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ストレートティーについて考えるブログ

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紅茶の目利きになる必要はありません

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こんにちは、tanabuです。

 

僕がよく、おいしい紅茶かどうか分かるようになりましょうとか、おいしい紅茶の見分け方を書いていますが、実は目利きになる必要はないんですね。

 

紅茶を飲むにあたって茶葉の特徴を覚えたり、味の違いを覚えたりするのはそこまで重要ではありません。

 

量は勝手についてくるものですし、何より先入観で味を感じているならばそもそも…です。

 

知識で味は変わらない

知識を得るのは大事なんですが、行きすぎて「たくさん飲むことが目的」になってしまうと、一つ一つのお茶を味わわなくなってしまうんですよ。

 

味わわなくなった結果、味の判断ができなくなるということです。

 

数が増えるほど一つにかける時間が短くなっていくのは当然ですね。

 

学校なんかでも生徒数人と30人のクラス全員相手では、後者のほうは一人一人に構っていられないじゃないですか。

 

そんな中で、生徒一人一人の長所や考えを正確に把握できるはずもなく。

 

紅茶で言えば、少なくとも熱湯・ぬるめ・水出しなど淹れ方がたくさんあるので、それらを試さずに(把握せずに)果たしておいしい茶葉かどうか、分かるようになるの?ということなんですね。

 

「熱湯で飲んでイマイチ」というだけでは判断材料として弱いですが、「ぬるめや水出しなど3通り以上で淹れてイマイチ」ならば、強い材料になりますね。

 

で、そこで初めて「この茶葉はおいしくない」と言っていいんじゃないですかね?

 

「おいしくお茶を飲むためにいろいろなお茶を飲んでいるはずなのに、いろいろ試しすぎたせいで一つの茶葉がおいしいかどうかを吟味する暇がない」と、かなり遠回りになっていることが分かると思います。

 

もし目利きになりたいなら、たくさんの紅茶を飲むよりも一つの茶葉の味を徹底的に洗い出すほうが近道だと思いますよ。

 

目利きとは結局、味の違いが分からなければならないわけですから。

 

それに、店員なら知識が必要だと思うかもしれませんが、「ここのヌワラエリアはコクと渋みがしっかりあり、それでいて甘みも…」と言われてもピンと来なくないですか?

 

どの紅茶にも、そういう表現ができそうな渋みとか甘みはありますからね。

 

まだ「このヌワラエリア、緑茶みたいな味なんですよ。おいしいんですけど一般的な紅茶っぽくはないんですよね。ペットボトルのお茶だと綾鷹に近いですかね〜。」とか言ってくれたほうが参考にはなりますよね。

 

もう「シャープな渋み」「キレのある香り」「はっきりとしたコク」とかはやめましょう。

 

タバコとビスク

こちらの記事でも書いていますが、紅茶をおいしく飲むために重要なのは「自分に正直になること・正直に味を感じること」です。

 

 

tanabu.hatenablog.com

 

 

結局自分がおいしいと感じるかどうかが大事なわけです。

 

もちろんおいしいというのは、「コスパやファッション性」ではなく、茶葉の質・味ですよ。

 

実際、紅茶って情報がかなり曖昧なところがあるんですね。

 

例えば、グレードや産地なんかを調べると、「F.O.PだろうがF.T.G.F.O.Pだろうが葉の大きさが違うだけなので質に違いはない」というところもあれば、「F.T.G.F.O.Pは最高品質でシルバーティップスが…」という店もあります。

 

まあ、葉が小さいほうが旨みは濃そうだなとかは思いますが、実際は分かりませんし、それが分かったところで「先入観で紅茶を飲む」ことになっては意味がありません。

 

だから、F.T.G.F.O.PだろうがPだろうが関係ないんですよ。

 

僕は基本的に飲んで感じたことしか喋っていませんが、「この○○農園の紅茶は、今までで最高の出来らしい。100年の伝統ある茶園だからな。さすがだなぁ〜。」なんて言ってたら、おそらく今情報発信をしていないと思います。

 

事前情報とバリバリ食い違ってるので。

 

それに「何度も何度も飲まないとおいしさが分からない(もしくはツウにしか分からない)もの」と「口に含んだ瞬間にうまいと分かるもの」 で、どっちが本当においしいのか?と言われれば、明らかに後者でしょう。

 

前者はビールとかタバコで、後者はカルビとかエビのビスクとかでしょうか。

 

ビール、タバコはやらないので分からないですが、おいしいとは言いつつも「喉越しがたまらない」とか「吸わないとスッキリしない」とかみんな味以外のことばかり話すじゃないですか。

 

それさえも味だと言われればどうしようもないですが。

 

これらはスッキリすればいいので、その効果さえ手に入れば何でもいいわけです。

 

「苦みや強烈な香りに耐えて慣れる」というのはもはや苦行でしかないですし。

 

数稽古で味に慣れて違いが分かる目利きになるよりも、「口に含んだ瞬間にうまいと分かるもの」を探すか、それを紹介してくれる人を見つけるのが近道だと思います。

 

目利きにしか分からない味

結局、目的がブレなければいいんですが、たくさん飲むことや詳しくなることが先に来てしまうと、手段が目的になってしまいがちです。

 

それは上記で述べた通り紅茶をおいしく飲むことには関係なく、かなり遠回りになります。

 

そもそも正直に感じていれば、一つ一つ味が違うことなんて当たり前なので、飲んでいれば勝手に分かるようになりますよ。

 

分からなくなるのは「ディンブラはバラのような香りがする」とか余計な情報に邪魔されるからです。

 

そう考えたら目利きになる必要なんてないですし、「目利きにしか分からない味」は本当のおいしさではないわけです。

 

知識がたくさんあることを誇りにしたり、数種類のブラインドティスティングを正確にこなすことでセルフイメージを上げたりしたいならば良いとは思いますが、あなたの目的地はそこにはないですよ。

 

おいしい紅茶は「正直な自分」だけが知っているんですから。