old reliable tea

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ストレートティーについて考えるブログ

20180421162403

みんなの好きなフルーツが使われた紅茶はおいしいのか? 「ル・コルドンブルー 4種の赤い果実ティー」

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私の知り合いでもそうなんですが「いい香りの紅茶が飲みたいけど、実はアールグレイくらいしか思いつかない」という方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?

 

やはりお店でも「アールグレイベルガモット系のブレンドが人気ですよー」というお話をされますが、なぜアールグレイが人気なんでしょうか。

 

これは私の考察になってしまうんですが、日本の果物消費量ランキングを見てみるといいかもしれません。

 

データにもよるんですがランクインしているのは「みかん」「りんご」「バナナ」ちょっと順位が下がりますが「その他の柑橘」で、確かにフレーバーティーに使われている香りと合致するものがありますね。

 

剥いたみかんの皮はアールグレイっぽい香りがしますし。

 

それもあって、普段から食べている、紅茶になっても味が想像しやすそうなアップルティーアールグレイがやはり売れているのかな?と(よく分からないから聞いたことあるやつがいいかな、というのもあるかもしれませんが)。

 

というわけで今回紹介したいのがル・コルドンブルー 4種の赤い果実ティーになります。

 

なぜこれなのか?と言いますとフサスグリラズベリーの他に「ストロベリー」と「チェリー」が使われているからです。

 

いちご(野菜に分類されることが多いみたいですが)は消費量が上位入りしていて、さくらんぼはギリギリではありますがランクインしているため、どちらも人気のある果物です。

 

つまり何が言いたいかというと、今回紹介する紅茶は、形が違うだけで実は皆さんの親しんでいる・好きな果物がたくさん含まれているんですよ。

 

髪型や服装が変わっただけで、実は皆さんの友人や家族だったみたいな感じですかね。

 

興味が湧いてきませんか?笑

 

上記2つもそうですが、ラズベリーとかレッドカラントなどもふつうに買うと高くつくかと思うので、お手軽にそれらを楽しめる商品としてもいいかもしれませんね。

 

ということで、本題に入ります。

 

もはやお茶ではないかも

www.laboutique.jp

 

フルーツティーではなくチェリー、ストロベリー、ラズベリーフサスグリ(レッドカラント)の4種を使ったフレーバーティーです。

 

香りは非常に良く、紅茶が好きな人はもちろんフルーツが好きな方にもオススメできます。

 

もちろんカロリーはゼロっす。

 

他のル・コルドンの紅茶であるアールグレイやアップルティーはお茶好きな人向きというか、味のほとんどが茶の味で、柑橘やアップルが後味にほんのり…という感じなんですが、4種の赤い果実ティーは、香りのおかげで液体が甘いかのように錯覚するためお茶感はあまりないです。

 

いれ方は、当ブログでオススメしているルール2の通りエビアンと水道水=1:1」で冷蔵庫に24〜48時間で作ります。

 

まずはこれで作ってもらい、おいしいなと思ったら「軟水100%」「硬水100%」もやってもらってベストないれ方を見つけてもらえればよいかなと。

 

で、熱湯だと苦渋味が気になるんですが、水出しにすると茶葉が香りと合うのか、とてもまとまりのある飲み物になり「本当に紅茶なのかな?」と思うような味になります。

 

これ、「水出しでポテンシャルが最大になるような配合・香りにした」とメーカーやブレンダーに言われても納得できる性能です。

 

本当に熱湯でただ飲むのがもったいないくらいの味であります。

 

例えばですが、洋酒って薄めて飲むことが多いと思いますが、だからといって同じ洋酒であるワインは薄めては飲まないじゃないですか。

 

まあ、ちょっと炭酸水を足すとおいしくなるものもありますが、基本薄めないと思います。

 

それと同じというか、似たようなものをイメージしてもらえれば。

 

何が言いたいかというと「紅茶だからといってこの果実ティーを熱湯でいれるのは、洋酒だからってワインを水割りにしているようなものだぞ」といった感じに変換して思い出していただければ。

 

古代ギリシャでは(現代より度数が高かったそうですが)ワインを水割りにしていたそうなので、まあ、今手に入る普通の12度くらいのワインを水で薄めていると同じだぞ、といった感じですかね。

 

「定説通りにやるとうまくいかぬぞ」というニュアンスが伝わればOKです。

 

まあ、あまりに香りがよいので缶を開けた瞬間に「これ、ふつうに作っていいのかな(普通にいれたら苦いよな?)」と思う人もいるかもしれませんが。

 

4種の赤い果実ティー まとめ

  • エビアンと軟水を1:1でいれる
  • 茶葉は200mlにつきメジャー1杯か3g、冷蔵庫で48時間

 

でOKです。

 

皆さんフルーツとかベリーが好きかと思いますが、ガムやジュースよりも断然いい香りです。

 

そんな飲み物に苦みがあってごらんなさいな。

 

ラズベリーとかチェリーが苦かったら嫌じゃないですか。

 

なので、渋みのほとんど出ない水出し紅茶にしよう!と覚えておいてくださいね。

 

余談ですが、日本香料工業会によると、香料はいい物ができた!というのではなくて、納品先によって安くしないといけないそうです。

しぜんにある食べ物のニオイは、どんなものが入っているかほとんどわかっているからつくるのはそんなにむずかしくないんだ。ただ、商売(しょうばい)だから安(やす)くつくらなければならないし、きょうそう相手(あいて)もいるのでお客さんやさいしゅう製品(せいひん)をかう人にすかれるニオイをつくることが大事(だいじ)なんだ

 

と書いてあることを深読みすると、そこそこの紅茶は結構いい香料を使っているから高いのか、、、

 

茶葉の質だけを考えるとそんなに高くはないはずなので、半分以上は香料の値段だったりするかもしれませんね。

 

しかし、それも納得のいく味であります。

 

ぜひお試しを。

 

 

 

 

「ジャンピング」って必ず起こらないといけないの?について

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今回は「ジャンピングって起こった方がいいの?」という話を、根拠をもってお話したいと思います。

 

ジャンピングについての記事は何度か書いているんですが、個人的な意見ばかりと偏見で説得力に欠けていたため、事実に基づいてお話しようかと。

 

結論は変わっていませんのでご安心を。

 

紅茶をおいしくする3つのルール

結論から言えば「ジャンピングは起こらなくてもいい」ということになりますが、もっと深く理解できるよう「紅茶をおいしくいれるルール」について先にお話ししておきます。

 

最近、ようやく紅茶についてのルールを(β版ではありますが)確立しました。

 

tanabu.hatenablog.com

 

その3つのルールは

 

  • ティーポットを使うこと
  • エビアンと軟水を混ぜて使うこと
  • 変えるのは温度だけ

 

です。

 

上記の記事を短縮して説明すると、ティーポットを使う主な理由は

 

  • ティーポットでなければリーフを扱うのが大変!
  • マグカップや紙コップは冷めやすい!

