old reliable tea

ストレートティーについて考えるブログ

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あなたがフレーバーティーを美味しく飲めない理由

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こんにちは、tanabuです。

 

アールグレイやアップルティーをはじめとしたフレーバーティーは、今となっては知らない人はほぼいません。

 

そこで「自分は美味しく紅茶を飲めているぞ」という人には、今回の記事は必要ないと思います。

 

あなたは、美味しくアールグレイやアップルティーを飲めていますか?

 

飲めていないとしたら、それは一体何故か、考えたことがありますか?

 

香りは好きだけど紅茶の味は好きじゃない、という人以外には、美味しくないと感じた経験はあるはずです。

 

その理由を詳しく見てみましょう。

 

フレーバーティーとは

フレーバーティーというのは3種類あります。

 

厳密に言うと無理矢理訳した日本語だそうなので、意味は違うそうですが、区別のためフレーバーティーとします。

 

フレーバーティー

まず1つ目は、フレーバーティー(まんま)です。

 

価格帯で判断するなら、ティーバッグ25P入りで、700円以下はだいたいコレです。

 

一言で言えば、茶葉に香料を噴霧したものですね。

 

安価なことから分かるように、基本的に1キロでも数十円にしかならないような茶葉を使っている、とのことです。

 

私の考えとしては、フレーバーティーは香りを楽しむためのもので、紅茶の味を楽しむものではありません。

 

 ただ、香りは非常に立っているので、お菓子に混ぜたりお香にしたりすると、後述の2種よりも有用な使い方になります。

 

ブレンデッドティー

ブレンデッドティーとはその名の通り、花びらや果皮、果肉がブレンドしてあります。

 

だからと言って、必ずしも香料が使われていないわけではありません。

 

価格としては、100g1000円〜1800円あたりでしょうか。

 

マリアージュフレールは2500円ほどですが、他のブレンデッドティーはだいたい2000円以内だと思います。

マリアージュフレールは、何に分類されるか定かではありませんが)

 

この辺りだと、普通に美味しいものもたくさんあります。

 

香りだけでなく、花びらや果皮のおかげで、砂糖を入れなくても甘みを感じます。

 

価格の面から、おそらく最も買いやすく、利用頻度の高い紅茶はこの「ブレンデッドティー」でしょう。

 

センテッドティー

3つ目のセンテッドティーが最も高価なものになります。

 

花や果物など、何らかのものでじっくり香りを移したものを言います。

 

これも、花びらや果皮、果肉が入っていることもあります。

 

香料が使われているものは、香りは上記のものよりも断然良いです(ただし、ウラを返せばキツいとも言えます)。

 

香料が使われていない(おそらくゼロではない)ものは、例えば「柑橘の剥いた皮そのもののような香り」だったり、「香りだけで柑橘の酸味まで想像できるような香り」だったりします。

 

価格としては、2000円〜です。

(それ以下もあります。)

 

作り方から分かる通り、非常に時間がかかるため、価格の上限は無いかもしれません。

(手元にある最高値は100g3900円)

 

贈答用か、紅茶好きでなければなかなか手が出ない価格ですね。

 

自然の香りと香料

いろいろ説明しましたが、ここで1つ問題が出てきます。

 

それは、価格は

「センテッド>ブレンデッド>フレーバー

ですが、美味しさはこの構図には当てはまらない、ということなんですね。

 

どういうことかと言うと「ブレンデッドはパッと香りを嗅いでベルガモットやベリーだと分かる」が、「センテッドは自然に近い香りであるが故、ブレンデッドの香りには勝てない」というわけです。

 

果物そのものよりも、香料の方が香りは強いですからね。

 

例えば、バナナジュースを作ったことがある人は分かるかもしれません。

 

バナナをただミキサーにかけただけのものって、あんまり美味しくないじゃないですか。

 

あれがバナナ本来の香りであるにも関わらず。

 

やはり、売っているバナナオレのように牛乳や砂糖を入れるか、我々がバナナだと分かる香りがしたほうが美味しいですよね。

 

(香料があまり使われていないであろう)センテッドティーにも同じことが言えます。

 

紅茶をほぼ飲まない友人は、センテッドティーのアールグレイを胡椒みたいな香りがすると言っていました。

(悪く言うつもりは全くありません)

 

もはや、ベルガモットだと分かっている自分からしたらそういう発想は無かったのですが、先入観なく香りを嗅いだ人は柑橘系だと分からない可能性もある、ということなんですね。

 

で、言われてみれば、確かにそんな気もしてくる香りではあります。

 

よって「3000円もしたし、どんないい香りなんだろう?楽しみ!」という期待が打ち砕かれるのも無理ありません。

 

個人的解釈ですが、センテッドティーは「紅茶が好きで、なおかつ作られた香りや、キツい香料が苦手な人向け」です。

 

ましてやTEAS' TEAやBlendyの香りに慣れていると、相当に相容れないものとなります。

 

美味しくフレーバーティーが飲めない理由

まとめてみますと、

「香りだけが目的ならフレーバー

「多くの人が美味しいと感じるであろう紅茶が良いならブレンデッド」

「自然な味でなおかつ優しい香りがほしいならばセンテッド」 

です。

 

補足すると

フレーバーティーは香りだけなので、そもそも美味しくありません。

 

ブレンデッドティーは香りは良いですが、沸騰直後の熱湯で淹れると香りが死ぬので、美味しくなりません。

 

センテッドティーはそもそも、ブレンデッドの上位互換ではないので、幻想を抱いていると美味しく飲めません。

 

ということになります。

 

難しいですか?

