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ストレートティーについて考えるブログ

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フォション インディアンダージリンF.O.P

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こんにちは、tanabuです。

 

突然ですが、ダージリンってよく聞くと思いますが、「ダージリンと言ってもいい質の茶葉」って世界でも2%程度しかないそうです。

 

そう考えると、我々が飲むほとんどのダージリンは、ダージリンに求められる規格を満たしていない可能性が高いことになります。

 

本当かどうかはさておき、番茶と区別がつかないものとか、茶筒に移し替えたはいいものの何の茶葉だったかすぐ分からないものは多いのであながち間違ってはいないと僕は感じていますが、みなさんはどうなんでしょうか。

 

もしそういった事を感じたことがあるなら、是非とも本物の(と言ってもいいほど美味しい)ダージリンを一度は飲んでもらってその価値を如実に感じてほしいですね。

 

今回はそんな人のための記事になっています。

 

いつものように、ダージリンが合わなければ身も蓋もないですが。

 

なお、よくある「うまいかまずいかだけの感想・理解不可能な謎の表現」などではなく、ちゃんと「良い点悪い点」を9つの淹れ方から説明しているので、あなたが買ったことがない物であっても時間のムダにはならないと思いますし、選ぶときの参考にしてくださいね。

 

また、原則として
「ちゃんとこれを選ぶ理由がある」
「知らないと困る要素がある」
「本当におすすめできる」
を満たさないものは(当たり前ですが)紹介していません。

これでおいしく飲めなかったらごめんなさい!

 

今回はフォション インディアンダージリンF.O.Pについてです。

 

フォション インディアンダージリンF.O.P:概要

フォション インディアンダージリンF.O.P

3180円(税込)

フォションセレクトショップのものはインペリアルダージリンF.O.Pなので、体感で味はそれほど違わないですが、ブレンドが違う可能性があります。)

 

これが「最初に表現した人の言う通りのマスカテルフレーバー」なのかは分かりませんが、明らかにフルーツのような花のような香りがあります。

 

ブドウとも言えるかもしれません。

 

おそらく普通に手に入るダージリンの中でこの香りに出会うことはほぼないと思います。

 

もし「マスカテルフレーバー」が我々が買うことが出来ないような、ひと摑み1万円のダージリンでしか味わえないならここまでマスカテルの名が広まることもない気もしますよね。

 

非常にオススメできる紅茶なんですが、淹れ方は要注意です。

 

濃くする目的で熱湯で長く淹れると渋みのせいで前述のいい香りや甘みが掻き消され、かといって早めに茶葉を揚げると薄くておそらく3000円の価値の味を感じ取れないだろう、というのが理由です。

 

これらのことから「いくらおいしい紅茶とはいえ、どんな適当な淹れ方をしてもおいしくなるわけではない」とも言えますね。

 

フォション インディアンダージリンF.O.P:淹れ方

 

ティーバッグ

ティーバッグでもそれほど悪くはないのですが、量の割に高価ですしリーフがおいしいのであまりおすすめはしません。

 

味よりも、捨てるのがラクな方がいいとか、ポットを持っていない、とかならばナシではないです。

 

まあ、十分おいしいんですけどね(笑)

 

ルースリーフ

こっちがメインですね。

 

例の如く紅茶には9種類の淹れ方があります。

 

1.軟水で沸騰直後もしくは直前の熱湯
2.硬水で沸騰直後もしくは直前の熱湯
3.軟水200cc:熱湯600ccで倍の時間
4.軟水で冷蔵庫に24時間
5.硬水で冷蔵庫に24時間
6.軟水のお湯を沸騰させた後、10分置いてからポットを温めずに注ぐ
7.5で抽出したものに熱湯を注ぐ
8.5分程度沸騰させたお湯を使った1の方法
9.規定レシピより茶葉を少なく、時間を長く

 

茶葉は基本的に200ccにティーメジャー1杯がおすすめです。

 

が、正直な話、4と5(と7)以外はやる必要が全くありません。

 

なぜなら、このダージリンF.O.Pの香りとおいしさは渋みと著しく相性が悪いからです。

 

前述の理由に加えて、渋い紅茶が好きならもっと安いダージリンの方が合うと思います。

 

ソムリエ級の舌と嗅覚を持っているなら「渋みの中の甘さ」とかが分かるのかもしれませんが、はっきり言って熱湯で淹れたインディアンダージリンF.O.Pに3000円の価値はありません。

 

ワインやぶどうジュースも熱々にすることもないですし、やはりそれらも冷たい〜ぬるめだからおいしいわけなので、コレもあまり熱々で味わうべきではないと思います。

 

と言うとメーカーや紅茶業界の人に怒られるかもしれないですが、紅茶はやっぱりおいしく飲まれるべきですからね。

 

フォション インディアンダージリンF.O.P:淹れ方のまとめ

フォション インディアンダージリンF.O.Pのおいしさの優劣としては、「5>4>>>3>それ以外」です。

 

5.硬水で冷蔵庫に24時間(おすすめ)