 

ということで、リーフの方がおいしい茶葉が多いというのと、狙った温度を作るのが難しいという感じなんですが、シンプルに「ちゃんとした茶道具を使おう」程度の認識でOKです。

 

温度が低ければ長い間浸けておけばいいのでは?と思うかもしれませんが、マグカップ等の「徐々に温度が下がっていく」というのがよくないようで、なるべく一定に保ってあげるとおいしくなります。

 

次のエビアンと軟水を混ぜて使う、というのは

 

  • 熱湯はエビアン:軟水が3:7、水出しは1:1
  • 苦渋味のもとになるカフェインやタンニンは80℃を超えるとたくさん抽出される!(なので先にエビアンを入れて冷ます)
  • 多少の硬度があると、ミネラルがカテキン等の苦渋味成分を無害な塩に変化させてくれるらしい

 

簡単に言えば「全体的に見てアミノ酸が多く、カフェインやタンニンが少ない温度帯は65℃〜75℃程度で5〜7分の抽出時間なので、そこをねらえ」ということです。

 

エビアンを300ml程度注いでから熱湯を入れると大体上記の理想的な温度になるので、簡単かなと。

 

水出しをこの比率にした理由は、はっきりとしたことは言えないのですが、飲んでおいしかったからというのが1番ですかね。

 

軟水の水出し紅茶の口当たりのよさと、硬水の紅茶の甘さ・濃厚さをちょうどいい具合にいいとこ取りできるのが、硬水:軟水=1:1かなと。

 

ちなみに紅茶はタンニンが緑茶の平均約2倍含まれていて、カフェインは平均20%多いそうです。

 

苦渋味成分が紅茶より少ない煎茶でさえ70℃でいれるわけですから、今回のテーマであるジャンピングに関して、ここだけ見ても紅茶を100℃でいれるのはちょっと違うのではないか?と思えますね。

 

アミノ酸は100℃でも十分に出てくるので、それでベストなおいしさであれば緑茶や煎茶を冷ましていれる必要はないような気もします。

 

なので、やはり渋みを避けるための70℃なのでしょうね。 

 

そして最後の温度を変えるというのは

  • 基本のレシピの茶葉と湯量はそのままで、温度だけを変える!
  • 2つ目のルールのエビアン:軟水=3:7と1:1を使う

 

という感じです。

 

抽出時間は箱や缶の通りだとだいたい3〜4分になると思いますが、7分くらいやっても大丈夫なお茶も結構あるので、「基本は」という感じですね。

 

ちなみに、軟水は水道水でOKですが、あまり自宅の水がおいしくないという方はこちらをどうぞ。

 

硬度0です。

 

 

 

ジャンピングよりもジャンピングの起きる温度が問題

本題に入ります。

 

もう上記の話で理解してもらえたかもしれませんが、ジャンピングが起きる温度というのは、実はカフェインやタンニンが最も多くなる温度なんです(ちなみにジャンピングは98℃でないと起こらないようです)。

 

対して、テアニンなどのアミノ酸は100℃でも70℃でも最終的な抽出量の差は10%程度だそう。

 

これは煎茶のデータですが、60℃で抽出したものと90℃で抽出したものを比べると、60℃はアミノ酸とカフェイン、タンニンの量が同じくらいですが、90℃だとカフェインは約1.5倍、タンニンはアミノ酸の2倍以上になります。

 

つまり簡単に言えば、90℃以上で60℃と同じ量のアミノ酸を手に入れようとすると、とてつもなく渋くなってしまうということです。

 

まあ、前述の通りアミノ酸だけが茶のうまみを決めるわけではないですしタンニンやカフェイン量の多寡はありますが、苦渋味というのはうまみや甘みなどをマスクする働きがあるため、ないに越したことはありません。

 

玉ねぎなんかを思い浮かべてもらえば分かりやすいでしょうか。

 

玉ねぎの糖度が高いのは有名な話ですが、辛みや生野菜特有の苦みなんかがあるせいで、かなり甘いはずなのにそうは感じないですよね。

 

玉ねぎの場合おいしくするためには「加熱」が必要ですが、紅茶の場合は「冷却」が必要ということですね。

 

まとめ

 

今回の話を超簡単にまとめると

  • ジャンピングが起こる温度はアミノ酸もたくさん出る!
  • でもカフェインとかタンニンもそれ以上にたくさん出てきて苦い!渋い!
  • エビアンと3つのルールを使って、カフェインとタンニンは少ないけどアミノ酸の多い紅茶を作ってくれ!

 

ということです。

 

まあ、ジャンピングに焦点を当てるとややこしくなってしまうんですが、「沸騰直後の熱湯でおいしくはならない」ということは間接的に「ジャンピングはいらない」というのと同じことになりますよね。

 

なので、タイトルの問いに答えるならば「ジャンピングが起こる温度と紅茶のおいしい温度は違うので、ジャンピングは気にしなくていい」ということになります。

 

これを信じるかどうかは皆さん次第ですが、世の紅茶飲料に甘い物が多いことやお店で出てくる紅茶が薄めなことを考慮すれば、やはり渋みは避けたいものなんだと思います。

 

では、なぜジャンピング、紅茶が熱湯で淹れるのが主流なのかという話ですが、やはりお菓子の影響が大きいからですかね?

 

水出し紅茶やエビアンと割ったお茶は単体だとおいしいですが、フィナンシェとかジャムと一緒に食べるとあまり存在感はないので、「ジャンピングが起こっている=お菓子に合うお茶がはいった」くらいがいいのかもしれません。

 

水出し茶と一緒に食べるならせんべいとか揚げもちみたいな塩分のある物がオススメです。

 

まあ、確かに甘い物を食べる際は飲み物が欲しくはなりますが「コーヒーは味が強すぎるし、緑茶は甘すぎるし、烏龍茶はあんまり売ってないし、炭酸水?は合わないかな…」ということを考えると、ほどよく渋くてお菓子の味を邪魔しない薄めの紅茶なんですかね?