 

ミルクティーにすれば、まあ多少美味しくなくても何とか飲むことはできますね。

 

でも、これらを全て穏便に解決する方法があります。

 

それは水出し紅茶です。

 

あとは待つだけ

フレーバーティーはまあ、お菓子にでも使ってください。

 

茶葉が細かいので味に影響もしません。

 

スコーンやパウンドケーキには最高ですよ。

 

大事なのはブレンデッドティーとセンテッドティーです。

 

他の記事でも書きましたが、渋みの元のタンニンは高温の方が抽出されやすいです。

(厳密には別のものかもしれませんが、高温だと渋くなるのは間違いありません。)

 

なので、渋くなりにくい低温の水出しが良いわけですね。

 

ブレンデッドティーを水出しにする理由

やはり、フルーツの素晴らしい香りと渋みは競合します。

 

苦いオレンジジュースとか、エグ味のあるぶどうジュースって嫌じゃないですか。

 

80度ほどで抽出すると香りがよく立つ、という話もありますが、80度のお湯を用意するのに手間がかかります。

 

それに確かに香りはよく立つかもしれないですが、渋みもそれほど濃くないにせよ出ます。

 

かといって薄く出したら、香りはフレーバーティーで事足りるので、ブレンデッドを選ぶ理由が無くなるわけです。

 

ですので、デメリットが一番少ない方法として水出しが良いですね。

 

水出しでもちゃんとフルーツの香りは抽出されます。

 

唯一問題があるとしたら、24時間待たないと飲めないことでしょうか。

 

センテッドティーを水出しにする理由

センテッドは先程、「紅茶が好きで、なおかつ作られた香りや、キツい香料が苦手な人向け」と言いました。

 

加えて、香料をふんだんに使ったものよりも香りは弱いわけです。

 

言うなれば、香りの質がセンテッドの価値です。

 

そして、センテッドは茶葉自体もとても良いもの(のはず)です。

 

優しい香りや自然な香りを楽しみ、かつ茶葉の旨味を引き出すなら、やはり水出しですね。

 

これも24時間待つだけで飲めるので、特別な作業は必要ありません。

 

ただこちらは選択肢がそれくらいしかないので水出し、ということになりますか。

 

もちろん、「紅茶っぽい味がして、ほどほどに香りがする」ものでも良ければそれで良いとは思います。

 

しかし、いくらいい茶葉でも、やはり熱湯ならば渋くはなりますし、香りも香料ほど強くないので消えやすいです。

 

そもそもいい茶葉で紅茶が飲みたいなら、着香紅茶である必要はありませんね。

 

また、高かったのに「香りも薄いし紅茶自体もそこそこの味」となるくらいならブレンデッドでもフレーバーでもいいわけです。

 

ただ他にはないメリットとして、香りの質は高いです。

 

熱湯では、この香りの質は味わえないですね。

 

香料では、柑橘そのもののような香りは、難しいんじゃないでしょうか。

 

香料が使われているセンテッドティーでも同じです。

 

バニラとリンゴを合わせたような甘〜い香りがするのに苦い紅茶、飲みたいと思いますか?(笑)

 

両者の特徴が分かった今、あなたがやるのは「待つこと」だけですよ。

 

自分に合った紅茶を

結論から言うと「美味しく飲めないのは、特徴と飲み方があまり浸透していないせい」かもしれません。

 

まあ3000円で1缶買って、結局最後まで美味しく飲めなかった時に「美味しく飲めるまで買い続ける!」という猛者はかなり少ないと思いますね。

 

「紅茶は値段」ということは確かにあります。

 

それに「フレーバーティーは邪道だ」というのも分かります。

 

ただ、だからと言ってシャットアウトするのはもったいないと思いますね。

 

やはり向き不向きはありますが、それぞれの特徴をよく理解してから買うことで、自分に合った紅茶を見つけられるはずです。

 

「高い紅茶の味が分からなかったから、賤しい舌なんだ」とか「高いものは、きっととんでもなく美味しいんだろうな…」というのは、間違っている場合があるということですね。

 

さて、「あなたがフレーバーティーを美味しく飲めない理由」 はどれでしたか?