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ストレートティーについて考えるブログ

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食べ物を粗末にすることと起業の密接な関係

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こんにちは、tanabuです。

 

ビジネスタグは本業の起業についての記事ですので、紅茶の情報はほぼ書いていません。

 

一応お知らせを。

 

ところで、「食べ物を粗末にする」というと「おにぎりでキャッチボールをすること」とか「テレビ番組のために浪費すること」などが言われてますね。

 

そこまででなくても実は、普段の我々も当たり前に食べ物を粗末にしたり、捨てたりしているって知ってました?

 

それは、当たり前に毎日起きている問題だからこそ厄介なんですね。

 

自分に甘い人や、臭いものに蓋をしてしまう人は、とくに食べ物を粗末にしやすいです。

 

何故我々は食べ物を捨てるのか?

食べ物を捨てるときって「冷蔵庫に入らないから捨ててもいっか」という人は論外ですが、「野菜を腐らせてしまった」とか「パスタにカビが生えた」というのがほとんどだと思います。

 

つまり、捨てることに罪悪感を感じないからなんですね。

 

「腐敗やカビによって、捨てることに罪悪感がなくなるまで放置してしまう」とも言えます。

 

それに「作りすぎた物を冷蔵庫に入れて、次に食べる日を決めて、その通りに食べたこと」って少なくないですか?

 

冷凍庫にいつ買ったかわからない食品が入っるとか、買ってきたものの忘れていて少し古くなってしまったとか。

 

いつ買ったか分からない食べ物って、だいたい捨てられますよね。

 

1日の食費を300円程度に抑えなければならない人であれば、何としてでも食べるかもしれません。

 

しかし

「食べなきゃいけないのは分かるけど古いし」

「だって、ここちょっと色が違うから気持ち悪い」

「期限切れのものは、お店だって捨ててる」

というように、罪悪感がないから簡単に捨ててしまうんです。

 

いじめとかもそうじゃないですか。

 

相手が心の底から苦しんでいるのにやめないのは、罪悪感がないからです。

 

いじめられたことがない人に、被害者の気持ちを考えろと言っても、感覚が分からないですよね。

 

人間は体験したことがないとイメージできないので、粗末にするなとは言いつつも、捨てることに罪悪感を感じたことがなければ想像することもできないわけです。

 

また、生活とは切っても切れない問題なので、罪悪感を感じていてもそれは食品や相手にではなく、世間体や自分のプライドへの罪悪感であることが多いです。

 

「そんな奴だと思われたくない」とか「仕方なかったんだよ」というヤツですね。

 

例えば、ドイツやアメリカなど海外の食料廃棄の多い地域で、「あなたは食品を捨てていますか?」というアンケートに正直に答えた人はほとんどいなかったそうです。

 

みんな一度は「自分は捨てていない」と否定してはいたものの、匿名にしたら「正直に話すのは後ろめたかった」と答えた人が多かったそうです。

 

世界共通で、やはり人間は自分は悪くないと思いたい生き物なんです。

 

解決にはならない

実は私が最初にビジネスを考えたのは、この食料廃棄についてでした。

 

青森は果樹園が多くりんごが有名ですが、すもも、うめ、さくらんぼ、カシスも特産品です。

 

まあ、収穫は人手が足りなかったり、傷がつきやすかったりするので、どうしても捨てる物がでてきてしまうのは仕方ありません。

 

ところで、日本全体で果実が売れていない理由をご存知ですか?

 

食べる習慣がないとか、所得が低いというのもあるとは思いますが、「手が汚れる」とか「皮を剥くのが面倒くさい」と聞いたことがあります。

 

これは「困りごと」で、ビジネスチャンスになりそうですね。

 

そこで、

「捨てられる果物を何とか加工して付加価値をつければいいのでは?」

「そもそも手の汚れないカットフルーツを低価格で販売すればいいのでは?」

「加工した果実を使ったおいしい紅茶飲料なら、若い人も買いやすいのでは?」

と考えていました。 

 

これで起業してうまくいけば食料廃棄も減らせるぞ、と。

 

でも実はこれって何の解決にもなっていなかったんですね。

 

なぜなら、買った人が罪悪感を感じなければ、そもそも捨てるという行為は減らないからです。

 

その罪悪感も誰かに強要されるものではなく、自分自身で「痛み」として感じたものでなければ意味がありません。

 

このビジネスプランには共感はされましたし、これが実現すれば素晴らしいという意見もいただきました。

 

でも、食品を当たり前に捨てる人たちにいくらジャムやカットフルーツを売ったところで

「食べなきゃいけないのは分かるけど古いし」
「だって、ここちょっと色が違うから気持ち悪い」
「期限切れのものは、お店だって捨ててるし」

となるのがオチです。

 

ちなみに、所得の多い層ほどお金が無くて困った経験が相対的に少ないので、罪悪感を感じにくいそうです。

 

「そう思います!」「やってみたいです!」と言っても行動する人はほとんどいませんし。

 

実際、魚の骨やオレンジの皮など食べられないものは仕方ないとして、食品のゴミの約半分は家庭ゴミで、まだ食べられるものも多いと言われています。

 

なるほど、と少しでも思ったら自分の周りを見渡してみることをおすすめします。

 

困りごとに怒りを込めてはいけない

起業などのビジネスは、もちろん人の困りごとを解決したり、不便なものを便利にしたりすることでお金になります。

 

これはおそらく食品でも同じです。

 

ただ、「皮を剥く」「手が汚れる」「盛り付けなければならない」ことを要求してくる物と対面すると、我々は「自分の邪魔をするもの」として負の感情を持たざるを得ません。

 

そのため罪悪感どころか、食品に対して怒りを向け、それを捨てることを選びます。

 

そして、その「自分の邪魔をするもの=困りごと」を取り除くのは、「食料廃棄を減らすために罪悪感を感じてもらうこと」と真逆の行為なんですね。

 

そうなると、あまり便利になり過ぎるのも考えものじゃないですか?

 

ある程度不便だから「どうやって時間を作るか」とか、「こんなに手間がかかっているんだな」とかを考えるわけじゃないですか。

 

「当事者意識を持つ」と言えばありきたりですが、食料廃棄を減らすにはそれしかないと私は思っています。

 

便利さを追求する前に、やるべきことがあるはずです。

 

あなたの困りごとは、買いすぎた食べ物をどう捨てるかを考えることでしょうか?

 

料理をするときに手が汚れることでしょうか?

 

エライ人やどこかの若造が有効な食品活用法を考え出してくれないことでしょうか?

 

「買った物は1gも捨てずに全て食べる、食べ切れなさそうな物は買わない」、たったそれだけで、確実に世の中とあなたのお金の使い方は良くなりますよ。