 

コーヒーも緑茶も単体で商品になるような、しっかり味のする物が結構ありますもんね。

 

ということで、ジャンピングは気にしなくていいよ!というお話でした。

 

今まではかなり個人的な意見ばかりを書いていたんですが、どうも説得力に欠けるというかエラそうな感じがあったのでシンプルにまとめました。

 

本の書き方とか読まれるブログの書き方みたいな「はっきりと言い切らないと専門性が伝わらない」とか「人は間違うものだから、不完全な意見でもどんどん書くべき」というのをまだ信じていた頃に書いた記事だったので、微妙な表現等が多かったです。

 

が、やっぱり根拠が大事ですね。

 

これからも根拠をベースにしつついろいろ紹介していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フォションの缶が違うのは中身が違うからなのか?

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フォションっていろいろ缶があるがそれぞれ味が違うのか?フォションの紅茶って高いけど、うまいのかまずいのか?というお話を。

 

私も長い間気になっていたフォションの缶の違いですが、調べてもよく分からなかったので実際に飲んで比べてみることに。

 

写真はダージリンで、左から贈答用、リニューアル版、量販モデル(全て値段は同じくらいで)です。

 

味が違うってホント?

フォションの紅茶のamazonのレビューにこんなものがありました。

デパートといっても都内のデパート全部で取り扱っているわけではなく、日本橋高島屋と池袋東武百貨店で売られているフォション製品は「輸入者:㈱高島屋 日本橋本店住所・・・」と明記されている黒字にそれぞれ味のフルーツ等の模様のが入っ缶で売っているそうです。それ以外の店舗では、㈱高島屋が輸入者となっているフォションは手に入らないと教えてもらいました。

エスビーの方は香辛料のアップルでごまかし、紅茶本来の茶ばの味がどこにもないことが判明しました。対して、高島屋の方は、あの20年前からあるあのアップルティーの味そのままで、アップルの香りも強すぎず、何よりも茶葉の深みやうまみが感じられる紅茶になりました。その割には、エスビーと高島屋と価格は対して変わらず、エスビーは丸儲けだと思いました。所詮食品会社です。それなりの商品です。

 

つまり、高島屋の輸入しているフォションの紅茶が本物で、S&Bが輸入しているフォションはまがい物、それを高く売りつけている」のではないか、と。

 

一方こちらでは

「FAUCHON紅茶は、パリのFAUCHON本店を始め、日本では百貨店を中心としたFAUCHONショップにて販売されていたものですが、もっと身近な場所でお買い求めされたいというお客様の声にお応えして、量販店向けのシリーズとして誕生したのがクラシックラインシリーズです。
FAUCHONショップのようなギフト包装などが十分にできない代わりに、少し割安な価格設定としております。パッケージは、いずれも全世界共通です。
ご愛用頂いていた方もいらっしゃるのではと思いますが、量販店向けの旧パッケージは、金のスクエア缶にブルーのロゴが配されたデザインでした。
こちらの製品に代わり生まれた、ピンクのロゴのクラシックラインシリーズは、全世界に先駆けて日本で先行販売しております。
新しいこのシリーズが、みなさまのくつろぎのひとときの"定番"となれることを心から願っております。」

(引用https://www.buzzlife.jp/bbs/thread/alias/fauchon/id/196636

 とS&Bの方がメッセージを下さったそうです。

 

つまり、「セレクトショップのような包装ができないかわりに割安な量販モデル」が出ました、と。

 

どちらが正しいのかは分かりません。

 

が、個人的には、飲んでいて味はそんなに変わらないし十分うまいので、量販モデルを適当に作っているわけではないと思いますねぇ。

 

アップルなんかは特にそうですが、紅茶自体がそもそも缶や箱の通りに熱湯で作っておいしいわけではないので、そう感じたのかもしれません(その時の体調やまがい物っしょ?みたいな偏見で味の感じ方も変わる)。

 

缶が違っても量販モデルは粗悪品ではない上に、これで粗悪品ならば多くの紅茶がクズ茶と言っていいくらい

 

本当に。

 

農産物なので仕方ない面もあるかもしれませんが…

ただ、リニューアルしたマゼンタとゴールドの縦長の茶筒のダージリンは、「中身やブレンドが変わったかな?」と思えるくらい、他の2つとは別物の味でした。

 

いや、というのも、量販モデルと贈答用のダージリンインディアンとインペリアルはいつ買えども甘みや香りがしっかりしていたんですが、これは本当に中身を間違えてしまった?ような感じでして。

 

味だけを考えるならば、1500円くらいのダージリンと同じくらいですかね?

 

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その後「全部変わったのかな?」と思い量販モデルのダージリンを買いましたが味はいつも通りだったので、茶筒型があの味に変化したのは謎です。

 

農産物なので出来がいい時もあれば悪い時もあるんでしょうかね。

 

まあ、全体の味が変化したわけではないのでそこは一安心であります。

 

ということで、私としてはフォションダージリンはとてもおいしいので余裕がある方にはぜひオススメしたいのですが、買うならば四角い缶の量販モデルから始めてもらえればよいかと思いますね。

 

紅茶がまずいのはそういういれ方をしているから

ちなみに上記のアップルについてのレビューですが、S&B批判をしているはずなのに実はフォション批判になってしまっているのは非常に残念です。

 

実際にブレンドしているのはフォションなわけですからね。

 

熱湯でなく水出しにしたフォションのアップル自体は非常においしいので、もしこれがまがい物だというならば、紅茶という飲み物自体が合わないのかもしれません。

 

モーニングもダージリンも同じです。

 

あとはいれ方ですね。

 

なぜか、紅茶はいれ方についてはそこまで検証されておらず(紅茶が繊細・女性的と言われるせいか)分かる人にしか分からないと言われます。

 

多分、上記のレビューを書いた方も缶の通り、そのまま熱湯でいれたと思います。

 

しかし、紅茶を100℃の熱湯でいれることは、例えるならば、スーパーでオレンジやグレープフルーツを買ってきてそのまま皮も剥かずに丸ごと食ってるようなものですよ。

 

でも、それでオレンジという食い物がまずいと言えますか?という話です。

 

言わないですよね。

 

なぜならば、いい香りはするけども、当然皮は苦くて固いので「中身だけの方がうまいんじゃないか」ってみなさん気付くじゃないですか。

 

まあ、たまには皮まで食べられるおいしい品種に出会うこともあるかもしれませんが、そのごく少数に当てはまる特徴をオレンジ全体の特徴・おいしい食べ方!とは言えないじゃないですか。

 

でも、紅茶に関してはそのくらい無茶なことをしているわけですよ。

 

つまり、何が言いたいかというと、紅茶のいれ方を変えるというのは、オレンジの苦くて固い皮を剥いて、甘くて、みずみずしい、つゆのたっぷりとあるおいしい中身を取り出して食べることと同じなんだ、と。

 

そう考えると、なんだか紅茶を一度いれただけで判断するのはもったいないような気がしてきませんか?

