱湯をチョイスした時点でかなり点数的には低くなりますからね。

 

参考にしてみてください。