 

抽出時間:24時間

800ccにティーメジャー5杯(ちびちび飲むよりも、800cc程度多めに作って、ワインみたいにゆっくり吟味するのがおすすめです)

 

別の記事でも書きましたが、インディアンダージリンF.O.Pはちょっと特殊なんですね。

 

軟水と硬水で全く味わいが変わり、軟水だとポットを開けた時と最初の1杯はめちゃめちゃいい香りがします。

 

 でも、それは最初の1杯だけで、すぐに香りが抜けたような「ただのダージリン」になってしまうんですよ。

 

もちろんおいしいにはおいしいんですが、この状態だと(味の系統こそ違えど)もっと安く買えるテイラーズオブハロゲイトのダージリンの方がいい味がしますし、おそらく途中で飽きてきます。

 

もっとおいしい飲み方があるので、水道水とか軟水で淹れるのは△ですね。

 

生ハムを茹でたらもったいないのと一緒です。

 

で、硬水で淹れるんですが、手頃な上にとてもおいしくしてくれるエビアンを使います。

 

硬水だと、軟水ほどの最初の香りはないですが、紅茶自体に香りが溶け込んでいるような甘い味になります。

 

もう最高で、最後の一滴までおいしく飲めます。

 

言葉でいくら言ったところで伝わるものではないので、「本当に試してみてくれ!」という感じです。

 

熱湯で淹れて「おかしいな」と思った人や気になっていた人は硬水で淹れることをおすすめします。

 

また、7の方法で出切らなかった味を抽出しておくと最後まで楽しめますね(結構薄くなりますが)。

 

良い点

ダージリンどころかだいたいの紅茶と比べてもかなりおいしい

香りを如実に味わえる

冷蔵庫に入れて待つだけで良い

砂糖がいらない(お茶の味と競合する)

悪い点

すぐに飲むことができない

(渋みが好きな人にとっては)甘い香りがする

 

4.軟水で冷蔵庫に24時間

 

抽出時間:24時間
800ccにティーメジャー5杯

 

こちらもアリと言えばアリなんですが、あまりおすすめはしません。

 

飲むとするなら、作ってからすぐに飲む感じにしないと香りを楽しむことができません。

 

もしエビアンが無かったとしたら、非推奨です。

 

最初にいい香りがするのでもしかしたら「最初だけ」すごく盛り上がるかもしれません。

 

良い点

微妙とはいえ、その辺の紅茶よりは断然おいしい

(あまりいないと思いますが)香りが苦手な人には合う

悪い点

硬水と同じ

硬水に勝っている点がない

 

3.軟水200cc:熱湯600ccで倍の時間

 

抽出時間:6分

200ccにつきティーメジャー1杯(3g)

 

やはり硬水がおいしいので、あまりやる必要がありません。

 

後味にほんのり(本当にほんのり)甘い香りがする紅茶にはなるので、冷たいのがどうしてもダメな人にはいいかもしれません。

 

良い点

温かくして飲める

飲みやすい 

悪い点

悪くはないが、もっと安くておいしく淹れられる茶葉がある

インディアンダージリンF.O.Pでやる必要があまりない

 

1,2,6,8,9(非推奨行為です)

 

1と2(と8)は渋みと香りが競合するのでおすすめできません。

 

もしかすると2分15秒とか85℃とか、どこかに黄金比はあるかもしれないですが、硬水の水出しがおいしい以上、わざわざそこまでやる必要があるのか、ということになります。

 

6も同様にインディアンダージリンF.O.Pにおいては渋みが足枷にしかならないのでおすすめはしません。

 

9はどうしてもポットがないならいいかもしれませんね。

 

以上です。

 

僕は始めて飲んだ時、「これは本当に紅茶なんだろうか?」と思いました。

 

まあ、それだとなんか仰々しい言い方ですが、言い換えれば「今までのダージリンや紅茶は何だったん?」という感じですかね。

 

もちろん「お茶」なのでぶどうジュースとかワインには「味」では及びませんが、「うまさ」はそれらに勝るものを確実に持っています。

 

たまに「ダージリンF.O.Pみたいな香りのジュースとか飲み物ってないのかな?」と感じることもあります。

 

もしかしたら、コレが世にもっと広まっていれば、「日本茶よりも紅茶のほうがおいしい」という認識さえ生まれたんじゃないかと思うほどです。

 

これよりおいしいものはあまりないので、「自分が紅茶が好きなのかどうか」を確かめることもできるかもしれませんね。

 

お値段が張るのに何回も買っているので、「自分はやっぱり紅茶好きなんやなー」と思ってしまいますね。

 

遊びに行くよりもダージリンF.O.P買った方がいいんじゃないか?と思うことも増えてきました(笑)

 

なかなか高額ではありますが、やはり値段に見合うだけの味を持っています。

 

なので、1000円くらいの紅茶を毎日飲むよりも、飲む回数は減りますがこれを買ってゆっくり味わう方が確実に有意義な時間になりますよ。