 

まあ、単純計算で紅茶は緑茶の約1.5倍苦渋味成分が入っているので、大袈裟な話ではなく本当に皮ごとオレンジを食べているのに近いかと思いますね。

 

ということで色々ないれ方を試してくださいませ。

 

ダージリンは高いのでモーニングがオススメですが、3000円とか4000円の紅茶と比べても十分に通用する味です。

 

(価格が抑えめなので)一見、初心者向けや入門用に見えるかもしれませんが、そこそこの価格で手に入りながらも、いろんな物を飲めば飲むほど戻ってきた時にそのうまさに気付くという、不思議な紅茶です。

 

 

 

 

中ザラ糖の使い方とレシピ2つ

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砂糖は種類がたくさんありますが、意外と「中ザラ糖」の使い道について悩んでいる人がいるようですね。

 

中ザラ糖は、簡単に言えば「ちょっといいところのお寿司屋さんの卵焼きの甘さ」といった感じで、実は料理にもお菓子にも使えるお味のよろしい砂糖なんですよ。

 

ちなみに、大まかな砂糖の中のザラメ糖、さらにその中に中ザラ糖とか白ザラ糖となっているようで、人間(ザラメ)という分類の中に男と女(中ザラ白ザラ)がいるみたいな感覚だそうです。

 

まあ、砂糖は種類がたくさんあるので、猫という分類の中にシャムとか茶トラがいると言った方がいいかもしれません。

 

それはいいとして、普通の砂糖で煮物とか味噌系のタレなんかを作ると、どうしても甘すぎるというか調和が取れていないような感じになることもありますが、中ザラ糖を入れると砂糖+カラメルのようなテイストが得られるので、塩分と合わせても違和感は少ないです。

 

つまり、中ザラ糖を足すことで、一般的に言われるコク?を出すための手間が少し省けると思ってもらえればOKかと。

 

中ザラ糖の使い方

前述の通り、寿司屋の卵焼きを美味しいと思ったことがある人は卵焼きに中ザラ糖をオススメします。

 

だし巻き卵ならば、卵3個にぬるま湯お玉半分ほど、中ザラ糖小さじ1か2、粉末かつおだし小さじ半分、塩少々という感じが私は好きですね。

 

ここまでせずとも、少し中ザラ糖を足す程度でもOKです。

 

普通の砂糖を使った卵焼きはそのままお菓子に使えそうな味になってしまいますが、中ザラ糖を使えば大体の人は卵焼きと言うはず。

 

「甘い卵焼きが食べたいと言われたけど、実際作ったらこういうのじゃない、と言われた…」という経験がある方は試してみてください。

 

他には、筑前煮だったり角煮の汁だったり、塩分がメインの料理にもよく合います。

 

あとは、仙台味噌の焼きおにぎりにも中ザラ糖が合いますね。

 

ただ、出汁入り味噌とかは必ずしも好相性ではないように感じたものもあるので、いろいろ試してみてください。

 

卵焼きのみならず、焼き鳥のタレとか味噌タレ、カラメルとか飴色玉ねぎの入るような、それこそパスタソースなんかにも使えますよ。

 

ボロネーゼなんかは深い味になります。

 

中ザラ糖を使ったレシピ

ここで、中ザラ糖を使った料理を2つ紹介したいと思います。

 

なんばん味噌

他の地域では味噌と唐辛子を和えるようですが、青森(南部だけかもしれません)では醤油で作ります。

 

出来上がりは味噌のような味になります。

 

材料

青唐辛子 10本(辛いのが苦手な人は半分でどうぞ)

米麹 300〜350g(300g以上あれば大丈夫です)

中ザラ糖 300g

醤油 300cc

めんつゆ 600cc(今回は3倍濃縮タイプ。そんなに高いやつでなくても美味しくできます)

 大葉 10枚ほど

 

作り方

step1

大葉以外の材料をミキサーにかけます。

 

step2

ミキサーにかけたものを鍋に入れて煮ます。目安は、青い泡のような部分が無くなるまで。色の濃いジャムのようになったら5分ほどで火を止めます。火加減はあまり強くない中火です。

(レシピよっては1時間以上煮ますが、かなりしょっぱいので、まずはあまり煮込まないのがオススメ。)

 

step3

 一晩置いて、刻んだ大葉を混ぜます。基本的に冷たいまま食べるので、熱いうちに味見をしないのがポイントです。

 

完成!

 

途中で煮るので、ミキサーの段階で中ザラ糖は入れなくても大丈夫です。(ガラガラうるさいですし、なかなか溶けませんので)

 

前述のように、単体だとかなりしょっぱいので、ご飯に乗せたり肉料理の味付けに使ったりするのがいいと思います。

 

あと結構辛いです。

 

そのせいか唐辛子の代わりにピーマンを入れているところもある模様です。

 

また、さいの目切りにしたダイコン、ニンジン、ごぼうを混ぜておくと、カリカリとした食感の良い味噌漬ができます(これをお通しにしてもいいくらい)。

 

入れすぎると野菜の水分が出て水っぽくなりますが、適量ならば、なんばん味噌自体もちょうど良い濃さになります。

 

味を薄めにした唐揚げ等につけるのも美味しいですし、基本的に何にでも使えるのでかなりオススメです。

 

トマトスープ

キャベツ等を使った軽めの味付けやサッと煮る物ならば普通の砂糖でも良いですが、しっかり煮込んだり手の込んだスープにしたりする場合は中ザラ糖も視野に入れてみてください。

 

特にトマト料理と砂糖は相性がよく、美味しいトマト料理の甘さは中ザラ糖や砂糖のおかげなんじゃないかと思うほどです。

 

材料

じゃがいも 中3個(大きいの3個でも大丈夫です)

ニンジン 1本

セロリ 1本(セロリだけは必ず入れてください)

玉ねぎ 1個〜2個 (g換算で〜500gまで)

ホールトマト缶 400g1缶(ホールの方が美味しいそうですが、カットでもOK。もちろん普通のトマト400gでもOK)

薄めのブイヨン1200ccコンソメキューブを溶かすなら400ccあたり1個。水はもう少し多くてもいいかも)

ニンニク 2片(できれば国産)

ブラックペッパーホール 10粒(無くても良い)

 (粗塩がオススメ)

中ザラ糖

粉チーズ

 

作り方

 step1

ニンニクを半分に切った後に潰します。トマト缶以外の野菜を全てさいの目切りにしておきます。

 

step2

鍋に油を大さじ2入れて野菜を炒めます。しんなりするまで炒めたら、トマト缶を汁ごと入れます。トマトは炒めながら潰しても良いし、入れる前に切ってもOKです。

(酸味が気になるかもしれないが、それはトマトの煮詰め方が足りないためです。間違っても汁は捨てないように!)

 

step3

トマトの酸味がしっかり飛ぶまで煮ます。野菜全てに大体火が通ったら、ブイヨン、ブラックペッパーホール、ニンニクを入れます。

 

step4

火加減は中火程度です。沸騰したらアクを取ります。取らなくても良いですが、澄んだスープになります。そのまま弱火で30分煮ます。この時はまだ味は薄めにしておきましょう。

 

step5

30分後、塩小さじ2、中ザラ糖小さじ1を入れてから味を整えます。お好みで最後に粉チーズをかけて完成(シンプルなスープなのでやや冷ましてから=食べる温度と同じくらいにしてから味をみましょう)。

 

完成!

 

野菜と中ザラ糖の甘みを活かすために、塩もしっかり効かせてくださいね。

 

セロリの葉は使いませんが、最後に一緒に煮ても良いと思います。

 

余談ですが、ニンニクとブラックペッパーホールは出汁用に入れているので、濃いニンニク風味や香辛料としてのコショウの味がほしいならば、すったものや細かくしたものを入れてくださいね。

 

また、トマト缶の酸味が気になるからと汁を捨てる人もいるそうですが、よく煮れば酸味は飛びますので捨てないように…

 

スープ自体しっかり煮た方が美味しくはなりますが、すぐ食べる場合でも炒める段階で火が通っているので、生煮えの心配はありません。

 

トマト缶で水400ccが測れるので楽ですし、野菜を切るだけなので片付けも楽な方だと思いますよ。

 

トマト料理と中ザラ糖の相性の良さはぜひ味わってもらいたいですね。

 

というわけで中ザラ糖のレシピでしたが、トマトスープはまだいいんですが、なんばん味噌は普通の三温糖で作ると一味足りない感じになるので、ぜひ中ザラ糖でどうぞ。

 

自己紹介

 

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この度は、訪問いただきありがとうございます。

 

タナブと申します。

 

1995年生まれ、青森県在住です。趣味は紅茶(とくにアッサムとケニア)、料理、筋トレです。

茶のいろんないれ方とか、健康そうなことを実証したり研究したりするのが趣味です。

 

どうして紅茶について書いているの?

紅茶を飲むのが好きだからです。

 

紅茶はジュースよりうまいし(果物みたいな香りの紅茶もありますし)、体にいいし、飲み物としては水の次に安いしと、いろいろ試した結果とても理想的な飲み物だと思っています。

 

別の理由としては「紅茶は100℃でいれる」とか「紅茶は香りが重要」など、常識とされていることと実際にやってみたことの結果が随分違うなーと感じたからです。

 

違っててもおいしければそんなに問題はないと思いますが、コーヒーや緑茶の常識とされているいれ方は科学的にもある程度正しい一方で、紅茶はそうでない可能性が高いことも分かってきました。

 

趣味を好きでいろいろ試したら常識とは違うのでは?ということがたくさん分かった=同じことで困っている人も多いのでは?と思ったから、というのもあります。

 

タイトルはどういう意味ですか?

old reliableは「頼もしい旧式」とか「信頼すべき古顔」という意味で、「古くから飲まれてきた紅茶(=ストレートティーと個人的には解釈)」といった感じの意味です。

 

要は「現代流行っているタピオカとか紅茶スイーツ、砂糖と牛乳が原料のほとんどを占めるミルクティー以外の紅茶について」ということですね。

 

上に挙げた物は他の人が研究してくれていますし。

 

…なんですが、調べてみると、実のところ紅茶をストレートで飲んでいる人々は歴史を見てもかなり少数なようで、正統派の紅茶は「砂糖を入れた紅茶」「無糖のミルクティー」「チャイ」だそう。

 

イギリス、インド、アフリカといろいろなところに紅茶はありますが、そのどれもがストレートで飲むものではありませんでした。

 

つまり、ストレートティーというのは、色々なお茶が手に入る現代だからこそできる飲み方だったようです…。

 

私自身もいろいろ紹介していますが、定説や袋の通りにやっておいしい紅茶の方が数少ないのでこれは仕方ない気もしますが…。

 

そういう意味では、ミルクも砂糖もいれないストレートティーは新たな分野ともいえるのかもしれません。

 

まあ、私が紹介している通りのいれ方でやっても紅茶をおいしいと感じるかは人それぞれですが、紅茶について「お菓子を食べやすくする脇役」とか「一部の数奇者が飲むよく分からんモノ」と思う前に一度試していただけたらなぁ、と思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完璧主義は想像以上に苦しい病かも

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突然ですが、みなさんは完璧主義ですか?

 

完璧主義というと、「気にしすぎが原因」とか「ほどほどでOK」みたいな話が出てきますが、実はそんなに単純な話ではありません。

 

というのも完璧主義には2種類あって「自他共に厳しい基準を求めるもの」と「完璧でないと一歩を踏み出せないもの」があります。

 

両方とも完璧主義ですが、前者は「完璧を追い求める者」で後者は「真の完璧主義者」という感じですかね。

 

みなさん知ってました?完璧主義って2つあるんですよ。

 

前者はそこまで問題がないそうですが、後者は自殺に結びついたり、そもそも何も行動に移せなかったりする上に、行動を起こすこと自体が恐ろしいので、完璧になることはほぼないそうです。

 

ふつうの人は店に入る時にドアを開けて玄関に入って…となりますが、完璧主義者は「ドアの開け方を間違えたら恥ずかしいな」「ちゃんとドアが開かなかったらどうしよう」といつまでも店に入ることができません。

 

よくエラい人が言う「100%ではなく、ほどほどでGOを出す」という以前の問題で、絶対に失敗しないと分からなければ1%に進むことすらできないんですよ。

 

そして、なぜ自分はこんなにダメなんだと自己嫌悪に陥ってしまいます。

 

自己嫌悪も「誰にでもあることです」みたいな扱いですが、人間はもともと「自分は平均よりも上だろう」みたいな思い込みがあるにも関わらず自分を肯定してあげられないわけですから、もっと真剣に取り組むべきテーマだと思うんですよ。

 

ということで、私も非常に苦しんだ完璧主義の解決のヒントになるようなお話を考察を兼ねてしていきたいと思います。

 

みなさんの完璧主義が治らないのは、世間の認識が違うからだったんです。

 

最初はおもしろくない

完璧主義の原因はいろいろあるんですが、大きいものとして「条件的な愛」というものがあり、簡単に言えば「うまくいかないと褒めない」という行動です。

 

「結果が全て」とも言い換えられますね。

 

「褒められることだけが尊く、頑張っても結果が出なかったら意味がないんだ」というのは分からなくもないんですが、完璧主義は「褒められるために頑張ろう」ではなくて「自分には褒められる能力なんてないから、何もできない」というふうになってしまうそうです。

 

まあ当然といえば当然なんですが、「褒められることは偉いけど、みんな最初は何の能力もないから、RPGと同じく、楽しくなってくるのはある程度装備が整った中盤からだぞ」とは教えてくれません。

 

当然何の能力もない状態では結果の出しようがないわけですから、何もできなくなってしまうということですね。

 

ちなみに私はこの「結果が全て」という考えが嫌いです。

 

皆さんの周りで「結果が全てだ」と言う人がどんな人かといえば、おそらくふつうの人じゃないですか?

 

マッチョなのにめちゃくちゃ本を読む人とか、毎月新しい趣味に取り組んでいる人みたいな、すごい人ですか?

 

違いませんか?

 

つまり、結果が全てという人の多くは、ごくふつうの人生を歩んでいるのに、「自分は平均よりは、周りよりはいい人生だ=結果が出てる」と勘違いしているだけなんじゃないかと思うんですよ。

 

我々がスキルを身に付けたとか勉強したといっても、上と比べたら結果が出ていないに等しいことも多いじゃないですか。

 

成功しても、陰で誰かがお膳立てをしてくれていたからかも知れませんし、たまたまかもしれません。

 

努力の途中でプチプチと出た小さい結果を積み重ねることが大事ですが、そう考えると失敗も結果と言えます。

 

ならば「結果の中でも、成功したかどうかが全て」と言い換えられるかもしれませんが、「いやお前ら成功してんのか?!」となるわけですよ。

 

やはり「自分は周りよりは上だから」と勘違いしてるんじゃないかと。

 

ということで、完璧主義でツラいという人は、他人にアドバイスを求めるのではなく、いろいろ試してみることが大事です。

 

そしてその際、結果ではなく行動に注目するのがよいそうです。

 

「そもそも決意をしたことがエラいじゃないか!」とか「よくぞ思いついた」みたいな感じで、うまくいったかどうかは考えないのがよいということですね。

 

「自分にそんなに優しくできないよ」という人は、自分の友人が悩みを相談してくれた場合にどんな言葉をかけるか?を想定するのがよいそうです。

 

友人には結構簡単に「あきらめんなよ」とか言えますもんね。

 

失敗の解釈を変える

人には優しくできる一方で自分に異様に厳しいのも完璧主義の特徴のようですが、自分に優しい言葉をかけてあげることをセルフコンパッションというそうです。

 

セルフコンパッションについてはいろいろな人が解説してくれているので、ここでは完璧主義がいかにヤバいかをお伝えしたかったのです。

 

完璧主義に悩んでいる方は、決してポジティブな考えができないわけでも能力がないわけでもないんですよ(誰だって最初は何もできないですからね)。

 

考え方を変えてみましょう。

 

ちなみに考え方を変えるのは何というか、「失敗とか損失を無理やりポジティブに解釈する行為で、敗北者のすることだ」みたいな感じがあるかもしれません。

 

私はこの「失敗をどう解釈するか?」で一番悩みました。

 

みなさんはどうですか?

 

「失敗はいくらポジティブに解釈しようが結局は失敗であり、自分が無能であることの何よりの証拠だ」と考えてしまいませんか?

 

でも、失敗するのって自分のせいである割合ってどのくらいなんでしょうか?

 

自分にも多少責任はあるかもしれませんが、それ以外の割合も考えると、自分が何とか努力すればそれが回避できた…というのは出過ぎた真似というものではないでしょうか?

 

とある作品で

 

「君が前線にいれば戦況は変わったと?その発言は亡くなった彼を愚弄することになると分かって言っているのか?」

 

というセリフがありましたが、まさにそれですよ。

 

過去の偉人や成功者、イエス・キリストでさえ経験した失敗を、自分の努力だけで変えられると思うのは、彼らよりも自分の能力が高いと思っているのではあるまいな、と…

 

私も図書館に初めて行った際に勝手が分からずオロオロしてちょっと怪しい人間になってしまいましたが、それって努力ではどうにもならないじゃないですか。

 

そのお店のルールや本の検索の仕方は聞くか入ってみるかしないと分からないですよね。

 

で、それを知らなかったとしても、みなさんの能力が低いことにはならないじゃないですか。

 

「この人初めてなんだなー」とか「慣れてないんだなー」はOKですけど、「頭悪いな」とか「どうせ大した人間じゃないんだろう」は偏見ですからね。

 

まとめ

  • 完璧主義は2種類あって、「スタートしてから完璧を目指す人」と「完璧に整えないとスタートできない人」の2種
  • うまくいった時だけ褒めるという「条件的な愛」は逆効果。褒められるように頑張ろうと思える人は超少ない
  • 自分に優しい言葉をかけよう。その際は、友人に相談された時と同じような気持ちで
  • 失敗は時代を変えた人間ですら経験してきたことである。そして努力ではどうすることもできない失敗もあると覚えておこう

 

ということでした。

 

失敗を無くしたいと思うかもしれませんが、主原因はよく分からないことが多く(=防ぐのが難しい)、何ならたまたまうまくいくこともあります。

 

俗にいう

「とにかく行動を増やせ」

iPhoneですら60%で発表し、そこからアップデートしている。だから60%でGO」

「しかし間違った方法ならいくら努力しても無駄。正しい努力をすべき」

といったことを信じていろいろやってみた結果、私にはどれも合いませんでした。

 

「行動を増やそう→しかし間違った努力は無意味だ→ならば正しい努力の方法を探そう→探すために本を読んだりメルマガを購読して、行動をしよう→その行動自体が間違った努力ならどうする?→でも、とりあえず何かしないと→行動を増やそう→しかし間違った努力は…以下同文

 

となると、何もできなくなりませんか?

 

というか、私は何もできなくなりました。

 

「闇雲にやっても意味がない」というのは、フライパンが何かも分かっていないのに俺は料理人になるんや!みたいな奴に言うのはいいですが、挑戦している人に言うワードではないと思います。

 

ちなみに「やる前から、それが正しい努力か見極める方法があるよ!」というなら、それは「デメリット一切なしで寝てるだけでハリウッド並みのマッチョになれる薬だよ!しかも1ヶ月500円!」くらいデタラメだと私は思います。

 

「とにかく行動しろ」「闇雲にやっても意味がない」は一見正しそうに見えますけど、完璧主義者の可能性を摘み取る言葉なので注意しましょう。

 

 

紅茶がおいしくなかった時に試すこと

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紅茶がおいしくない原因は「茶葉」か?それとも「いれ方」か?

みなさんはあんまりおいしくない紅茶に出会うことはあるはずですが、それは茶葉のせいなのか?いれ方のせいなのか?どっちなんだろう、と思ったことはないでしょうか。

 

まあ、安い紅茶ならまだしも、100g2000円とかの紅茶だと「ひょっとしたら別のやり方があるのでは…?」と思ったりしませんか?

 

今回は、そのおいしくない原因が

 

  • 果たして紅茶のうまさを引き出せていないのか?
  • それともどう頑張ってもおいしくない紅茶なのか?

 

をある程度の確率で判断する方法を。

 

全ての紅茶を飲んだことがあるわけではないので「ある程度」となっていますが、だいたい店頭にある紅茶や有名どころはこの方法でうまく作れるはずであります。

 

ところで、なぜ、おいしくない紅茶かどうかが分かるのか?と言われれば、今回の方法は、渋みを抑えつつ紅茶の持つアミノ酸をはじめとしたうまみ成分を強く感じられるいれ方なので、「合わない=その紅茶の成分自体があまり好きではない」と分かるからです。

 

つまり、これで

 

  • そこそこイケる!と思えればいれ方が悪いだけで実はおいしかった
  • 「まずくはないが、あんまり…」というのであればそこまで止まりというか、それ以上の改善が見込めない

 

というのが分かるわけですね。

 

普通にいれた紅茶は渋いか薄いかで、本来の茶の味を判断するのがかなり難しいので、「こんな味の紅茶なんかどんないれ方をしても無駄だ」「自分に紅茶は合わないんだ」と思わずにお付き合いいただければ。

 

ただ、結論からいいますと、買う前や飲む前からその紅茶がおいしくないか?を判断するのはほぼ不可能です。

 

私も「ティーバッグは基本的においしくない。リーフこそが最高」と思っていた時期がありましたが、普通のいれ方をすると微妙なだけで、ちゃんといれれば思ったより悪くない茶が結構あることに気付きました。

 

さすがに300円で100包入りとかはダメじゃない?という感じはしますが…。

 

なんですが、幸運なことに「とてもじゃないが飲めたもんじゃない!」という紅茶は思ったより少ないことも分かりましたのでご安心ください。

 

「紅茶の正しいいれ方」=ほんとに正しい?

で、この方法に専門家や具体的数字等の根拠とかはそんなになく、ほとんど私見なんですけど、強引に根拠を付けるとすれば「煎茶と抹茶のおいしいいれ方のいいとこ取りをしたから」といいますか。

 

つまり、既においしいと確立されているいれ方(お茶をおいしくするポイント)のいいとこ取りをしたから、「紅茶も同じお茶なんだし、ある程度通用するやり方でありましょう」と。

 

気候や環境の違いはあれどどれも元は一緒ですからね、カメリア・シネンシスさん。

 

ここで、「いやいや、紅茶も確立されているいれ方があるでしょ?」と思うかもしれませんが、アレはおいしく飲むいれ方ではないそうです。

 

なぜなら、磯淵猛さん(午後の紅茶等を監修されている方)の本に書いてあったんですが、普通のいれ方「150〜180mlに茶葉3g」はテイスティングをする際の濃さだからだそうで、ゆっくり味わうなら(つまり、普通に我々が飲むなら)250mlくらいの湯量がよいそう。

 

 

 

簡単に言えば、テイスティングは1日に何百杯も鑑定するので、液を口に入れてすぐに吐き出すという一連の作業を効率的に行うために濃く作っている、ということですね。

 

つまり、おいしい飲み方ではなく、茶の味ブレンドがいつも通りか?を鑑定するための飲み方なんだ、と。

 

間違い探しみたいですね。

 

まあ、「ストレートの段階でちょうどいい=ミルクや砂糖をいれると薄い」とも言えるので、この濃さが疑われることなく、普通のいれ方として定番になったのかもしれません。

 

ただ、250mlに薄めてこの問題が解決するなら紅茶はみなに好かれているはずなので、それだけでは足りないと思いますけどね。

 

話を戻しますと、参考にした煎茶と抹茶のおいしいいれ方というのは

 

  • 煎茶:およそ70℃程度まで冷ましたお湯でいれる
  • 抹茶:ミネラルの入ったお湯、水を使う

 

であります。

 

煎茶は砂糖やミルクが入っていなくてもここまで存続してきたわけなので説明不要かと思いますが、抹茶が湧水や井戸水を使うとよいとされる理由は、ミネラルが抹茶をまろやかで深い味わいにしてくれるからだそうです。

 

なんでも硬度120ppmくらいがかなり甘く苦みのちょうどいい、うまい抹茶になったんだとか。

 

このへんはこちらをどうぞ。

 

 

ということで、

 

  • 70℃前後で、ミネラルの入った水を使って茶をいれればよい

 

という結論に至りました。

 

まあ、香りや甘みが特徴の煎茶が70℃前後でいれておいしいなら、香りが重要だと言われている紅茶でも70℃がいいんじゃないの?というか。

 

それでは本題に入りましょう。

 

ダージリン以外の紅茶はエビアンと沸騰させた軟水=3:7でOK

です。

 

とりあえず、ダージリン以外の紅茶はエビアン:軟水か水道水=3:7で時間は5〜7分の間でいれてもらえれば大丈夫です。

 

これはトワイニングやリプトンなどの安価な紅茶から、マリアージュフレールフォションなどの高級な紅茶まで広く網羅できております。

 

ちなみに軟水か水道水と書いていますが、それぞれお住まいの地域によって水質は違うと思うので、まずはアルカリイオンの水とか天然水等を使っていただいて「これがベースなんだ」と感じていただければ。

 

 

 

硬度60ppmくらいまでなら大丈夫でしょう。

 

抹茶の原料である緑茶よりも紅茶の方が苦み成分が1.5〜2倍多く含まれているそうなので、特に効果は高いのではないかと思います。

 

また、この3:7法はフレーバーティーでも有効な(むしろフレーバーティーの方がメリットが大きい)方法でもあります。

 

なぜなら、後述の水出し紅茶でもそうですが、香りがよい茶葉・フレーバーティーであればあるほど香りがしっかり残る、感じられるからです。

 

理由は分かりません。

 

ただ、「水道水を70℃にして抽出」しても「エビアンだけで抽出」してもダメで、両方が揃って初めておいしい紅茶が作れるのであります。

 

余したリーフがある方はやってみて!

 

ダージリンの場合は熱湯・水出し共に軟水100%でOK

ダージリンの場合はなぜかエビアンをいれてもあまり味に変化がないというか、長く浸けても薄いので、軟水のみでOKです。

 

ただ、ダージリンは(値が上がれば上がるほど)熱湯が向いてないような気がするので、もしあの牧草のような香りが好みならば「軟水100%の水出し紅茶」がおすすめです。

 

水出し紅茶はダージリン以外でも非常に有効ないれ方でして、苦み成分をなるべく出さずに茶のうまみを引き出せる素晴らしいいれ方です。

 

いれ方はダージリンのみ軟水100%、他の紅茶はフレーバーティーかどうかに関わらずエビアン:軟水=1:1でOKです。

 

茶葉の量は基本的に3g、水の量は缶や箱を参考にしていただければ。

 

水出し紅茶に関してはこちらをどうぞ。

 

 

フレーバーティーのいれ方は「香りが好きか・特定できるかどうか」で変えよう

着香されていない普通の紅茶は上記で十分ですが、フレーバーティーはひとつだけ注意点があります。

 

それは、

 

  • 香りが特定できる紅茶はエビアン:軟水=1:1の水出しいれる
  • 香りが特定できない紅茶はエビアン:軟水=3:7の熱湯でいれる

 

ということです。

 

この「香りが特定できる」というのはどういうことかといいますと、「梅とマンゴーを合わせた感じだな」とか「オレンジだな」とか、もっと極端なことを言えば「みなさん自身が好きかどうか」ですかね。

 

つまり、「自分の好きな香りであれば、香りがそのまま茶液に移る水出し紅茶にしよう」ということであります。

 

なぜなら、熱湯のようにある程度の温度があると別の味(大抵は茶の味)が強くなったり、香りが変質したりしてしまい、印象が大きく変わる可能性が高いからです。

 

もはや、好きだった香りではなくなってしまうわけですね。

 

そして、大抵おいしくない、と。

 

最初に「いい香り!」と期待値が上がったぶん落差は大きくなるからだと思いますが、その上がった期待に応えられるのは水出し紅茶以外にはない!という感じですね。

 

逆に、「香りはするんだけど…何だろう?」「梅?いや、ライチのようにも感じるんだけど、最後になんかホオズキみたいな酸味っぽい香りもする…」という場合は、熱湯の方がいいということです。

 

以前、知り合いにフレーバーティーを嗅がせたらアールグレイをコショウ」、「ぶどうのフレーバーティーをセメダイン」と答えたことがありましたが、そういう場合はエビアンと軟水の熱湯がいいかも、ということですね。

 

これはなぜかといいますと、先程のいい香りの場合、「期待通りの味がしてほしい=期待と違う(劣化した)のはNG」なわけですが、はっきり特定の香りと分からない場合はそのような余計な期待がないので、思ったよりおいしく感じることが多いからです。

 

「何の味かは分からんけどうまみはあるね!」と言わせるくらいには、紅茶にもいろいろな成分が入っているということでありましょう。

 

また、茶の甘みが加わることによって、いい意味で別の物のように感じられることもあります。

 

先程の「セメダインの匂いの紅茶をいれろっていうのか!?」と思うかもしれませんが、熱湯によってその香りが弱まり、セイロン茶の味も相まって「かなり薄いけど香りの長続きするぶどう」みたいな味になって、思ったより飲みやすくなりましたよ(笑)

 

セメダインではなくなりました。

 

また、(名前からは全く想像できないんですけど)シナモンロールみたいな強烈な香りがする紅茶もエビアンと混ぜた熱湯で作ったことによって、キャラメルフレーバーのついたコーヒーのような香りになったこともありました。

 

結局のところ、やってみなければどんな味になるかは全く分からんわけですが、せっかく買ってしまったわけなので試すのもよいのではないでしょうか。

 

エジソンのように「失敗したのではない。自分に合わない紅茶をまた1つ見つけたのだ」という感じですね。

 

もちろん、これから紅茶を買う人も「どんなに悪くても、飲めないくらい酷くはならない」と分かれば買いやすい思いますので、ぜひ参考にしていただければ。

 

まとめ

 

 

フレーバーティーは(多くの場合)

 

  • 香りが特定できる、もしくは好きな場合はエビアン:軟水=1:1の水出し紅茶がおすすめ
  • 香りが特定できない、何の香りかよく分からん場合はエビアン:軟水=3:7の熱湯がおすすめ

 

という感じでした。

 

「完全な私見ですが…大丈夫です!」というと怪しく思われますが、煎茶・抹茶で既に確立されているやり方(を合わせたもの)でありますので、安心して試したいただければ…。

 

ちなみに、強いてあんまりおいしくない茶葉を挙げるとすれば「ディンブラ」と「ニルギリ」でしょうか?

 

あまりいい茶葉が売っていないというのもありますが、期待以上の味が出ることはほとんどない感じがしますね…。

 

逆に言えばいつも通りの紅茶が飲みたい方にはよいのかもしれません。

 

お菓子にはよく合うんですけどね。

 

 最後に、ティーバッグでおいしい紅茶

 

 

リーフでおいしい紅茶